痛みと日常生活

手術してから1週間。退院してからの方が痛みが酷くなった。1日3回カロナールとケロイド予防のお薬を飲んでいるけど、それも次の外来までの処方で心許ない…傷がズキズキと常に痛いというよりは、不意にギュイィィィィンと3秒ぐらいの痛みがくる。チクチクとズキズキがあわさったような感じ。息が詰まって声も出ず、とりあえず痛みに耐えた後に「痛えっ！！！！」となる。

脇の付け根も相変わらず小さなボールで強く圧迫されているような違和感。徐々に胸の感覚が戻ることにより、痛みも顕在化してきたのかもしれない。

前空きブラも縫い目も当たっていないのに、切除した皮膚の表面に何か触れるだけでも痛いから、結局ゆったりとしたタンクトップを着てノーブラで過ごしている。

「乳房切除後疼痛症候群（PMPS）」とい症状があるみたいだけど、考えすぎるとそれに引っ張られてしまいそうな気がして、術後1週間なんだから痛くて当たり前、あまり深く考えないようにしたい。

痛みがあるからといって、腕が上がらないことはない。洗濯ものを干したり、浴室の鏡を拭いたり、上の方の作業は胸にピリッと引き攣れががおこる感じがするけど、「右腕をかばわないように」という看護師さんの教えを守って積極的に使ってやれることはやっている。

うつ伏せの姿勢はまだしていない。完全横向きも左右どっちにしても痛いから上向きか、ちょい斜めで寝ている。あとは車に乗った時のシートベルトが擦れて痛いから、間にクッションをかませているぐらい。日常生活の動作としてはそれほど支障はないと思う。

どなたかの体験記で読んだけど、全摘すると乳房というクッションが無くなり、あまりにも無防備な感じがする、と。これがすごい分かるようになった。人にぶつかったりするのが怖くて、腕を組んだりカバンを前にもってきたりと胸をカバーしながら歩くようになったし、駅や電車の中など人混みでは特に気をつけるようになった。鉄板のように固い胸だけど、肋骨がむき出しの感覚になっていて、守らないとと思ってしまう。

子供に傷跡を少し見せる

Aくんには傷跡を隠していたのだけど、隠すことで余計に想像を膨らませるというか、現実を見てもらった方がいいかと思い、ほんの少し、傷のうち3㎝ぐらいを見せた。「うわぁ～（泣）」と言いながら口を手で塞いで心配そうにしていたけど、Aくん優しいからすぐシリアスにならないように「やだねぇえええ」と笑ってくれた。

でも、「なんかへっこんでる…」と言われて、ちょっとしゅんとなった。そうなのへっこんでしまったの。平らではないのはやっぱり嫌だなと思った。

2023/9/14(木) 術後1週間の全摘の写真

あくまでも自分の記録用としてアップするのだけど、やっぱり自分の胸だし、不特定多数の方に見られるより、情報として必要な方に参考にしていただきたく有料としました。

参考までに、わたしの体形は身長159㎝・体重45㎏、胸のサイズはBかCの70～75です。

痣の治りかけのように黄色く変色していた部分は少しだけ落ち着いた気がする。斜めから見ると、右腋の付け根のふくらみと切除部分のへこみが余計に目立つ。傷口は透明の防水テープを貼ってもらったまま。ドレーンが入っていたところはテープの上から絆創膏を。