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つらかった時の話をします #2

前編をご覧になっていない方は
どうぞこちらもお読みください。


2017年7月25日火曜日。


腰の痛みで目覚めたのは午前11時過ぎだった。

「やばい!!寝坊だ。。」

そう思ったと同時に、違うと分かった。
わたしは病院のベッドで寝ていたのだ。

この日はいつもと同じように9時過ぎに出社し、メールを確認していたところまでは覚えている。

ベッドの脇で座り寝をしていた先輩を起こし
話を聞いた。


私「俺どうかしましたかね?」

先輩「朝礼が始まった瞬間に倒れたんだよ。」


どおりで腰が痛いわけだ。


血液検査、心電図ともに異常なし。
単なる過労でしょう。という診断だった。


思いあたる節はある。


当時はいくつもの案件が同時進行しており、
終電で帰る日が続き、家に帰ってもパソコンと向き合っていた頃だ。
土日だって関係ない。遊ぼう遊ぼう!と言う
子供達が邪魔だと思った事すらある。
ほんとうに最低な父親だ。
今でもその頃を思い出すと申し訳ない気持ちとともに涙が溢れる。

この頃は部内の共有フォルダを開けたものの、
何のファイルが欲しかったんだっけ??
という事象が頻繁に起こっていた。

若年性アルツハイマーを疑い、初めての脳ドックも経験したが、結果は異常なしだ。

ここで何か問題が見つかれば少しは納得できたのだが、それすら出来ない。


やはり倒れた原因は過労だったのだ。
そう思うしかなかった。いや、そう自分に言い聞かせていた。というのが正しい表現だろう。


普段の業務に加え、翌年4月の大きな組織再編を控えた準備が 負荷 というカタチで重くのしかかっていた。

この頃の私は社会人10年生。
情けないが初めて逃げたいと思った。


2017年10月12日木曜日。
誕生日の次の日だ。忘れる訳がない。

私は病院で選択式の問題を解いていた。


【続編は近日中に公開します】

カズヤという人間を知らない方は
是非、自己紹介もご覧ください。





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