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【CEO対談前編】「自分の家」を買うメリットとは?

「家を建てる」って、人生最大の買い物なのに、分からないことだらけ。失敗も後悔も損もしたくないのに情報が不足しています。住宅業界のブラックボックスも実はたくさん…。

ずっと賃貸暮らしだと損するの......? 
よく聞く「高性能住宅」ってどうスゴイの......?
まず何から決めればいいの......?

そんな住宅購入にまつわる素朴な疑問に、家づくりのプロであるマイホムCEOの二人が答えます。これから住宅購入を検討中の方はもちろん、そうでない方も、ぜひ参考にしてください。

▼登場人物

乃村(マイホムCEO)
......2014年に奈良県で新築一戸建てを購入。夫婦と子供8人で暮らす。

金箱(マイホムCEO)
......2014年に都内の中古マンションを購入しフルリノベーション。夫婦と子供二人で暮らす。

(インタビュアー)
......都内の賃貸マンションに一人暮らし。住宅購入に興味あり。


いつかは戸建てを購入すべき?

ーーマイホムCEOのお二人にズバリ質問です。やっぱり、いつかは自分の家を買った方が良いんでしょうか?

乃村)僕は、家を建てることの一番の価値は、家を建てるまでの「経緯」にあると思ってます。
自分の家を建てようとすると、家族や友人といった近しい人たちのことを想う時間が自ずと増え、一緒に暮らす家族との会話も増えます。
すると、長年一緒にいても知らなかった意外な一面が見えてくるんです。「夫がそんな夢を持っていたなんて知らなかった!」「奥さんはそんなところを大事にしていたんだ......」とかね。大切な人の価値観を知り、絆が深まる。長年家づくりをしてきて、僕はそのシーンがすごく家族にとって良い期間になってるなと思いましたね。

ーーそれはマンションやリフォームでは難しいんでしょうか?

乃村)建てる場所から屋根、外壁、庭のウッドデッキに至るまで、決める項目が圧倒的に多いですから、やはり戸建ては特有の体験ができると思います。
うちも、家を建てている間は子ども達が毎日のように工事の様子を見に行っていましたし、出来上がったときは想像以上に喜んでくれました。僕自身にも、やっぱり別格の達成感がありました。

金箱)都心に住んでいると分かりにくいですが、47都道府県全体に目を向けると、そもそも集合住宅の選択肢が少なく、戸建て主流のエリアの方が圧倒的に多いんです。(総務省統計局「社会生活統計指標―都道府県指―2018」)
主な移動手段が自家用車になるエリアほど、やはり戸建ての方が建物価格でも有利になります。選択肢として、戸建ての方が自由度と人気が高いのは間違いありません。

ーー近年は経済的な理由もあり、住み替え時に新築ではなく古民家の再利用から検討する人が増えていると聞きます。

乃村)確かに、日本中にある空き家を高性能住宅に直して有効活用できたらめっちゃいいと思います。新築建てずに中古再利用の方がエコ!というのはその通り。
ですが、現実問題として、中古住宅はかなり数が限られています。少なくとも「現状のままで安心して快適に暮らせる中古住宅」の供給量は全然足りてないんですよ。

金箱)安全面で最低限のリフォームは必須になりますし。それこそ、中古住宅を高性能住宅にリノベしようとすると、新築を建てるよりも費用が高額になってしまうケースもたくさんあります。

乃村)なので、僕らはまず新築という領域で「最高の家」を作りました。多様なニーズに応えられるよう、いつかは高性能リノベの領域にも参入したいと思っています。

「一生に一度」じゃなくていい

ーーとはいえ、一から家を建てるにはお金も時間もかかるし、大変そうなイメージです。

金箱)日本人にとって家の購入は「一生に一度の買い物」という感覚が強いですが、グローバルでは、住まいの切り替えはもっと気軽に行われています。持ち家と賃貸の比率も異なるので一概には言えませんが、例えばアメリカ人は一生涯で平均7回も引っ越しするんですよ。

乃村)アメリカには質権とか抵当権っていう概念がないもんね。

金箱)あとは国土が広いから、転勤や子供の進学によって生活圏も飛躍的に変わるので、その都度引っ越しが必要になり、必然的に日本よりも住み替え回数が増える傾向にあるようです。

乃村)いずれにしても、日本でも一人が2回、3回と家を建てるのが当たり前になったら、もっと人生の選択肢が広がると思う。

ーーすでにフルリモートで地方移住とかワーケーションなどで複数拠点生活をしている人もいますね。

金箱)個人的には、今後もっと柔軟な通学制度が整ったら、二拠点を行き来する新しい暮らし方がしやすくなると思っています。 例えば、月火水は都内の小学校、木金は地方の小学校に通えるとか。自治体と連携することができたら、かなり面白くなりそう。

乃村)家を建てるのは確かに簡単な作業ではないですけど、一度経験した人に「家を建てるのは楽しかった、だからもう一回建てたい」と思ってもらえたら最高。

ーー「家」は一度きりの高価な買い物だから失敗できないと思っていたので、かなり新鮮です。

金箱)人の移動と住宅技術は暮らしを大きく変化させます。自動車と鉄道の技術革新で1960年代に郊外化が進むドーナツ化現象が起きましたが、高層マンションという住宅の技術革新によって、今度は都心回帰の「逆」ドーナツ化現象が起きるといった形です。

今、技術革新によって人の移動が大きく変わろうとしています。リモートワークによって既に世界中とコラボレーションしながら仕事が進められる社会になっていますし、自動運転によって遥かに低コストで自由に移動できるようになります。その先に、セカンドハウスを持つ人は日本でももっと増えるんじゃないでしょうか。都心部の建物が値上がりしすぎているので、都心でちょっと我慢する代わりに、地方で理想のセカンドハウスを持つ、というかんじ。都心にも地方にも拠点がある「マカロン化現象」で、暮らしはもっと豊かになると思います。

乃村)そのためにも、家を持つならできるだけ資産価値が下がらないリセール可能な住宅にすべき!

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(後編に続きます!)

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編集:眞板響子
撮影:曽川拓哉

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