7ORDERはわたしのヒーローって話。

わたしは、物心ついたときから、だれかに「言葉で伝える」ことがすきだった。うまいか下手かは別にして。

話すことも書くことも。

だからそれを仕事にした。

けどいざ「伝える」ことで食べていこうとすると、それはしんどいときもあって。

これまで好きだと思って自由にやってきたことが批判の対象にもなる。

それでお金をもらうのだから当然だ。

だけどうまくいかない。
できない。

昔好きだったはずのそれも、今のわたしから見るとひょっとして、いやきっと、うまくもないおもしろくもない自己満足の言葉たちだったように思える。

そもそも他者に評価されようと思ってやってきたことのなかった、「好き」だけで考えていたわたしには、他者に評価されることを目標にするのがすぐつらくなった。

自分って甘いなあ、ばかだなあとおもった。

それなのにまだなにかを「伝えたい」と思う自分も。

パソコンを開くと涙が出てくる。

だけど書かなきゃいけないから書いてみる。

ダメだった。

また書いた。

ダメだった。

当たり前だ、自分さえもいいのかわるいのかよくわからないものなんて。

そんなものあまりに無責任だ。
ダメでよかった。今は思う。

だけどその時は思えない。
ダメなりに「伝えたい」気持ちだけが残っていた。

幸い決められた時間決められた場所で座っている仕事ではなかったから、そんなときはパソコンを閉じてふとんの上でゴロゴロして、昼間から散歩した。

そんなときに7ORDERの活動がはじまった。

うれしかった。

現実で押しつぶされそうな時、ダメな自分を直視する時、みんながいたから木曜の夜まで生きていた。

そしてわたしは、みんなに助けてもらってきたこと、みんなにもらったものを「書いておきたい」と思った。

いつぶりかわからないくらいに「書かなきゃ」じゃなくて「書きたい」と思えた。

言葉で伝えたいこと、わたしにはまだあった。

それは伝える言葉を失いそうだったわたしにとって、自分の中のなにかを救う希望だった。

みんなのことを思って文章を書くことはたのしい。
そうすると少しずつだけど、仕事でもパソコンに向かえる時間が増えていった。

今も言葉で伝えることの苦手意識は強い。
この前も「わかりづらい」と言われたばかりだ。

だけどやっぱり、みんなにもらった大切なもの、わたしは言葉で残しておきたい。

下手かもしれないけど、わかりづらいかもしれないけど、やっぱりわたしの言葉で。

今日もみんなのファンができる。

こんなにたくさんのしあわせを感じたことをひとつでも多く覚えておきたい。

わたしに大切なものを取り戻してくれてありがとう。

「もう無理だ」と布団にくるまって散歩してアイスを食べることしかできなかったわたしが、言葉を紡ごうとできている今に、驚いている。

ありがとう、7ORDER。
やっぱりみんなはずっとわたしのヒーローです。

2019.10.19

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