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目指せ!介護の職人~第3話「知識よりも心構えが必要かな?」

就労支援訓練「介護福祉科」は3か月間の長丁場で行われていますが、最初の1カ月間は「学科」が中心となります。分厚いテキストの内容を理解しなければなりません。そこで第3話は「知識よりも心構えが必要かな?」のタイトルで、学科について書きます。


「学科」のスタートで、いきなり憲法第13条と第25条が出てきた。13条は「個人の尊重と公共の福祉」が記され、25条には「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と書かれている。これが介護職の根本にあるのだという。

介護職は「対人援助職」と言い換えることができる。高齢者や障害のある人(介護では利用者と呼ぶ)が、憲法第25条の権利を得るためには、人の助けを借りなければならない場面が多い。だが、援助する側は決して「施しをしている」と思ってはいけないのだ。

その原点にあるのが憲法第13条の「個人の尊重」である。介護職の「学科」では、「その人らしい人生を過ごしてもらうため、どう寄り添っていくか」という言葉が出てくるが、これが利用者を一人の人間として尊厳の気持ちを持って接する時の原点となる。

「学科」というと、介護サービスの種類とか施設の概要とか、介護保険制度の仕組みとか、そういう「知識」の部分がクローズアップされがちである。しかし、知識は後から付いてきてもいいものだと思う。最初は「介護職になるための心構え」を学ぶことからなのだ!!

とはいえ、最終日には修了試験があり、これをクリアしなければ初任者研修修了の資格は得られない。結局、知識もしっかりと身に付けなければならないと、日々実感しながら奮闘中である。(つづく)

※カット写真は、旅先のお気に入り風景を適当に選んでいます。介護職とは関係ありません(笑) このコラムはブログとnote共通です



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