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歴史・人物伝~エピソード編㊹:大石良雄「忠臣蔵のドラマを生み出した中心人物」

大石良雄は、大石内蔵助の名でよく知られています。江戸時代の徳川綱吉治世の時、取りつぶしになった赤穂藩の浪士たちが、主君の仇討のため吉良上野介に討ち入りをかけた事件の中心人物で、赤穂浅野家の元家老です。

手段はさておき、主君の仇討をした浪士たちへの賛辞の声は当時からあり、事件を題材にして歌舞伎や人形浄瑠璃の演目「忠臣蔵」が生まれました。今でも忠臣蔵は根強い人気があり、大石らは義士として称えられています。

忠臣蔵が演目となった背景には、幕府の政治に対する庶民の不満があったと言われています。今と違って、面と向かって幕府を批判することはできないため、忠臣蔵を通して権力に敢然と立ち向かう群像に拍手喝さいをおくっていたのです。

大石内蔵助は、平時には「昼行燈」と呼ばれていましたが、取りつぶし後から事件までのリーダーシップは見事だったといいます。それは、忠臣蔵のイメージから来る人物像かもしれません。ですが、討ち入りを指揮したことは紛れもない事実です。

それにしても、いつの時代になっても権力者に対する庶民の目は厳しいものです。今の政権も、そのことを肝に命じて政権運営していただきたい!

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