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ほくりくみらい基金というコミュニティ財団に、理事として関わりはじめました。

こんにちは、すだです。久々のnoteです。

タイトルの通り、今「ほくりくみらい基金」というコミュニティ財団の設立に関わっています。

自ら一般社団法人の代表もしつつ、という身ではありますが、このコミュニティ財団への参画について、今の気持ちをまとめておきます。


ソーシャルセクターで働き始めて10年経った

2012年に認定NPO法人フローレンスに入社したことをきっかけに、そこから子育て支援、障害者支援、こども食堂支援などのソーシャルセクターの仕事に携わり、気づけば10年が経ちました。

この10年で、保育園の入りやすさも、男性の育児参加も、性にまつわるさまざまな認識も、生きづらさの理由も、学校教育に求められることも、どんどん変わってきています。

課題の当事者ではない方にとっては、男性育休やLGBTQ、こどもの貧困対策などの結果が
「なんか最近そういうムードになってきてるよね」
くらいの変化かもしれません。

でもその裏で、課題の当事者であったり、当事者を支える人たちが色々とアクションを起こし、社会課題という大きな岩を少しずつ崩したり、動かしたりしながら、世の中の認識やルールを変えてきています。その結果が、社会のルール(法律)や、ムードの変化につながっています。

課題はこれからも出続ける

良い変化が生まれる一方で、解決したい課題は尽きることがありません。

でも課題がどんどん出てくることは悪いことではなく、「個人的な課題だと思ってこれまで我慢してきたこと」は、実は他にも多くの人が我慢してきていて、そしてこれからの時代は我慢せずに表に出して、
「個人の課題じゃなくて、みんなの課題だったね」
「この課題は子どもたちに引き継ぎたくないな」
「自分たちの代で片付けて、今よりいい未来を渡そう」
対話しながら解決していく時代になったということだと思っています。

この課題解決の流れのなかの、「個人的な課題じゃなくて、みんなの課題だったね」を取りまとめたり、代弁したりする機能が、NPOや課題の当事者団体にはあります。

コミュニティ財団に助けられた

かくいう私も、医療的ケアが必要なお子さんやその家族の旅行の支援を通して、旅への障害のない社会をつくりたいという思いから、2019年に非営利型の一般社団法人Try Angleを立ち上げました。

これから活動を広げていこうと思った矢先に新型コロナが流行し、感染リスクの高い医療的ケア児のお子さんたちは、外出も旅行もしづらい状況になりました。

これから何をしたらいいのか、どういう活動をしていったら旅への障害をなくすことに繋がるのか、コロナ禍の中、色々と模索する期間が2年続きました。

とはいえ、法人であるからには、納税の義務も発生します。

活動をし始めたときに実施したクラウドファンディングのお金も、このまま何もせずにいたら尽きてしまいます。

そして私自身も会社員をしながら活動を細々と続けてきましたが、新型コロナの影響で先行きが見えない中で、時間の確保や無償で活動を続ける難しさも感じはじめていました。

そんなときに、法人の基盤づくりや新規事業開発にかかるお金を助成してくださった方々がいます。

石川県加賀市に拠点を置くコミュニティ財団、「あくるめ財団」さんです。

お金をいただいて、法人のこれからを深く考えて行動することができた

今年度、あくるめ財団さんから助成をいただいたことで、課題解決にむけて必要なこと、これからどうやって団体運営をしていくか、今足りていないことは何か、などなどたくさんのことを考え、行動することができました。

お金なくてもそんくらい考えてやれよ、というお声はもっともです。
手弁当で活動し続ける方々がいらっしゃるなかで、甘ったれた考えなのかもしれません。
でも先立つお金があるのとないのとでは、できる活動の幅も変わってくるのが実際のところなのでは、とも思います。

いろいろと状況的に苦しかったときに、活動資金を助成いただき、応援していただいたことで、私自身救われた思いがありました。

”挑戦する人”と”挑戦する人を応援したい人”をつなぐしくみが必要

金沢に移住して6年、さまざまな方と知り合う中で、熱い想いを持って活動する方たちにも出会いました。

その方たちは、もしかしたら今の活動以上のことは求めていないかもしれません。

でも、この人たちがあの人たちと組んだらもっといい未来がつくれるのでは?と思うことがあります。

この人たちの声がまちづくりに活かされたら、今よりいい未来に近づけるのでは?と思うことがあります。

そんな折に、この石川県域をカバーするコミュニティ財団「ほくりくみらい基金」の立ち上げにお声かけをいただきました。

ほくりくみらい基金は、その活動や助成を通して、課題の当事者が支援を受けるのではなく、自ら課題解決していく主体となることを後押しし、多様な人の声がまちづくりに活かされた未来をつくることを目指しています。この話を聴き、私の心の中のアンテナが立ちました。

もし、課題当事者がやりたいことがあるのに、何らかのネックがあって一歩を踏み出せないでいるのだとしたら、そのネックを解消して、存分に挑戦できる環境を用意できたら、もっと社会が良くなるスピードを上げることができるかもしれない。

もっと多くの人が課題解決に参加できる環境を用意できたら、自分のこととして課題をとらえる人が増えて、やさしい社会がつくれるかもしれない。

私が運営する一般社団法人が、コミュニティ財団という存在に助けていただいたこともあり、ほくりくみらい基金というコミュニティ財団があることで社会を良くする人や団体、活動を応援したり、いまよりいい未来を引き寄せることができるなら携わってみたい、という思いが芽生え、参画を決めました。

コミュニティ財団を立ち上げる仲間を集めています

といいつつも、ほくりくのみらい基金はまだ設立されていません。設立に向けて準備中の任意団体です。
コミュニティ財団(一般財団法人)の設立にあたっては、300万円のお金が必要で、いまはそのお金を集めているところです。

コミュニティ財団は、その機能が、役割がこのまちに必要だ、と市民がお金を出し合い、その資金に法人格が与えられます。

個人の課題からみんなの課題へ。
いつか誰かが解決してくれるのを待つよりも、いま自分たちから解決に取り組みはじめる。

そんな人たちを応援し、挑戦を後押しできる地域にしていきたいと思っています。

”挑戦する人”と”挑戦する人を応援したい人”をつなぐしくみを、まず石川から。

石川のみらいづくりの最初の一歩にぜひ多くの方に参加いただけたら嬉しいです。

「自分も石川のみらいづくりに参加する!」という方はクラウドファンディングにてご参加をお願いいたします。


※あくるめ財団さんに助成いただいたTry Angleの活動が、今どんな感じになっているかは追ってご報告させていただきます。

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