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Tech21 SansAmp Bass Driver DIレビュー。ただただ名機。

3月

SansAmp Bass Driver DIを買った。

最近あまりにもオープンに音楽や楽器の話をしないから改めて言うけど、俺はベーシストである。兄の友達からベースを譲り受けて17年、バンドでライブハウスに出入りして15年経つ。その中でエフェクターにもハマり、数多くのエフェクターを使い良し悪し好き嫌いの基準を人並み以上に備えている。

その基準や観点から、改めて今回のSansAmp Bass Driver DIのレビューをする。
といっても、このエフェクターはちょっと弾けるようになったベース弾きからすればもはや説明不要の名機。プロのベーシストも数多く使っていて、初心者ベーシストがエフェクターを初めて導入したいという際に一番最初にオススメされることも多いほどの素晴らしいものである。

そもそも、俺もこのエフェクターを今回初めて買ったわけではない。12年ほど前に一度買って何年か愛用していた。
その後にCrewsのプリアンプだったり、SansAmpのクラシックだったり等を経て友人の作ったプリアンプを5年くらい前から使っていたんだけど、去年バンドでレコーディングした時に「もう少し音にドライブ感とパンチ感が欲しい」と言われ、プラグインエフェクターでSansAmpのシミュレータを挿してミックスしたのをきっかけに「やっぱりサンズ要るな!」という結論に。

それで何ヶ月か迷って、中古を調べて、良さそうなのがあったので買った。
10年ぶりに使ってみたけど、やっぱり素晴らしい!
昔使っていたのはスイッチが3つあるタイプのもので、それぞれクリーン、チョイ歪み、激歪みと3種類の音を作って運用していたんだけど。今回はスイッチひとつのやつで、最近モデルチェンジしたV2ではなく旧型のやつを買った。他に歪みエフェクターは持ってるし、あくまでドライブ感を増すための補正として使おうと思っていたからこれでよし!

キモはやっぱりPRESENCEツマミ。個人的にこれがサンズアンプの「らしさ」を担っていると思う。ブーストすれば一気に高域がギャリギャリと出て存在感が増す(その存在感が元のベースの良さを飲み込んでしまうんだけど)ので、適度にブーストして他の帯域とのバランスを見つつBASS・TREBLE・BLENDツマミを回していく。
結構雑に調整しても格好いい音になりアンサンブルの中でも存在感を出してくれるので、エフェクター初心者にオススメ出来る(したくなる)理由もわかる。しかしこのエフェクター自身のキャラクターも強く、歴が長く機材に聡い人なら音を聴いただけですぐにSansAmpを使っているのが分かってしまうほど。

今の俺としては、そのキャラクターを自分のプレイスタイルにどう落とし込んで融合させるか。というのを考えて音を作っているんだけど、それもそれで楽しいものだね。ある程度機材や音作りに慣れた人にもオススメ出来る。こりゃあプロベーシストも使うわけだよ!
今でこそ宅録環境の発展、それによってプリアンプエフェクターの重要度が増したことによるベーシストの関心の高まり、それに応えるように各メーカーがこぞって様々なキャラクターのプリアンプエフェクターを開発したことによる選択肢の増加でSansAmpの使用率はここ数年で目に見えて減ったが、それでも一時代を築いたこのBass Driver DIは紛れもなく名機なのだ。

ミドルのツマミが無いことや、雑に扱うと良くも悪くも分かりやすくサンズの音になってしまうということで、使うのを辞めたり他のプリアンプに買い替えたりする人も多いと思うけど(ていうか、俺がそうだった)今回買ったことによって改めて往年のエフェクターの素晴らしさを体感出来た。そして雑に使わなければしっかりと自分の出したい音の手助けをしてくれる。という、自分の知識と技術の上達も感じることが出来た。

そういう意味では、非常に買ってよかったものである。
惜しむらくは、それを披露する場が今年極端に少なかったことかな。来年はどうなることやら…!
細かな音作りのコツとか、詳細なレビューも書こうと思えば書けるんだけど、それはまた気が向いた時にでも書こうと思う。今回はあくまでざっくりとレビューしたよ。おしまい!

次回予告
湘南美容クリニックによるヒゲ医療脱毛レビュー。レビューというか、6回施術を受けて実際に効果はあったのかを書いていく。

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