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短歌9〜差し出す人になりたい

今日は午後からオンライン研修会に参加した。

朝は降っていなかったが、研修中気付くと雨が降っていた。

研修会は全国の事務所をオンラインで繋いで実施されたので、
「都内では雪が降ってるらしい」…とか、
「新潟は雪がひどくて、いい加減うんざりしている」…とか、
日本各地の情報が集まった。

研修って、現業が滞るから迷惑?な時もあるけれど、今コロナ禍で集まることができない中、遠くの人と繋がれるのは楽しい。

17時に会が終わり、席に残された電話メモなどを少しさばいて帰路に着く。

まだ雨は降っていて、とっても寒かった。

そんな中、今日は雨が降るって天気予報で言ってたのに、傘を持たない人を見かけた。

こんなに寒いのに、雨に濡れたら風邪引いちゃうよね…
傘をもう一本持ってたら貸してあげられるのに…

そう思いながら、ふと我が長男のことを思い出した。

彼はいつもリュックにおりたたみ傘を入れている。
99%雨が降らないという日でも…だ。

さらに雨が降ってる日でも、長傘をさして、リュックにはおりたたみ傘をも持参していく。

さすがに母でも笑っちゃうほど、到底理解出来ない行動だが、その予備傘は、友達に貸してあげられるから、荷物になっても構わないのだと言う。

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今日、私がもう一本傘を持っていたら…
見ず知らずの、二度と会わない他人にその傘を差し出せただろうか。

…そんな自分でありたいけれど、
ちょっと勇気がいる…
…多分出来なかっただろうな。

高校生の頃、雨に降られて急いで歩く私に、傘を貸すよ、と声を掛けてくれた商店街のおもちゃ屋さんがいた。

その時の御恩は、いつか誰かに返したい。
そんな想いがあるから、雨に打たれる人を見るとザワザワするのかも知れない。

ちょっとの勇気と、予備の傘があれば…

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