音漏れは迷惑? それとも気にならない?
普段から電車やバスと言った公共交通機関を利用する人には身近な問題だと思いますが、イヤホンやヘッドホンの音漏れについてみなさんはどうお考えでしょうか。
人が不快に感じる音量の基準値
人が日常生活で静かと感じる音量は45dB以下とされ、不快に感じない音量は40〜60dBです。個人差はありますが、普通に会話をしたときの音量は約60dB、囁き声なら約30dBです。
電車で隣にいる人のイヤホンが音漏れをしていて、60dBを超えていると仮定したら不快、迷惑に感じることでしょう。
電車に乗っている時、私たちは約80dBの騒音に晒されていますが、車内でも居眠りをする人がいることから、耳に馴染みのある騒音は、大してストレスと感じないのかもしれません。
電車内の迷惑行為ランキング
昨年度、電車内の迷惑行為ランキングを見ると、音漏れの順位は19位中11位となっています。
割合は10%なので、100人電車に乗ってたら10人は音漏れを迷惑に感じるようですが、多いか少ないかと言われたら少ないように思えます。
座席の座り方、咳やくしゃみ、乗降時のマナーに比べると、音漏れは他人に身体的、健康的な被害を被らないため、迷惑と感じるレベルに至らない人が多いのかもしれません。
もちろん、音漏れの程度によっては迷惑行為に発展することもあるでしょう。
携帯・スマホの通話はいかがでしょうか。二人組、もしくは複数人が電車内で会話をしているのはよく見る光景ですが、同じ音量でも、携帯・スマホの通話は迷惑行為と感じる人が多いように感じます。
迷惑行為ランキングでは、6位「スマートフォン等の使い方」に通話は該当しますが、内訳を見ても割合は一番低いです。最も多いのは「歩きながらの使用」、通称「ながらスマホ」です。
内訳トップ3に共通しているのは、全て身体的な迷惑を被る可能性があることです。通話が音漏れと共通しているのは、身体的迷惑を被らないことです。
音漏れに対する人々の意見
音漏れに対する人々の意見を以下に引用します。まずは不満の声から。
マナー違反を指摘する人が多い一方で、自分も音楽を聴いて音漏れを気にしないようにする、毒を以て毒を制する的な意見もあります。
音漏れをなんとも思わない人の声を下記に引用します。
電車の中が静かすぎる分、会話や音漏れに周囲の意識が集まりやすいことを示唆しています。
日頃から電車の音に聞き慣れている分、電車内は静かと感じてしまうのかもしれません。音漏れも聞き慣れてしまえば同じことが言えそうですが、電車に乗ったら毎回音漏れの嵐は、想像しただけでカオスですよね。
音漏れしていた、させている人たちの意見を以下に引用します。
大きな音量で楽曲を聴くのが心地良い、若気の至りなど、単純な理由です。
余談ですが、筆者は中学生の頃、友人とバスの中でオフスプリングというパンクバンドの楽曲をクソデカ音量で聞いていたら、後部座席に座っていたお兄さんに「おまえらうるせーよ!」と怒鳴られたことがありますwww
大学生の頃はニッチなジャンルの楽曲を聴きながら、通学の電車内で爆音を垂れ流してました。「コアな音楽を聴いてる俺かっけー」と思っていたのでしょうね。
まとめ
電車やバスの中では静かにするのがマナーであることは、多くの人が前提として認識しています。
音漏れしている人は、電車の騒音、人の会話や赤ちゃんの泣き声など、周りの音を遮断する理由も含め、音楽を聴いているケースも考えられます。
そのため、音漏れ自体が絶対悪とは言い切れないですが、限度は弁えたほうが無難でしょう。
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