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”ラブリー”の空間を見たくて②@国会図書館

本編スタート!

観る前から危惧してたのが2点。ひとつは画質。オザケンの顔もよくわかんないくらい荒かったら、画素数がまずかったら嫌だなーってのがあった。次に音質。めちゃくちゃ割れてたり、ノイズ多めも覚悟しないととは思ってた。
いざ見てみると、この心配は杞憂に過ぎなかった。良かった!

本編はまずオザケン本人のナレーションから始まる。森永ダースのCMを彷彿とさせるような早口でリスニング難しい。でも面白いこと言ってる(部屋でパーティーした、とか、ツアーの日程とかをペラペラ)。画質は全体的に赤が濃かった。これは時代のせいかな?

1. VILLAGEのテーマ

誰のどのコンサートに行っても、はじめって超重要だと思ってる。観客、アーティストのはじめのテンションはそのコンサート全体の盛り上がりに比例するって信じてる。
VILLGEのテーマってなんぞや?!って感じだけど、ピアノから始まってドアノックみたいなかわいいポップ。オザケン様は、他のコーラスの方々と列になってかわいく行進して登場してきた。投げキッスのファンサがすでに炸裂して、客席からは黄色い声援が起こる。画面の前の私も、「正真正銘の王子様が出てきた~!」と高まりました。サラッと無邪気に投げキッスしちゃうような、豊かな表現力、ニコニコ笑顔が眩しい!
ディズニーランドみたいな明るいオープニング。カメラワークは、最近はもう無いくらいグイングイン動いて、躍動感あふれてた。その時代特有のカメラワークってあるよね、知らんけど

♪ きっと素敵な夜になるよ!
 探しに行こうよ人生の意味を!
 この列車に乗って思い出を超えてくチケットをplease!

歌詞は短くて2分くらいの歌。思い出を超えてくチケットを…ってなんか聞いたことある思ったら、「地上の夜」の歌詞にある!地上の夜は憂いを帯びた雰囲気があるけど、こちらのテーマは底抜けに明るいアゲアゲソングです。自分の歌詞を引用するとは、粋。
あと、「~よ!」が普通に可愛すぎやしませんか。こういうまっすぐな感じが好き。
そうか、このコンサートは列車の旅なのね、と納得。(銀河鉄道999みたいな感じかな、それともぶらり途中下車の旅かな。)息つく間もなく始まった次の曲は…

2. ぼくらが旅にでる理由

ずるい、ずるいぞこのセトリ!こんなん絶対盛り上がるやん!って感じ。「旅」繋がりで、完全に誘われてるお客さんたち。うらやましい!音響がいいのか悪いのか、しっっかり客席の声が聞こえるから、ボルテージの上りようも、まざまざとこっちに伝わってきた。
ぼく旅はストリングスとトランペットから始まる、豪華な歌。なんだけど、ライブバージョンは更に磨きがかかって重厚感が増し増し。なにより服部先生のストリングスがちゃんと聞こえるのがうれしい。
オザケンはしーーっかり丁寧に歌詞の内容を身振り手振りしてくれる。それがユニークだったり、一生懸命で、パワフルで可愛い。これはオザケンの特徴だと思うんだけど、歌詞をかみしめて伝えよとしてくれてる故の身振りなんだと感じた。
ライブ特別アレンジが一か所あった。「♪何を書いたかは内緒なのさー」で、演奏が静かになって、ドラムでサビへ盛り上がるアレンジ。ドラムの鼓動がよく伝わるナイスアレンジだった。内緒なのさ、の口に人差し指持っていく感じも王子様感満載。
まだ2曲目、これから!なんだけど、壮大すぎてエンディングとも思えるようなオープニング。
他の演奏者の方々にもカメラがよく回る。みんなでステージをつくりあげてるんだなぁとしみじみ。ぼく旅の終わりに、指揮棒を振る服部先生はまさに勇姿だった。

本編は曲間にナレーションが入り、ドキュメンタリーチックな作りになっている。
再びダース風ナレーションでパパパッとメンバー紹介。ダース風だと思ってたけど、オザケン曰く「松田優作風」とのこと。ちょっと分からない笑。

3. ローラースケートパーク

オザケン、アコギを持った!ローラースケートパークはイントロのアコギがシンプルなのにキャッチーで好き。この曲が唯一犬キャラからだった。オザケンがギター持つと、肩でリズム取りながら歌う姿が見られる。6月の参戦したツアーでも、「このかんじ!」って思った。
♪赤いTシャツの女の子
のところで、客席の赤いTシャツ着てる女性がちらっと映る、きめ細かいおおしろ編集。
ローラースケートパークはサビがいい。特に。ア行が多く散りばめられていて、個人的にはオザケンのア行の歌い方が大好き。なんだろう、口をいっぱい開いてそうで。オザケンのア行には少年を感じる。ハープの音色が随所随所で聞こえてきて、貴重な豪華なコンサートバージョンが聴けた。
ファーストワルツかな?ローラースケートパークで2回転調した神回があったんだけど、今回も2回転調してた。どんどん明るく膨らんでいく感じが、やっぱり転調のいいところ。2回転調しても、高音余裕あるのは歌唱力として凄いと再認識した。

4. 東京恋愛専科・または恋はいってみりゃボディー・ブロー

ローラースケートから流れるように、♪パーラーパーー、が始まる。客席みんな両手振っていて、幸福が溢れる。みんなが盛り上がれる最高イントロ、ここにあり。
この東京恋愛専科、なんと半音か1音上がってる!オリジナルをー----気漂うおしゃれソングだとしたら、今回のバージョンはなんだか田舎の風景とか寅さんが思い浮かぶようなほのぼの感強めソング。キーが変わるだけで少しだけど印象が変わるんだな、と改めて感じた。
画質は基本的に赤っぽいんだけど、(たぶん照明も赤っぽい)それがハートウォーミングなこの曲と最高にマッチしている。かわいい。

「コンサートではまだ発売されてない曲をやることもある。」のナレーションで始まったのは

5. 戦場のボーイズ・ライフ

♪この愛はメッセージ~、が遠くから聞こえてくるように始まるこの曲。コンサートでは、ハープから始まり、まるでヒーリングソングのよう。お客さんたちは、「どんな新曲?!」って思ったんじゃないかな。超リラックスソングと思いきや、打って変わってガラッと変わりロック調に。
♪ラッキースターーーーー、♪はずさー---、♪いっそ地獄までー----の伸びやかさたるや。
トランペットがよく響いてたのが印象的。大サビのストリングスも存在感があって、無限に広がる。これは、まぎれもなく「祈りと光の歌」。オザケンが歌いながら歌に魂吹き込んでる気がした。
最後は、最初と同じメロディーに戻り、ハープがきれいに奏でられて終わる。お客さんたち、みんな、「新曲良かったよねー-!!」ってなってるし、多分オザケンも自信持って歌ってる。

「本当に本当にきれいなのは次のようなシーン」
で始まった次の曲は…

③につづく。

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