よっき

ロボット会社のプロダクトオーナー。横浜で自然農の畑を育てています。まだまだ個人でやって…

よっき

ロボット会社のプロダクトオーナー。横浜で自然農の畑を育てています。まだまだ個人でやっているだけですが、いずれは誰もが気軽に来れる公園みたいな畑にしていくことを夢みています。子育て、畑、日常、会社、読書などから感じたことをブログに書いてます。(※発言は組織の見解ではありません)

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農ある社会が作る未来を求めて

テクノロジーは社会を変えるのか? 企業のIT研究者として13年、現在はロボットスタートアップでプロダクトオーナーとして働いている私が、なぜ農に興味を持ち、MXLABに参加することにしたのかについて書きたいと思います。 MXLABは、NewsPicksが主催する生産者と消費者とで新しい食体験を作る共創コミュニティです。 農をやり始めたきっかけ 私の庭に1m^2ほどの小さは畑があります。最初は妻がやってみようと言ったのがきっかけで適当にホームセンターで苗を買い、化成肥料を

    • 【今週の読書】他者を許せる気付きってどう作るのか。与えられたものだから楽しめることもある

      今週はWasei Salonの月一恒例のちくまQシリーズ読書会でした。僕はこの読書会が楽しみで、テーマを気にせず、むしろ新しいテーマをいただくつもりで参加しています。自分の関心とは無関係に与えられたテーマだからなのか、主催者の人柄なのか、なんとなくこのちくまQシリーズの読書会は笑いが多いのですよね。 今週はもう一つ、本ではなくAudibleで聞いたのが、伊坂幸太郎さんの小説「逆ソクラテス」。逆ソクラテスに出てくる先生と同じような先入観のある先生の話を、読み終えたあとにリアル

      • 【今週の読書】アンパンマンがつなげる読書。今だから残せるものに向き合おう

        今週は読書会のための読書でした。そういうのが苦にならないから読書会ってすごいな。 今回は「不死身の特攻兵」「命綱なしで飛べ」の2冊なのですが、今週たまたま聞いていてコテンラジオのやなせたかし編と重なる部分があって、やなせたかしすごいなってなりました。 戦争を肯定したくないけど、戦争が合ってこその作品出し、だからこそ訴えるものがすごく大きい。日本は戦争が終わった時代。今の時代だからこそできるなにかを残していきたいと強く思いました。 なにが君の幸せ、なにをして喜ぶ、わからな

        • 【今週の読書】批判に向き合うということ

          もはや先週ですが、気にせず今週の読書です。 今週は経済学と考古学。特に意図したわけではないのですが、どちらも今の理論や新しい説を批判する本でした。 自分(自分たち)の考えと真逆の内容が出たときにこれらとどう付き合うか 批判したくなる気持ちもわかるけど、対立構造ではなく、一度深呼吸をして、相手の考えを理解しようとする努力はしたい。そして、自分が変わってもいいということも許容したい。 国の施策も柔軟に変えられないのかな。 一貫して勧めていくのが良いのか、柔軟に路線を変更する

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        農ある社会が作る未来を求めて

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          【今週の読書】くうきと世間と発達障害もどき。優しさとよく生きることについて考える

          今週は私が入っているコミュニティWasei Salonで「空気と世間」の読書会がありました。本を読み、読書会して、そのままの余韻(モヤモヤ)で空気と世間について考える一週間でした。 読書会後に思ったのは、「自分の意見もあるけど相手の意見もわかるときに黙っていることは空気を読むことなのか?」という問いでした。言えない空気になっているかもしれないし、相手の意見も尊重した優しさなのかもしれないし。 でも、相手を傷つけること、もしくは自分が傷つくことを恐れて、意見を土台に上げない

          【今週の読書】くうきと世間と発達障害もどき。優しさとよく生きることについて考える

          【今週の読書】大きく循環させて複雑にすることで成熟していく

          今週は以前から気になっていたけど手を付けていなかった本を3冊読みました。 その一つ、リジェネラティブ農法の『土を育てる』という本は、私が家庭菜園でやっている自然農法の海外版みたいなものなのですが、これが内田樹さんがよく言っている複雑化する話と共通項があってとてもおもしろかったです。 わかりやすくシンプルに考えたくなりますが、そうやって考えられてきた慣行農法で疲弊している日本を見ると、次の進む道は、多くのつながりを作って、今まで無駄だったものに価値をつけて循環させていくリジ

          【今週の読書】大きく循環させて複雑にすることで成熟していく

          【今週の読書】共同体感覚があるからこそ我が道を歩める

          先週の「イスラム教再考」の本で、人と人とは最終的にはわかり合えないかもしれないと思いましたが、今週読んだアドラー心理学で有名な岸見一郎先生の「つながらない覚悟」を読んで、実際につながる必要はないのかも、と勇気をもらいました。共同体である必要はなく、共同体感覚を持っていればよい。孤独でも、私を指示してくれる仲間がいると思える事が大事で、そう思うために孤独になることも大事。そう、あくまで感覚なのです。その感覚を研ぎ澄ませていくことが大事。 で、この共同体感覚があれば、我が道をガ

          【今週の読書】共同体感覚があるからこそ我が道を歩める

          【今週の読書】人とのつながりとお金との付き合い方。

          今週はWaseiSalonメンバーがやっているPodcastに出させてもらいました。公開はまだなのでリンク貼れないですが、そのPodcastで思い出の本を紹介させてもらいました。それが「大人のためのお金学」。本自体も、お金とは何か、お金とどう付き合っていくか、についてわかりやすく歴史も踏まえて書かれていておすすめではありますが、読書会の面白さを体験させてもらった本、というのが私の一番の印象です。 もう一つ、イスラム教に関する本をAudibleで聴いたのですが、これが衝撃的で

          【今週の読書】人とのつながりとお金との付き合い方。

          娘に爪を切ってもらいたい!課題を解決しにいくのではなく、きっかけを促す環境を作る

          娘の爪が長い!! これがここ半年くらいの僕の悩みでした。 切らないと友だちと遊んだ時に危ない、娘も危ないし、友だちも傷つける。爪が剥がれた私の友人のエピソードとかを話しして、爪が剥がれたときの悲惨さも話してみました。 それでも全く切らない。というか、私が話すたびに、うるさい、と言われる。 あー、思春期になりかけてるー、と思って、どうすれば爪を切ってくれるか悩んでいました。 そんなある日。 妻と娘で料理をやろう、と娘が料理本から作りたいものを選んで、楽しそうにこれ作りたい

          娘に爪を切ってもらいたい!課題を解決しにいくのではなく、きっかけを促す環境を作る

          【今週の読書】仲間に押されて初物に挑戦する

          今週は、会社で初めて読書会を開催するのと、知り合いに落語を誘っていただき初めて落語を見に行くのとで、初めてづくしの一週間でした。 読書会は、私が以前読んで、会社の文化や組織づくりとして目指す方向性がとても良くまとまっていた「心理的安全性の作り方」の本を取り上げました。内容盛りだくさんなので、一回で理解しきれないですが、みんなと対話しながら理解を深められるといいなと思って、意を決して開催してみました。 一ヶ月前にアナウンスして希望者を募ると、なんと5人も手を上げてくれて、初め

          【今週の読書】仲間に押されて初物に挑戦する

          【今週の読書】 熱く語るからこそ土偶への興味に気づく

          今週の読書はなんといっても土偶です。 Wasei Salon読書会「哲学のはじまり」、小休止で聞いたAudibleの小説「蹴りたい背中」もありましたが、今週は土偶に心を奪われる一週間でした。 土偶というより土偶研究なるものを知ったのは、私が入っているビジョンドライブコミュニティ(Newschoolビジョンクエストのアルムナイで作っているコミュニティ)で昨年9月に開催された一泊二日の長野県蓼科ツアーに人類学者の竹倉史人さんをお招きすることになったのがきっかけです。私は家族の予

          【今週の読書】 熱く語るからこそ土偶への興味に気づく

          【今週の読書】自分探しと空気の狭間で循環する

          本を読み終わった後はほぼ全部ブクログというサービスに読書感想文を書いているのですが、noteでも公開していこうと、とりあえず今週のまとめ、みたい感じで書いています。(時々過去のものも含めて書きたい) 今週は3冊(フィードバック大全もありますが、それは別noteに書いたのでここでは割愛) 日本の進む道。成長とは何だったのか / 藻谷浩介、養老孟司 マイテーマの探し方 -学習探求ってどうやるの?(ちくまQブックス) / 片岡則夫 「空気」を読んでも従わない:生き苦しさから

          【今週の読書】自分探しと空気の狭間で循環する

          『みんなのフィードバック大全』を読んで

          フィードバック文化を会社に作っていくために全社員に配られた本。テクニック満載のハウツー本は最近好みじゃないのであまり手にしてなかったですが、いい機会なので読みました。 この本を読んで、実は、上司も部下も関係なくフィードバックできる組織文化を作ろうと頑張っている会社で働けていることがそもそも幸せなのかもと思えてきました。自分の中でちょっと当たり前になっていましたが、他の会社の話を聞くと、まだまだ私の意見が絶対だとか、若手の意見を論破するとかがあるみたい。自分の会社もこれからな

          『みんなのフィードバック大全』を読んで

          快適なキャンプは矛盾なのか。作り続けていくことで自分と向き合い、スマートな悪から逃走する

          どうやって自分と向き合うか 私が入っているオンラインコミュニティWasei Salonで哲学者 戸谷洋士さんの「スマートな悪」の読書会が開催されました。この本は私も読んだことがあり、私の以前のnoteにもスマートな悪を紹介しながら非効率の必要性みたいなことを書いたくらい思入れのある本だったので、ぜひ参加したかったのですが、あいにく日程合わずで参加できませんでした。参加できない時はアーカイブ、ということで、Wasei Salonではアーカイブを残してくれているのがほんとありが

          快適なキャンプは矛盾なのか。作り続けていくことで自分と向き合い、スマートな悪から逃走する

          2023年を読書で振り返る -天と地と人-

          今年ラストのnoteは読書の振り返りをしてみます。 今年はよく読書をした一年でした。去年までは月に1,2冊程度のペースでしか本を読んでいなかったのですが、去年の末にAudibleを契約してから徐々に読書量も増えてきて、今年はなんと一年間で61冊も本を読んでました。私にとっては驚きの数字です!Audibleは家事や歩きながら読書ができるのは良いですね。でも、単純にAudibleの分が増えただけじゃなく、本での読書量も増えていました。相乗効果とかってあるのかな?あと、8月からW

          2023年を読書で振り返る -天と地と人-

          コンフリクトと多目的から共生する場所を考える

          共生する前にコンフリクトがある 最近、文化人類学の研究者(大学院生)が会社に来て、我々の開発現場を参与観察していただきました。人とロボットとの共生を考えるために、わざわざ開発現場まで来てくれました。文化人類学研究者のフットワークはすごい!! 今回来ていただいた文化人類学研究の研究室全体のテーマが「コンフリクトと共生」。この言葉が結構秀逸だなと思い、頭から離れませんでした。今まで共生できる場所をどう作るか、ということは考えていたけど、共生の前提にはコンフリクトがある、という

          コンフリクトと多目的から共生する場所を考える