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「Innocent Forest」どれを読む?

Innocent Forestについて

弊サークルで発行を続けている創作小説シリーズです。
一話完結/三巻完結、そのほか単発・派生・続編あり…と、長く続けただけに諸々込み入って参りました。
ご紹介したい作品については、過去の記事にまとめておりますのでそちらもご覧ください。

とりあえず、
・森の奥の屋敷に暮らし、鳥篭に記憶を集める少女の物語
・客人は、この森で何かを忘れたり、思い出したりする
・鳥篭に集める記憶は鳥の姿をしている
・少女=ルクレイ。イラストの子。
以上がごく簡単な基本情報になります。

どの話が、どこで公開済みなのか…?

2014年から発行を続けている本シリーズが来年で早10周年になってしまうの怖いね。始めた頃はぼんやり、10年続けて「10年前から好きです」って言われてみたいな、と夢を見ていました。半分は叶いそうだ…!
最近、久しぶりに新作に取り組み、既刊を読み返したり振り返ったりしながら、自分でも「どの話が、どこで公開済みなのか」が分からないと思い、一旦整頓しました。

短編掌編、28本あります(2023年6月現在)

おすすめのお話3選

今からこれを全部読んでもらうのは大変だと思いますので、「初見さんにはまずコレ」とおすすめの作を紹介します。看板娘・ルクレイのことは知って欲しいので…という気持ちで…。
幸い、本作は『一話完結連作』です。イベントで説明すると『キノの旅』みたいなかんじですね!と理解していただけます。そんなかんじです。

①灯の鳥:基本のキの第一話

この森で、ひとはひとつ記憶を失う。あなたは、何かを忘れるために森へきた。その願いは叶った、とルクレイは言う。何を忘れたのかも忘れ、あなたはルクレイと穏やかな日々を過ごす。とても心地の良い日々で、ずっと一緒に暮らしたいと願うが、森での暮らしを快いと感じるにつれ、次第に『自分が何を忘れたのか』が気がかりになり……
シリーズのベーシックな型でお届けする第1話です。

②空の寝台:ご好評いただきました

主人公は、雨の森で迷子になった男性・ハウザー。ルクレイに出会い、屋敷に招かれて一晩雨宿りをする。「この森で、ひとはひとつ記憶を失う」と聞いても、「そりゃいいですね」程度の感慨である。
翌日、男は風邪を引いたルクレイの看病をすることになり…そのやりとりを通じて、ある記憶を思い出していく。風邪看病回です。
いただいた評判は抜きんでて良い印象で、VRノベル化の際にもチョイスされました。

③旅する靴:伝えたいことはだいたいコレ

靴職人が、靴を通して亡くした妻の追憶をするお話。
約4,000字の掌編ですが、なぜ忘れたいのか、なぜ忘れてしまうのか、この森で忘れること・思い出すことに、ルクレイのこの暮らしにどんな意味があるのか…ということを書いている一本になります。ギュっと濃縮した掌編です。

キャラを追って読んでみる

最近読み返してみて「ここでInnocent Forestの最短ルートが取れるな…」と思ったのでメモを共有します。

①メルグス:ルクレイの身辺を世話するメイドさん

森の奥、広めの屋敷にルクレイと一緒に住んで、身の回りのことを一手に引き受けるのがメイドのメルグスです。大人の女性、寡黙で力持ち、余計なことはせずにルクレイと来客の暮らしを整えてくれます。たまにつまみ食いをします。
この女性がどういう経緯で森へ来て、なぜ一緒に暮らしているのか、何が目的なのか…というストーリーを追うのがこのルートです。薄い水色の項目は、補足的なエピソードになっています。これを追えば、「メルグスのInnocent Forest」が完結する流れになっています。

②ネイン:森やルクレイに懐疑的だった少年

「記憶を忘れる森」に、自分の大事な記憶を奪われたのではないか…という疑いを持って訪れた少年・ネイン。不足感や欠落感を抱えた彼が、ルクレイを怪しんだり森にビビったりする「迷い子」から、「道しるべ」までの全3話で「ネインのInnocent Forest」は完結になります。ネインは森で何かを失ったのか、何かを得ることができるのか…というストーリーです。補足的に、「不在の子供」もリストアップしました。

ほかにも関連しあうお話がありますが、基本的には1話完結で、1巻だけでもお楽しみいただけるといいなと思い作っています。
なにかお気に入りの一本が見つかれば嬉しいです。

最終的には全部WEBでも読めるようにしたいです。
今回まとめてみて、上の2キャラのルートは網羅できるようにしたくなりました、じきに…!

掲載サイト

主な掲載サイトと購入場所は以下の通りです

pixiv

https://www.pixiv.net/novel/series/742568


kakuyomu

https://kakuyomu.jp/works/4852201425154896170

https://kakuyomu.jp/works/1177354054896357939

BOOTH

※今回のヘッダーはSkebでかかし陽太さんに描いていただいたものです。ありがとうございました!


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