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モラハラ元旦那との話*6.家の購入と引越し*

今回は出産後の
家の購入と引越し編です。


最後まで読んでいただけると
嬉しいです。



*6.家の購入と引越し

出産を終えて自宅に戻った私は、
相変わらず彼からの
監視の日々を過ごしていました。


一日何をして過ごしていたかの報告、
絵本の読み聞かせをしているか、
英語、クラシックのCD、
ニベアクリームを塗っているか、
病院や誰かに会った時は
どんな会話をしたのか、
全て逐一
彼に報告しなければなりませんでした。


それでも、
子どもと過ごす時間は幸せで、
このまま彼の激怒スイッチを押さないように
波風立てず、静かに生活していきたいと
思っていたのですが…

彼の理想的な家族の形になるには
まだまだ試練が続きました。


彼から家を買おうと言われたのです。


子育てと家事で
毎日が終わってしまう私には
家の事を決めたり、
引越し準備をするなど
ハードルが高すぎましたが、
私に決める権限は無いようなもので、
彼がどんどん決めていき、
結局家を購入することになりました。


あらかじめ、
私は子育てと家事で精一杯だから、
何も手伝う事はできないよと
伝えていたのですが、

「俺にばっかり任せないで。
俺は仕事してるんだから、
時間があるお前が書類出しに行って。」

と言われ、
断ると
なぜ出来ないのか、
2時間程の説教が始まりました。


もう自分自身が動いた方が早い
と思い、私は子どもを連れて1時間程かけた場所にあるハウスメーカーの会社へ行ったり、市役所や銀行へ通いました。

手続きも終わり、
落ち着いて子どもと向き合えると思っていた矢先、
彼が赤ちゃん返りが始まったかのように
自分の身の回りの世話を
頼んでくるようになりました。


私が子どもの授乳を始めたり、
オムツを変え始めようとすると、
「ラーメン食べたいから作って」と
頼んできたり、
「携帯電話失くしたから探して」と言ってきたり…

なんでこのタイミング!?

という時に
わざわざ頼んでくるのです。

もちろん断ると
「他の奥さんは子どもも旦那の事も全てやっているんだ!
なぜお前はできないんだ!
お前は子どもを産んだだけで、全て中途半端で何もできていない。
レベルの低い母親で子どもが可哀想だ!」
と怒り、
2時間程の説教が始まります。


説教の最中も、どんどん話が飛び、
関係のない私の家族の悪口や、
お前は子どもを産んだだけ。
と罵られました。


週に5日、6日、7日と説教が始まる日、
言い争いする日が増えるようになり、
私も反発する気力も体力もなくなり、
彼に対してはどうでもよくなっていました。


この頃、彼が仕事から帰ってくる夕方の時間になると、
ストレスからか動悸が始まるようになり、
晩ごはんの準備もままならなくなりました。

彼は、ごはんも温かいもの、
出来立てを出さないと食べない人で、
食事メニューも
卵、豆腐などが一緒に食卓に出ていると
「タンパク質のとりすぎ」、
お肉メニューを出すと
「肉のとりすぎ」と言われるため、
メニューにも細心の注意を払い、
彼が帰ってきてすぐ食べられる状態を保っていました。


しかし夕方になると
私は決まって動悸が始まるため、
朝のうちに晩ごはんを作り、
彼が帰ってくる直前にレンジで温めて、
レンジを使っている事がバレないように出す
という作戦を取っていました。

彼にバレるとこれも説教の対象にはなりますが、
この時期は無事にバレずに乗り越える事ができました。

もちろん、私は彼と一緒に晩ごはんなど食べられなかったので、
子どものお世話をする口実に
その場から離れたりして
食べずにやり過ごしていました。


そんな状態で過ごしているある日、
新居へ引越しをする荷物をまとめるため、
私の母が手伝いにきてくれる事になりました。


私は母には
私たち夫婦関係の状態を相談していたので、
新居に引っ越す事を知り、
心配で「掃除もあるし、手伝いに行くよ」と言ってくれたのです。

彼は人が来る事を嫌がるので
初めは「断って」と言っていましたが、
私が「子どもいるんだから、掃除もできないし、荷物だってまとめるのに時間かかるよ」とゴリ押しすると、
納得してくれました。


久しぶりに会った母からこっそり
「すごく痩せてるけど体調大丈夫なの?」と言われ、
気づきませんでしたが、私は出産後、
一気に5キロ程痩せてしまっていました。


そんな状態で子どものお世話をしながら
引越しの荷物をまとめたり、
家の掃除をしたりと、
母に手伝ってもらいながら
何とか作業を進めることができました。


彼は外面はとてもいいので、
母に見せびらかすように、
食器を洗ったり、
お風呂を洗ったり、
子供のオムツを替えたり、
一生懸命でした。


しかし母には、
彼が普段やらない事を取り繕って今だけやっているのだと
お見通しだったようです。

そして母は、
彼が冷蔵庫や洗濯機など大きいものもあるのに、
業者に頼まずにやろうとしていた事を知り、
さすがに叱ってくれました。

「お金の面で大変なら出すから業者に頼みなさい。
子どももいるんだから、大きいものを運び出すのは無理があるでしょ。」
と、当たり前の事ですが、
彼に話をしてくれて、
業者に頼んでくれる事になったのです。


あのまま母が彼に言ってくれていなかったら、私と彼で冷蔵庫や洗濯機など運ばなければいけなかったと思うと、恐怖でした。
母には本当に感謝です。

その後、引っ越しは無事に終わったのですが、
私のストレスは我慢の限界を迎えていました。

新居での生活なんて全く楽しみではなかったし、
彼と過ごす未来も想像できませんでした。


家族になるということがどういう事なのかわからなくなり、
相変わらず続く説教と言い争いの毎日に疲れ、
彼が仕事から帰ってくるタイミングでご飯を温め、
子どもを連れてすぐ寝室へ逃げ、
夜を泣きながら過ごす日々でした。


次回、ついに私の限界が来てしまい
新居から脱出する話へ続きます。


最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。



みょん

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