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チームマスダの奇跡9(600文字)

事実に基づく物語

(前回のあらすじ)
3月15日の7時15分。
福島第二の原子炉はすべて冷温停止した。
それからしばらくのお話。


3月15日以降

3月15日以降もまだまだ、福島第二原発は復旧作業が残っていました。 

今日からは家庭を優先してくれ

3月23日になってやっと、増田所長は所員の帰宅禁止を解除しました。

その後、徐々に緊急対策室の勤務状況は改善していきました。

みんなのおかげ

事故の1年後に1枚の写真を撮影しました。

下を向いていてもしょうがないので、全員で上を向こうということになって、屋上から撮ってもらいました。

福島第二原発~もうひとつの危機~

所長退任

2013年4月増田所長は3年間勤めた福島第二原発所長を退任しました。

あのときの所員が一致団結して今までやったことがない作業を
いろいろ取り組んでもらった。
当時みんながよく頑張ってくれたというのは改めて感じます。』

増田所長はあの危機を回避した職員たちを『チームマスダ』と呼びました。

最後の挨拶で、感謝の言葉を述べられたそうです。

廃炉

増田所長以下所員の復旧活動で炉心融解を免れた福島第二原発ですが。

再稼働をすることなく2019年9月30日に廃炉が決定しました。

電力構成

かつては日本の3割の電力供給をしていた原子力ですが。

現在はLNGや石炭など自国ではまかなえない原材料電力に依存しています。

政府が提示した2030年度の原子力による発電比率目標は20~22%です。

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