高校生マイプロ

高校生マイプロジェクトアワード

3月25日、高校生マイプロジェクトの最終発表会を見に行かせて頂きました。
マイプロジェクトU-15は、高校生マイプロジェクトの姉妹版という形を取らせて頂いていて、ロゴを使わせて頂いています。

地方大会を勝ち抜いてきた全国各地の高校生が、自分のマイプロジェクトを東京の会場では発表していました。私は私用で3プロジェクトの発表しか見られなかったのですが、実際に見るのとWEBで見知っているのとでは、大違い・・!

面白いなぁと思ったポイント、まとめてみます。

徹底的に”マイ(My)”を突き詰める

「自分自身のやりたいを考え、その想いを出発点にプロジェクトを考え、そのプロジェクトを行った、実社会で実践したことからの学び」を得る経験が、高校生マイプロジェクトの狙いです。

実際にホームページでプロジェクトを見ると、社会課題解決、世のため人のため、というプロジェクトがずらりと並びます。実際、会場に足を運ぶまで、私は、大人が仕組んだ枠組みの中で、子どもが泳いでいるケースもあるのでは?、という疑いもちょっとばかり持っていました。

ちょっと大げさですが、例えば「地域活性化プロジェクトをみんなでやってみよー!農業体験とかどう?後継者不足に困っているおばあちゃん、おじいちゃんの力になるよ。じゃあ、●月●日、集合ね。これ、あなたのマイプロにしてはどう?」とアドバイスされ、子どもは本心では望んでないんだけど、大人が望んでいる空気を察知して何となく子どもが便乗しちゃう、祭り上げられる、みたいな事は往々にしてあるのでは?と。

でも、実際に見たら全然違ったんですよねぇ。
どの子も言葉が、自分の言葉になっていて、やらされてる感はゼロ。そして、マイ・プロジェクト、というだけあり、「マイ(My)」が大切な場なのだという事がよく分かりました。悩んだり、苦しい事を乗り越える中で、高校生達の話す言葉がホンモノになっていった感じが伝わってきました。

決して、プレゼンが流暢で上手な訳じゃない

高校生、みんなパソコン使って堂々とプレゼンしていました。私達が高校生の頃とは全然違いますね。でも、このプレゼン、大人顔負けの上手な子もいれば、流暢に言葉が続かない子もいました。途中で敬語が崩れたり、しばらくの沈黙があったり。でも、その”未完成”具合が、めっちゃ良かったんです。上手な大人のプレゼンよりも、ぐっと心に迫るものがありました。

もちろん、それは言葉を考え尽くしているから、故の感動です。プレゼン手法だったり、伝え方を子ども達に教えたがるケースはよく見られますし、それも大事な事なんだと思うんですが、本当に伝えたい中身の方をブラッシュアップする大切さを教えられた気がしました。

高校生の学びの、新しいカタチ

自分のプロジェクトを世界に広めるために、英語を勉強したり、水の事を徹底的に勉強して調べて地域の為に役立てたり、「マイプロジェクト」を突き詰める事で、学校の勉強にも結びついていく事例が複数見られました。

次の教育改革で始まる探求的な学び、対話的で深い学びのお手本を見ているようでした。実際に、賞状を読み上げられる際に、「高校生の学びこうあるべき、という一筋の光を見せてくれました」と文部科学省大臣補佐官の鈴木寛さんが、おっしゃられていたし、高校教育にマイプロを入れていく事も話されていました。(あー、私達の受けていた教育と、これからの教育は本当に変わっていこうとしているんだなぁ)と、頭では分かっていた事を肌で実感した瞬間でもありました。個人的に、N高校(ネットの高校)の子が賞をとっていたのも、印象深く。N高校って従来の学校のあり方とは全然違うカタチなので、教育の変化の兆しを目前にした気がしたのでした。

「私達ってこんな勉強をしてきた子が続々と出てくる社会で、働き続けないといけないって脅威だよね・・」と、周りの観覧者の方と歓談してみたり(笑)

私は、この高校生マイプロジェクトアワード(発表会)の後、伴走者フォーラムの方も出席。高校生がプロジェクトを進める中で伴走する大人たちが集まり、知見を共有する場です。

アワードに出た高校生達は、もちろん上手くプロジェクトが走った例ですが、当然ですが、全国各地の現場ではそんなに上手くいかないケースも色々。この話、自分のマイプロジェクトU-15をやっていく上で、すっごく勉強になりまして、また次回にシェアさせて頂きます!

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▶CAMPFIRE|変わりゆく未来をしなやかに生き抜くために、子どもたちに「挑戦」と「自分で決める」機会をつくる。「マイプロジェクトU-15」クラウドファンディング、無事目標金額達成いたしました。ご支援ありがとうございました。
https://camp-fire.jp/projects/view/77232


小学4年生〜中学生の子どもたちが、夏休みを使って、自分のやりたい事を計画、実行するプロジェクト『マイプロU-15』をやってます。いただいたサポートは、プロジェクトの実施に活用させていただきます。