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潜在看護師の復職支援–卒業研究

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大学時代に行った卒業研究の内容をまとめています。
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記事一覧

「潜在看護師の復職支援」研究テーマ選定理由

本題に入る前に、今回はなぜ私が「潜在看護師の復職支援」というテーマを選んだのか。 このテ…

卒論の章立て

本日は、これからnoteでお伝えしていく研究内容の目次(=章立て)を紹介します。 タイトル:…

潜在看護師の復職支援ー卒論概要・手法

​1-1.はじめに​​  近年、日本では医師不足とともに、看護師不足が叫ばれている。 厚生労働…

研究)「潜在看護師の復職支援」ー現職看護師の問題と対策

2-1.現状の問題点  4年に一度行われている「2012年病院看護実態調査」(6)によると、 毎年看護…

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研究)潜在看護師の復職支援ー3.新卒看護師の問題と対策 3-1.看護教育の背景と現状の…

 看護師になるには、文部科学大臣指定の学校あるいは、 厚生労働大臣指定の看護師養成所であ…

研究)「潜在看護師の復職支援」ー3.新卒看護師の問題と対策 リアリティショック

3-1-1.リアリティショック 「リアリティショック」は、様々な定義づけがされている。 Kramer(1…

研究)「潜在看護師の復職支援」ー3.新卒看護師の問題と対策 リアリティショック2

3-1-3.看護実践能力を向上するには そもそも、看護実践能力は「知識」と「技術」から構成されている。看護実践能力に欠けているということは、「知識」または「技術」あるいはその両方が不足していると言える。 「知識」は学生時代に身につけており、国家試験によって問われているため、看護師となる人には一定レベルの「知識」があると言える。しかし、その「知識」は国家試験のための「知識」になっており、実践に役立てるためのものになっていない可能性が示唆される。また、「知識」を実践に適応させる

有料
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研究)「潜在看護師の復職支援」ー3.新卒看護師の問題と対策 3-2.国による対策

3.新卒看護師の問題と対策 3-2.国による対策  国は、「4年制大学中心の教育体系への転換を推…

研究)「潜在看護師の復職支援」ー3-3.病院による対策 3-4.教育機関による対策

3-3.病院による対策  病院では、新人看護職員卒後研修を行うとともに、独自の取り組みを行っ…

研究)「潜在看護師の復職支援」ー4.キャリアプランアンケート調査

リアリティショック以外の、看護師不足の要因があるのではないかという前提のもと、 「将来、…

研究)「潜在看護師の復職支援」4.キャリアプランアンケート調査 定量結果

調査の概要については、1つ前のnoteで公開しておりますので、ぜひ先にご覧ください。 (2)今の…

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研究)「潜在看護師の復職支援」4.キャリアプランアンケート調査 定性結果

医療系学部(医学部、薬学部、看護学部、歯学部、医療系学部)に在学している方へ、キャリアプ…

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研究)「潜在看護師の復職支援」4.キャリアプランアンケート調査 定性結果その2と考…

医療系学部(医学部、薬学部、看護学部、歯学部、その他医療系学部)に在学している方へ、キャ…

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研究)「潜在看護師の復職支援」5.潜在看護師の問題と対策 現状の問題点と国の対策

5.潜在看護師の問題と対策 ​5-1.現状の問題点 本論文では「看護師資格を持っているが、結婚や出産を機に医療現場を離れ、今現在看護師として働いていない者」を潜在看護師と定義する。 厚生労働省の調査(21)によると、今現在、日本には潜在看護師が約71~75万人いると言われている。 (潜在層のため、この数値は推計である。) 先の調査によると、潜在看護師が復職しない理由として挙げられているものは、「急いで仕事に就く必要がない」、「本人の健康問題」、「家事・育児」、「家族の健康