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MEメカトロ事業部・フィールドエンジニア成長物語(3/3) ~独り立ち編~

前回に引き続き、未経験フィールドエンジニアだったSが1人前のエンジニアになるまでのお話をさせていただきます。
前回まだ見てないよって方は是非前回から見てください!



作業責任者になるまで

業務が決まる順序

マイスターで行っている技術請負での業務に関しては、お客様から作業の依頼があり、上司が業務出来る人を選定します。作業が出来る人はもちろんですが、教育面も含め選定されます。
上司から、今回こういう仕事があるんだけど対応してねと言われます。自分の力量をきちんと把握してくれているため自分の出来ない仕事を振られることはありません。初めての作業はもちろん先輩とすることになります。
たまにステップアップとしてこういう仕事あるんだけど挑戦してみない?という風に言われることもありますが、まだ自信ないので先輩と一緒がいいですという風に答えることもありました。
ただ、なんとなくこの仕事はこの人が担当することが多いなというのもあります。

なんとなくこの作業することが多いなーというのが続いていき、数回していくと上司から「この作業、次は責任者でしみよか」と声をかけられます。正直自分で出来るかなとドキドキしていると、責任者は自分だが先輩を作業者に着けてくれることを説明してくれました。それならと仕事を引き受け、作業をすると、先輩も聞かれるまでは作業を教えてくれたりすることもなく、どうしても分からない時だけ頼り、自分1人でも作業が出来るようにサポートもしてくれました。
作業指示も出す必要があることを教えてくれて、先輩が自由に動いてくれた方が作業は早く進むのに、自分が指示を出すまで作業を待ってくれていることもありました。
最初はいじわるのように感じることもありましたが、「今後後輩と一緒に作業するときはそういうことまで出来るようにならないといけないんだよ」と教えられて、すごいサポートされているんだなと実感しました。

責任者

そうこうして作業をしていると後輩が入社し、今までは教えてもらう立場から自然と教える立場になりました。
作業責任者としても簡単な業務であれば自分が責任者で後輩と一緒に教えながら作業をすることが増えてきました。一度だけ、出張業務で後輩を連れて作業責任者として駐在業務をした際には、トラブルが複数台で発生してしまい、自分1人で作業をすることが難しいとなってしまった時に、上司に相談し、もう1人応援に来てもらったことがあります。
万が一そうなった時もすぐに応援に来てくれたことですごく安心した覚えがあります。

出張作業の思い出

少し話は逸れるのですが、出張の時の思い出話を少しさせていただきます。
出張へは規模にもよるのですが大体2~5人くらいで行くことがあります。
その時は別の装置で工程が被ったのもあり、8人くらいで山形県の工場に出張に行くことがありました。長期の出張で1,2カ月もあったので、自分はゲーム機を持って行っていたのですが、休みの日や仕事終わりに仲のいい先輩と自分の部屋でゲームをするというのが日課になったことがあります。実は出張の時は近場のホテルを取るため通勤に時間もかからないし、家事をすることも無いので仕事終わりに時間が空くことが多くあります。家庭用かつ携帯も出来るゲーム機を持って行っていたのですが、その中でもMのマークを被った帽子がトレンドマークのキャラクターのテニスゲームにドはまりした時期がありました。そんな時期に仕事中に作業に集中していた際、仲の良かった先輩が隣でボソッと「今日もウィンブルドンin山形開催やな」と言われたことがあります(笑)
ウィンブルドンとはテニスの有名な大会なのですが、そんな形で仕事中でもこっそりゲームに誘ってくれるような気さくな先輩も多く、作業にも集中しながら気分転換もしつつ業務に取り組めていました。

大きい作業の責任者

特殊な作業

これまでは簡単な作業の責任者を任されることが多かったですが、前半に書いた業務が決まる順序の中で特殊な案件が少しの間だけ続く場合などは担当を決めてその人が中心で作業をすることがあります。
その中であまり前例のない作業の責任者を任されることがありました。先輩も作業者として付いてくれましたが、先輩も経験のない作業のため2人で手探りしながら作業を進めていきました。その案件も何度か繰り返されていき、その8割ほどは責任者を任せられ、最初は先輩と手探りで進めていた作業も後輩に教えながら作業を進めるようになりました。あまり詳しくお伝えすることは出来ないのですが、すでにある機構の一部を社内で改造する。という作業でした。改造した物はすでに生産している装置と入れ替えたり、定期的にメンテナンスをする必要があります。
お客様の工場でその機構のメンテナンスがあった際に、お客様からこの部分のメンテナンスであれば、S君に任せれば問題ないと言っていただけたのは、すごく嬉しく今でも記憶に残っています。
請負という契約上、作業の指示を出すのは自分の上司であり、お客様が作業者を指名するということは出来ない決まりなのですが、それがあってもそういう風に言ってくれるというのは技術者として認められたんだなという気持ちになります。

改造作業

お客様の工場に納入されている5台の装置で同じ改造の案件がありました。こちらも前例の無い作業で、1週間の工程で1台を5台していくという中々大がかりな案件でした。こちらも3年目の終わりごろに作業責任者として任命されました。不安の方が大きかったですが、先輩も付いてくれていたので事前に打ち合わせも行い、作業には安心して取り組みました。
ただし先輩は作業と同時に装置の運用も都度お願いされていたため、業務は1人でする時もありました。不安はありましたが、それだけ任されてもらえてるんだと思い取り組んでいきました。別の工場で同様の改造作業も実施していたため、別の工場で担当している人とも連絡を取りながら、「この作業の時、こうなったんですけど、そっちではどうですか」など確認しながら作業を進めることも出来ました。
工程としては、1日は部材を交換する作業、2日目は装置の試運転。3~5日目で装置のデータを取りながら、運用を出来るようにするための作業をし、5日目にお客様と確認して改造が完了することを説明する流れでした。途中トラブルもありつつなんとか5台目が終了する時は達成感と疲労感とすごい高揚感がありました。毎週金曜日は先輩に飲みに連れて行ってもらい、ONとOFFを切り替えて業務に取り組むことも出来ました。最後にお客様から書類にサインを貰い、社内に持ち帰ることになったのですが、社内の人からお疲れ様という言葉とともに、その資料だけで何千万の価値があるから絶対無くすなよ(笑)と言われました。
びっくりもしたのですが、自分が責任者となってその作業をしたのだと思うと、すごく嬉しかった覚えもあります。

終わりに

このように未経験のフィールドエンジニアからでも作業責任者となって活躍することが出来るような環境がマイスターエンジニアリングにはあります。
初めての挑戦だと難しいことや私みたいにドキドキしながら作業に取り組むことにはなりますが、上司が無謀な作業をお願いすることも無ければ、先輩も優しく作業を教えてくれます。
少しでもフィールドエンジニアに興味を持っていただけますと幸いです!