2022牡馬クラシックの勢力分布

皐月賞でイクイノックスとアスクビクターモアの差が+0.3秒
ダービーでイクイノックスとアスクビクターモアの差が+0.3秒
菊花賞でアスクビクターモアとボルドグフーシュの差が+0.0秒
有馬記念でイクイノックスとボルドグフーシュの差が+0.4秒

という話をはっちぃさんにすると、
「タイム指数的な考え方でいえば、2000メートルでの0.3秒差と2666.66……メートルで0.4秒差は等価
あくまで距離伸びたぶん差が開いただけでずっとそれぞれ100%の力をだしてる感ある」
という回答を頂きました。

こんなことになっているのは、世代最上位のイクイノックスが一戦必勝ローテで大体安定したパフォーマンスを出してるからではないかと思い、もしかしたらイクイノックスは物差し馬になるのでは?という期待から、他の馬との比較はどうなるかとちょっと見てみました。

ダノンベルーガ
皐月賞でイクイノックスとダノンベルーガの差は+0.2秒
ダービーでイクイノックスとダノンベルーガの差は+0.4秒
秋天でイクイノックスとダノンベルーガの差は0.2秒
と、皐月賞と秋天の同距離では何気に同じ。ダービーで距離分以上に少し広がってる気がするのは、ダノンベルーガが距離延長で少しパフォーマンスを落としたのかもしれません。

キラーアビリティ
皐月賞でイクイノックスとキラーアビリティの差は+0.8秒
ダービーでイクイノックスとキラーアビリティの差は+1.0秒
距離が伸びた分でシンプルに差が広がった感じがします。
アルゼンチン共和国杯も勝ち馬から+0.5秒とそんなに良くないですし、安定してそこまで良いパフォーマンス出してるわけでもなく、中日新聞杯では復活みたいに言われましたが、メンバーが落ちてこの馬でも勝てるレベルだっただけ、というのが正しそうな気がします。

ジャスティンパレス
皐月賞でイクイノックスとジャスティンパレスの差は+0.7秒
ダービーでイクイノックスとジャスティンパレスの差は+1.3秒
有馬記念でイクイノックスとジャスティンパレスの差は+1.1秒
キラーアビリティと近い感じがします。世代最上位の4〜5馬身ぐらい後ろで決まったホープフルSと考えることができ、かなり低調に見えてきます。
ただ、これは鮫島騎手以外の時の話。
鮫島騎手だと、神戸新聞杯は流石に上振れが過ぎるとしても、イクイノックスから+0.3秒差ぐらいに位置するアスクビクターモアやボルドグフーシュから+0.1秒とのパフォーマンスを出しており、ダノンベルーガと似たような位置付けになったりするので幼虫かもしれません。

ドウデュース
皐月賞でイクイノックスとドウデュースの差は+0.2秒
ダービーでイクイノックスとドウデュースの差は-0.0秒
副次的なものとして、安定してイクイノックスから+0.3秒のアスクビクターモアと弥生賞で+0.0秒というのもあります。
春3戦ローテを前提に、少しずつパフォーマンスを上げてダービーで最大出力を出してイクイノックスと0.0秒の世代最上位の力を見せた、と考えるのが自然な感じがします。
物差し的な考え方をするにはこういうことをさせるのは非常に困るのですが。
イクイノックスとは0.0秒の力と考えて良いのかもしれません。

ジオグリフ
朝日杯でジオグリフとドウデュースの差は+0.5秒
皐月賞でイクイノックスとジオグリフの差は-0.1秒
ダービーは確か故障してたとのことなので一応除外とします。
秋天でイクイノックスとジオグリフの差は+0.8秒
共同通信杯で、イクイノックスから+0.2秒ぐらいのダノンベルーガから+0.2秒差というのもあります。計+0.4秒差と考えて良いでしょう。
安定したパフォーマンスを出す馬では無さそうではありますが、イクイノックスから+0.4〜0.5秒差が基本で、皐月賞が極限上振れ、秋天は一息、ぐらいの感じが正しそうな気がします。こうして見ると、皐月賞の福永騎手は相当な神騎乗だったのでは?


世代間で見ると大体こんなもんでしょうか。
こうして見ると、イクイノックス以外も、コース替わりや距離延長(短縮)にあまり関係なく割と安定したパフォーマンスを出していた馬が多い印象です。
考えてみると、この世代は"東京に代わってプラス"とか、"距離延長どんとこい"みたいに言われていた馬があまりいなかった気がします。こういうところも、物差し馬の考え方がシンプルに機能しているように見える要因かもしれません。
他で言えることがあるなら……朝日杯でドウデュースと+0.1秒のセリフォスも対古馬戦で結果を出せたのも頷けるとか、ジャパンCでダノンベルーガより2キロ重い斤量で-0.5〜0.6秒で走ったヴェラアズールとシャフリヤールはイクイノックス以上のパフォーマンスを出している可能性があるとか(有馬記念のヴェラアズールが全く調子を出せていないのがよくわかります)、ぐらいでしょうか。