『ゴジラ-1.0』が世界中に羽ばたいて、日本映画として拍手喝采を浴びることを願ってやまない。
2023年11月3日、公開初日に『ゴジラ-1.0』を観に行きました。この日はなんと、ゴジラの誕生日だったそうで。(ゴジラ1作目は、1954年11月3日に公開。)帰宅してから、YOUTUBEで舞台挨拶を見てそのことを知って、公開日に駆け付けたことを、なんだか誇らしく感じてしまいました。この作品は、これからの長い歴史の中でも、間違いなく日本映画の代表作のひとつとなると思うから。
私は、ゴジラとの接点なく生きてきたので、ゴジラというものに特別な思い入れはあまりありません。『シン・ゴジラ』を、アニメファンの立場からとても面白く見たことがあるだけ。特撮作品自体、まともに見たのは『シン』が初めてだった。山崎貴監督作品も、『ゴジラ-1.0』が初めて。
今回初日に駆け付けたのは、神木隆之介さん・浜辺美波さんという朝ドラ『らんまん』コンビが出演していたから。でもそのキャスティングのおかげで、こんなにも素晴らしい作品をいち早く目撃できたことに、ものすごい喜びがある。(注:ゴジラのほうがオファーと撮影は先です。)
(もうこのふたりには永遠に共演していてほしいと思うほど、ふたりが並んでいる姿を見ることがしあわせ。この記事の最後に『らんまん』と『シン・仮面ライダー』の話題が絡められてるところがうれしすぎる。)
本当にものすごい興奮があって、さまざまな気持ちがわいてきているので、思いつくままに、書いていきます。
これを読んだ時に「ああ……」と言葉にならない感覚がありました。でも、すごくわかる、まさにそれだ……って思いました。奉納された感じ。お盆とか、灯篭流しの行事のような。ゴジラ映画をつくるひとたちがいて、それを私たちが見に行くということは。子供にとっては、たのしいイベントで。大人にとっては、さまざまな心の鎮魂でもあったりして。そういうものだったんですねと、『ゴジラ-1.0』が教えてくれました。
今回「くぅ~!戦闘機かっこいいなああぁ!」なんて見ながら心がワクワクしてしまって。でも現実の世界でまさにこの瞬間爆撃が落とされている時に戦争映画(のようなもの)を見て、兵器を見て興奮している自分ってなんなんだろうと感じていて。その気持ちを、すくい取ってくれたのがこの言葉でした。なにをどうすくい取ってもらえたのかはよくわからないけど。祈りをかたちにする祭事を見るなかに、ハレの宴に、熱狂はあってもいいのかもしれないなって。
だからこそ、この国産ゴジラが、世界中に羽ばたいて、日本映画として拍手喝采を浴びることを願ってやみません。監督も「フロムジャパンのちからを見せつけてきます!」「本家ですからね。本家乗り込む! ですからね」とおっしゃっていたけど、本当に!
……と、そんな話もあるのですが。そういうものを内包しながらも、そういうこと完全に無視して、テーマパークの絶叫マシンのように「ただ単に楽しむためだけにある娯楽映画」としても完全無欠に成立しているところがあまりにも凄いことだと思うので、私はこんなにも絶賛している。
それに加えて「人間ドラマ」としても、とてもいい塩梅で、美しくまとまっている。本当にすごい。(私は邦画によくある所謂『感動モノ』には白けちゃうタイプなのです。)
そのバランス感覚が奇跡的だと思うの。娯楽エンタメとしても最高峰なのに、しっかりとしたテーマとストーリーがあり、それが破綻していない。重たすぎず、説教くさくもない。万人受けする内容でありながら、マニア好み超濃い味わいもカバーしてる。奇をてらわない実直さがありながら、真面目過ぎて面白みがないことになってない。本当にすごい。
もう少し書きたいことはあるのですが、いったんここまでで投稿します。
IMAX、MX4D、4DX、ScreenX、4DXScreen、Dolby Cinemaいろいろあってよくわからん、という人におすすめの記事。それぞれの良さがわかりやすく説明されていて、全部のバージョンで鑑賞したくなっちゃいます。
でもやっぱり「映像と現実の境界線があいまいになっていく」というDolby Cinemaがいちばん気になるなあ……。
60秒間の推しトーク
興奮トーク(ネタばれなし)
鑑賞直後の興奮トーク(ネタバレあり)
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