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シーソルト&ペーパー / Sea Salt & Paper

デザイナー:Bruno Cathala, Théo Rivière
アートワーク:Lucien Derainne, Pierre-Yves Gallard
出版社:Bombyx, Hobby Japan
プレイ時間:30~45分
プレイ人数:2~4人

参照:Boardgame Geek

■ゲーム内容

折り紙で海の生き物などを表現したアートワークが目を引くカードゲームです。ざっくりとした概要は、プレスユアラックの要素を持つセットコレクションとかそういう感じ。

ゲームは複数のラウンドを行い、規定の得点を上回ったプレイヤーが出たら終了します。

各ラウンドでは山札が作られ、最初に捨て札が2枚並べられます。つまり、捨て山は常に2つある。

捨て山は2つ。カードを捨てたり拾ったりする時はどちらを使っても良い。

ラウンドが始まり、手番が来ると、プレイヤーは最初にカードを獲得します。獲得する方法は2つ。どちらかの捨て山のトップのカードを手札に加えるか、山札から2枚引いて1枚を手札に加え、1枚をどちらかの捨て山の上に置くかです。

それが終わったら、手札から特殊能力のあるカードを好きなだけプレイする事ができます。これらのカードは単独では使用できず、必ずペアでプレイする必要があります。

ペア出しできるカードは左上に点線で相方が示されている。カニをプレイするなら、もう1枚カニが必要。

ペア出しした時の効果は『捨て山のどちらかを見て1枚手札に加える』『追加手番を得る』『山から1枚引いて手札に加える』とかそんな感じです。そんなに複雑な物はありません。

各プレイヤー、手札と場にプレイしたカードを合わせて7点以上になったら、終了を宣言することが可能です。終了宣言には2種類あり、『ストップ』を宣言すれば、即座にラウンドが終了して、全員手札と場札の合計点が貰えます。

タコ2枚で3点。人魚は色ボーナスなので3点。カニのペアで1点。ヒトデが付いて2点。合計9点!

もう1種類の『ラストチャンス』を宣言すると、手札を公開して合計点が分かるようにした上で、残りのプレイヤーが1手番ずつ行います。

最終的に『ラストチャンス』を宣言したプレイヤーが得点トップであれば、通常の得点に加えて、色ボーナスとして所有するカードの中で、一番枚数の多い色のカードにつき、1枚1点を獲得します。他のプレイヤーは色ボーナスのみ獲得です。

『ラストチャンス』したプレイヤーが負けたら、そのプレイヤーは色ボーナスのみで、その他のプレイヤーはカードの得点を得ます。

なお、人魚が4枚揃ったら即座に勝利です。

人魚による勝利がなければ、最終的にゲーム終了時に合計得点の多いプレイヤーの勝ち。

■遊んだ感想

ボーダーラインを越えてからが本当の勝負。

手元で得点を集めながら、ラウンドをどう終わらせるのかを考えていくのが面白いゲームです。7点でラウンドを終わらせる権利が発生するのですが、『ストップ』で終わらせて仲良く得点を伸ばすだけでは点差が離れにくいため、大きく得点を伸ばせる『ラストチャンス』をどこかで宣言したくなります。

ラストチャンスをする場合は、勝てなかった時を考えると余分に得点を取っておきたくなりますが、そこに固執し過ぎれば、相手にストップされたり、ラストチャンスをコールされる可能性があります。

さらに、ラストチャンスによる追加1手番の存在が緊張感を生み、逆転のドラマを演出する可能性を秘めています。

ラストチャンスの処理など、得点計算回りが少しスマートではない印象ですが、どこまで保険をかけてラストチャンスするのか?と言ったプレイヤーの判断が物を言う軽めのゲームです。


ルールの複雑さ  :★★★☆☆☆☆☆☆☆
駆け引き     :★★★★☆☆☆☆☆☆
運の要素     :★★★★★★★☆☆☆
おすすめ度    :★★★★★★☆☆☆☆
自分は好きですけ度:★★★★★★☆☆☆☆

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