myu1919

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編集やコピーライターの仕事してました。映画や演劇を見てたまに感想書いたりしてます。猫、チョコレート、睡眠をこよなく愛します。

最近の記事

ミュージカル ファインディングネバーランド

山崎育三郎さんの「ネバーランド♪」が、優しい雨のように心を温かくつつみこむ。 観客の内に秘めるピーター・パンやウィンディが、劇場の宙にときはなたれて。 どこまでも、どこまでも飛んで行けそう!!

    • 5月に旅立った、あなたへ。

      ゴールデンウィークを目の前にして、浮き足し立った気分の春。この季節になると想う友がいる。 彼女は7年前に突然旅立った。連休が終わり、さあ出勤という時にクローゼットのなかで倒れていたという。見つけた義姉さんは、会社から無断欠勤の連絡を受けて彼女の部屋に入り、病院に搬送したがすでに息絶えていた。 原因を義姉さんに恐る恐る聞くと、「頭痛持ちだったから脳の疾患かも」と。 綺麗な顔で旅立った友を、医療的に調べることはなかった。 誰もが春を堪能し、花や緑の季節になると友の顔がさえ

      • 『ジキル&ハイド』観劇記録 その時私はハイドになった!

        ミュージカルの金字塔『ジキル&ハイド』を3/21と3/27のマチネに観た。石丸幹二さんの10年にわたるジキハイのファイナル公演だ。善と悪を瞬時に演じ分ける怪演は年々狂気を帯び、「時が来た」のビックナンバーでは拍手喝采でショーストップを体験した。世界中で愛されるジキハイの日本公演は、Wキャストの柿澤勇人さんが引き継ぐ。あくまでも個人的主観だが、舞台感想記録を残したい。 あらすじ 19世紀のロンドン。医師であり科学者であるヘンリー・ジキル(石丸幹二/柿澤勇人)は、「人間の善と悪

        • お久しぶりnote

          すごく久し振りに書いてます。天気はすごくいいのに、外に出られない気分でした。右手橈骨骨折から1ヶ月ちょっと。ようやくギプスが外れて、リハビリが昨日始まりました。骨折するのは一瞬ですが、治すには気の遠くなるくらいの時間が必要かもしれません。なにより、自分が負傷者ということが納得できない日々が続いてます。それでも自分を見失わないためにも、少しづつ記していこうと思います。

        ミュージカル ファインディングネバーランド

          「Hiroko Yakushimaru」40thAnniversary Tour2022~アナタノコトバ~

          10/20Bunkamuraオーチャードホールに薬師丸ひろ子さんの歌手生活40周年記念コンサートに行ってきました。 8940(やくしまる)円で、この40年間の薬師丸ひろ子さんの歌手活動の歩みを振り返った。 少女のころからまったく変わらない天使のような声は、普段から歌い込んでいたからだということを知る。 女優の片手間にできることじゃないと感心する。どの音も外さずに、MCも一語一句間違えず話す。その心は、観客を楽しませよう、言葉を届けようという想いに溢れていた。 もし私が

          「Hiroko Yakushimaru」40thAnniversary Tour2022~アナタノコトバ~

          グッバイクルエルワールド

          グッバイクルエルワールドとは、「さようなら残酷な世界」。 一度闇の世界に足を踏み入れた男達は、金なんかは二の次。バイオレンスそのものに欲望を丸出しにする。 大森立嗣監督は、大森南朋さんと実の兄弟であることを「ファミリーヒストリー」で知った。 西島秀俊、斎藤工、三浦友和、奥田瑛二とビッグな面々を揃えながら、やはり大森監督は弟の南朋さんを撮りたかったんじゃないかな。 裏社会と繋がる刑事が、政治と利権が絡む日本社会を現しているようでおぞましかった。 撃たれても撃たれてもな

          グッバイクルエルワールド

          FLEE アニメーションでなければ、伝えられなかった実話

          5/29Fan’s Voiceさんのオンライン試写会で鑑賞しました。難民であることや同性愛などの苦悩を抱える青年アミンの物語ですが、アフガニスタンで自身が難民であり、同性愛者であることを隠していて、身元が明かされると家族が当局から酷い目にあわされるのでアニメーション化されて事実を伝えます。いま現在ウクライナ移民問題などが噴出するなか、難民問題にどう組みすればいいのか解らずにいたところの試写となり、自分の中に新しい引き出しができたようです。 ★女性はより苦難に陥る難民問題★

          FLEE アニメーションでなければ、伝えられなかった実話

          「瀬戸内寂聴99年生きて思うこと」少し疲れた心を潤すオアシス映画

          2022年5月15日、Fan's Voiceさんからオンライン試写会にご招待いただき、試聴しました。 (@fansvoicejp) この映画は、作家瀬戸内寂聴さんを当時TVドラマのデレクターだった中村裕さんが撮影インタビューした17年間の記録です。最初は国民的作家を目の前に尻込みしていた裕さんですが、次第に寂聴さんに心を開き、「死」についても考えを交わすようになります。 ★自身の祖母と面影や性格が酷似★ 身内の話で恐縮ですが、寂聴さんと父方の祖母はその笑顔がそっくりでし

          「瀬戸内寂聴99年生きて思うこと」少し疲れた心を潤すオアシス映画

          死んだ母の日展

          わたしも母の日のカーネーション売り場が辛かった一人です。 #死んだ母の日展 https://mmmm.sososhiki.jp/

          死んだ母の日展

          「クレマチスの窓辺」島根県をゆるっと周遊、ヴァカンス映画という新分野。

          シネマNAVIさんからのご招待で、「クレマチスの窓辺」を鑑賞してきました。 オール島根県ロケの本作は、3年前に行われたという。コロナ禍で開催までやっと漕ぎ着けた、舞台挨拶つきの上映会に映画招待が初めての私が鑑賞した。 監督の永岡俊幸さんは、島根県出身「いわゆる有名な観光地は外して撮影した」とのこと。 主人公とともに辿る、祖母の歴史 東京在住の主人公絵里は、亡き祖母の売却に出した実家に泊まりながら島根を旅する。目的のある旅ではなく、仕事の疲れを癒すためではあるが結構出会

          「クレマチスの窓辺」島根県をゆるっと周遊、ヴァカンス映画という新分野。

          『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』劇伴歌が古代ローマへ誘う

          Filmarksさんのオンライン試写会で愉しく観させていただきました。 古代ローマ人ルシウスの少年時のエピソードに胸が熱くなりました。父や祖父と同じ風呂建築家になる過程に、現代の子供たちも感じるであろうあることが起きようとは… また、劇伴歌をミュージカル俳優の佐藤隆紀さんが歌われています。ほんとにエエ声なのでこの歌声を聴くために、観る価値もあります。 ルシウスの猪突猛進さに原作者ヤマザキマリさんの熱血漢を感じました。これからもどんどん『テルマエ・ロマエ』の続編や漫画を書

          『テルマエ・ロマエ ノヴァエ』劇伴歌が古代ローマへ誘う

          石丸幹二&クリヤ・マコト ビルボードライブ横浜

          3/31(木) 20:00 @ビルボードライブ横浜 初めてのビルボードライブ横浜。お着物着てる方もいて、それぞれのおしゃれを楽しみながらお酒が呑める幸せを、あまり呑めないながらも味わった。 長文私見多めです。曲名などおぼえ違いがあるかもです。できる限り演奏者の方々の言葉を要約して書き連ねます。   席はステージ左手のカウンター席。20:05に開始アナウンスが流れて、ボッーとしてると黒い人影が前を通る。 石丸さんのラメラメでキラキラのネクタイと、黒でキメキメシャツ&パ

          石丸幹二&クリヤ・マコト ビルボードライブ横浜

          『奇蹟』シスカンパニー公演

          3/23@世田谷パブリックシアター14:00 イープラスさんの観劇モニターに応募して世田谷パブリックシアターへ『奇蹟』を観劇してまいりました。 イントロダクション北村想 新作 / 演出:寺十吾 × 井上芳雄鈴木浩介井上小百合 岩男海史瀧内公美大谷亮介 どこからか届いた謎の依頼に、深い森へと出向いた探偵 彼を待っていたのは、現実なのか幻なのか? 出口が見えない”迷いの森“で、名探偵の記憶は何処に消えたのか… 劇作家・北村想の新作が寺十吾の演出で、久々にシス・カンパニー公演

          『奇蹟』シスカンパニー公演

          「ハリー・ポッターと呪いの子」観劇を前に

          7/8に舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」 がTBS赤坂ACTシアターで上演される。わたしは9月に観劇予定で、今、ハリー・ポッターの予習をしている段階だ。 DVDを最初から借りて、最後まで観てみたがこれで準備としてよいのだろうか?番組宣伝で散々みてもいるが、心に残るかといえばそうでもない。世代がハリー・ポッター世代では違うといえばそれまで。 だが、今日TBSラジオの「たまむすび」でパーソナリティーの赤江珠緒さんが、『ハリー・ポッターは是非本で読んでください。大人でも世界観に浸

          「ハリー・ポッターと呪いの子」観劇を前に

          何気ない言葉に感謝

           書店に雑誌を取りに行き、帰りにマクドナルドに立ち寄った。カフェオレを頼み店員さんに持ってきてもらった。その時「今日もおつかれさまでした!」と言われた。思わずお辞儀をしてしまった。そんなに疲れることもしていなかったが、じわじわと嬉しい気持ちが湧いてきた。何気ない日常で、かけがえのない言葉に出会えた日、3月11日。 #ミモザ #素敵な言葉

          何気ない言葉に感謝

          ドライブ・マイ・カー 結縁のない父と娘の物語

           ドライブ・マイ・カーをDVDで観た。登場人物がかなり喋るし、劇中に入れ子式でチェーホフの舞台も展開する。しかも舞台は手話を含めた多言語演劇である。邦画だったが、字幕が頼りになる。活字好きには垂涎の作品となるかもしれない。 そんな本作の主人公の俳優兼脚本家の家福(西島秀俊)には過去に2つの悲しい過去を持つ。1つは娘を、もう1つは妻を失くしていることだ。 意気消沈している家福は言葉を発する俳優業をできずにいる。妻を亡くしてから二年後、脚本家として広島に滞在した際に、愛車にド

          ドライブ・マイ・カー 結縁のない父と娘の物語