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術前の検査結果、そして決めた治療方針

初回の外来から約10日の間に術前の検査をひと通り終え、2度めの外来。術前の検査結果が出ました。この日も、叔母は付き添ってくれました。

術前の検査でわかったこと

術前の検査結果は以下のとおり。

・他臓器、骨、リンパへの転移はナシ
・しこりのサイズ2.4cm
・浸潤性乳管癌
・ステージ2a
・サブタイプ Luminalタイプ

2か月前くらいから腰痛が気になっていたため、「転移がない」というフレーズにとにかくホッとしたというのが正直な感想でした。

〇この後の治療としては、まず手術。
〇術後の病理結果で最終的なステージや状態がわかるので、それによって治療方針が決まり、抗がん剤治療をするかしないかが決定。
〇抗がん剤をしてもしなくても、最低5年のホルモン療法。
〇私の今の状態だと、全摘出(=全摘)、部分切除、いずれでも可能だということ。また、どちらにしても予後(術後の経過、病気の見通し)は変わらない。
〇もし全摘した場合、再建はどうするか?
〇今後の治療に備えて、卵子凍結という選択肢もある(これについては、若年性がん患者に向けた都からの助成金制度がある)

やっぱりこれからも決めることだらけ

もともと、全摘以外の選択肢、再建も考えていなかった私。とは言え、部分切除でも可能、再建も同時にできるなどと色々といわれると「わざわざ大きな傷を残すこともないのだろうか…」「再建して形を残したほうがよいのだろうか」いう気持ちがよぎり始めました。

私:「部分切除にすると、形ってどうなりますか?」
先生:「部分の場合、きれいには残してあげたいんだけど、場所とか形を考えるとかなり変形するのは避けられないかなぁ‥とは思います」

私:「全摘にすると、運動的にとか何かかできなくなることありますか?」
先生:「筋肉の上を取る形になるので、術後は多少影響があっても時間が経てばほとんど問題ないですよ」

私:「全摘で再建するとしたらどうなります?」
先生:「再建にもいろんな方法があって、自分の組織を使う場合、人工物を使う場合、同時にする場合、後日にする場合‥もしするとなると形成外科とも相談するので、最短の術日より少し時間がかかるかもしれません」

術式、術日などなど…いずれにしてももろもろ数日考えることにして、また数日後に結論を伝えに行くことにしました。

人間って不思議

診察室を出てすぐ、叔母と「とりあえず、転移がなくてよかった…( ;∀;)」と歓喜。まるで病気が治ったんじゃないばりの気分でした。私が腰が痛いと言っていたので、叔母もかなり心配してくれていたようです。

人間て本当にゲンキンというか…
そもそも乳がんがわかったときは、それだけでショックだったのに、状況が変わっていくなかで「ひとまず良かった!」なんて喜んじゃってる不思議。一つひとつ乗り越えると、いろんな事象の捉え方が変わるものなんだなぁと実感しました。

最悪のなかにもプラスの面がある。
それに気づけるかは自分の捉え方次第。
物事は自分の見方で変わる

ほんとヨガだなって(笑)。

考えて決めた治療方針

数日後、再び外来で考えた結果をご報告。

・手術は全摘、再建はしない
・術日は最短にしたい
・卵子凍結はやる

選択肢を提示されたことで迷ったは迷ったけれど、全摘でも部分でも予後が変わらないとはいえ「少しでも今後のリスクは少なくしたい」というのはやはり私の中では最優先。
そして治療による体への負担はできるだけ少なく済む方がいい。

そして卵子凍結。相手もいなければ今すぐ考えていたわけではない。でも未来はどういう状況になって自分の考えもどうなるかわからない。
この先の薬によって体に変化が起きた時に「あの時もし…」と思わないためにやっておこうと思いました。

手術は最短といっても約3週間後、3月末とのこと。
それまでは、手術に向けたさらなる検査が。そしていったん近々で、卵子凍結をするための不妊外来(リプロダクションセンター)に行ってみるということになりました。

>続く


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