子宮ガン検診なんて結果がすぐに出るわけではない。でもなんとなくヤバければ専門医には分かる話だ。診察結果的には、糜爛があるけど珍しい事じゃないから心配しなくても大丈夫。診断結果はまた数日後に聞きにきてください。と言われて数日後の結果も高度異形成で3ヶ月後に検診に来てくださいと、今までと変わりない様子だった。なのに私は、一安心とはなぜか全然思わなかった。今までよりはるかに増えた織物も、トイレの度に鼻につくニオイも、性交痛も、日に日に増していく。その頃素直にアルバイトを辞め結婚へ前向きに少しずつ足を早めた理由は、まだ彼には言えなかった。自分が子供を授かれない身体になる予感しかしないなんて、考えすぎと言われるだけだしあくまでも予感だから。だけど、先生に言われたわけでもなんでもないのに毎日頭から離れないほどモヤモヤしていて、ネットの履歴は婦人科系の病気を検索した履歴ばかりになっていた。

それから1ヶ月くらい過ぎた頃から、彼も私の性交痛の痛がり方や織物のニオイに違和感を感じだした。本当に検診なんでもなかったの？と。自分が一番それを心に抱えてはいたけど、彼には大丈夫だそのうち治ると言い切って、私は強がっていた。

今考えるとなんと無駄な時間だったんだろう。