野村航

音楽誌(レコードコレクターズ)に長文が載ったり、アングラな映画祭で賞をもらったことが。…

野村航

音楽誌(レコードコレクターズ)に長文が載ったり、アングラな映画祭で賞をもらったことが。ホームページから見られます(https://myu-zikku.amebaownd.com/)。昔から物をよく書くので、小説等を載せたいです。趣味:ロック、特殊漫画、ルポ、ロードバイク、カメラ。

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最近の記事

大人も間違っていい。

 きょうの猫村さんで有名な、ほしよりこさんの本の感想文です。  主人公の「大人は間違ってはいけないんだ」と言う言葉に涙が浮かびました。彼女はそういったけど、それはその人生において彼女が言わされるに至ったものに思え、孤独な追いつめられ人生に(若干自分自身を重ねて)涙がわいたのだと思います。本音を出す場所がなく、物分かりの良いテイを装いながら、大人から見た優等生を演じる。それが板に付いた少女は状況に応じて泣くことすら生活の一部となり、もうそれも別段ウソ泣きですらなくなっていたわ

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      アタックNo.1の全巻セットを買いました📗。

      • 正義など、どこにもなし

        『村に火をつけ白痴になれ/栗原康』という本を読みました。伊藤野枝と言う人の伝記を中心に書かれた本で、野枝はアナーキスト(無政府主義者)だそうです。共感できる所も、できない所もあり、ふぅんこういう人がいたのかぁ、といった感じで特段には惹かれることはありませんでした。ただ、野枝が書いたという『火つけ彦七』という話は読んでみたい気がしました。 部落差別を受けて村を飛び出し新たな生活をしている彦七の所にわざわざ村人が来て「そいつは部落民だァ」とばらして回るそのバカのために生活を破壊さ

        • デパートと広告

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        記事

          男性的な猛々しい欲や暴力性の行きつく所が戦争

          (映画:フルメタルジャケット感想文) 前半後半の二部構成。前半は軍隊学校。 軍隊の男性的な様相がいかにもという感じがした。下品で猛々しい。人間の本質を描いたような嫌な話でわかりやすい。全体主義に生かされるなら、引きこもりで野垂れ死の方がマシのように思った。 後半は戦地ベトナム編。 その序盤には旅情もあるが、やはり最終的に嫌な気持ちになる。個人的に嫌な映画ばかり選んで見るから当然なんだけど。 最後の相手狙撃手に民間人っぽい女性を使うあたりに作り手のうまさを感じる。軍隊の男性

          男性的な猛々しい欲や暴力性の行きつく所が戦争

          草をはむプレーリードッグ🐹🌿

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          野球の絵(松坂と原)

          野球の絵(松坂と原)

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          コラージュ(ブラックジョーク)。カートの乗り方。

          コラージュ(ブラックジョーク)。カートの乗り方。

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          読書感想文/コンビニ人間・村田沙耶香

          居場所を掴めたことを羨ましく思う、後悔するはずなどない とても面白かった。自閉症スペクトラム臭のする女性がコンビニだけで社会と繋がっていた。まさにコンビニ人間だった。社会との繋がり(居場所)を掴めた人は幸せだ。 ちょっと違う気もするけど、『自分にとっての全て』という意味ではミュージシャンにとっての音楽や、僕にとってのロック等とも少し通じているのかも知れないと思ったりも。つまり彼女にとってのコンビニは信念でもあり生き様でもあった(僕はロックが執拗に好きなだけで全然それに殉じて

          読書感想文/コンビニ人間・村田沙耶香

          横田滋さんと、『ふるさとの風』について

          横田滋さんが亡くなったと聞き、悲しく思いました。滋さんは人が好さそうで、ちょっと気が弱そうにも見える姿が優しそうで、個人的に印象に残っていましたが、反面、拉致被害者家族連絡会の代表を長く務め矢面に立ち、講演もたくさんしてきたそうで生涯かけて挑んできたことに敬意の念を感じます…。追善の思いです…。 拉致被害者に向けた短波放送『ふるさとの風』を、つい先日聞いていました。夜空にラジオのアンテナを向けて何となく聞いてみたのですが、聞くとやはり悲しく辛い気持ちになり、身近な問題として

          横田滋さんと、『ふるさとの風』について

          お花🌺。

          お花🌺。

          女を殴る男のことが忘れられないと言う女性の気持ちがなかなか分からない

          レビュー 見た映画:彼女がその名を知らない鳥たち(2018年) 感想タイトル:女を殴る男のことが忘れられないと言う女性の気持ちがなかなか分からない 十和子(蒼井優)は気の良いブ男のダンナ陣治(阿部サダヲ)を蔑ろにし、昔の暴力男のことが忘れられません。当時、殴られて顔面やアバラ折られているのだが。ウーム…。 しかし陣治も嫌われるのが嫌なら、髪切って無精ひげぐらい剃ればいいのに(映画の演出上仕方ないか)。そして陣治の優しさも僕には良く判らない部分もありました。まぁ十和子=蒼井優

          女を殴る男のことが忘れられないと言う女性の気持ちがなかなか分からない

          性格の出ている洋楽ディスクレビュー

          むかし書いたものを少し校正しました。最近は、ここまではこだわって音楽聴いていないかも😓💦。 The Pains Of Being Pure At Heart / Belong (2011)    悪くないけど、もっと必然を感じたい  ネオ・シューゲイザー等で語られるバンドらしいが、ニューオーダーの流れを汲むバンドという印象を持った。非常になめらかで引っ掛かりがない。質感が高く丁寧さも感じる。とくに明るくはないが、オルタナ的な陰りもそれほどには感じない。純粋に音楽がすきで

          性格の出ている洋楽ディスクレビュー

          キナリ杯投稿短編小説『あたるくんだけは許す!!』

          #キナリ杯 岸田奈美さんの主催による、キナリ杯に参加するために書いた短編小説です。自分の経験を元にしたフィクションで、文字数は8000文字ほど(原稿用紙20枚位)です。このたびは参加させていただき、ありがとうございます。 タイトル:あたるくんだけは許す!! 著者:野村 航  小学校低学年の頃、近所にあった広場で近い年齢の子たちが集まってよく遊んでいた。特に仲が良い子が集っているというよりも、近所の小さな男の子たちが自然に集まり皆で走り回っているといった感じだった。上は3

          キナリ杯投稿短編小説『あたるくんだけは許す!!』

          ミーアキャットの赤ちゃん

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          太宰治も逗留した、船橋市の玉川旅館が廃業

          太宰治も逗留した、船橋市の玉川旅館が廃業

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