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「ねばならない」が迎える結末

こんにちは。mywayのμ(ミュー)です。

そしてまた、転職級の異動がやってまいりました。
今回の異動先は介護保険の課。障碍者福祉に携わっていたので同じような感じかなと思っていたら甘かったです。確かに福祉用具や住宅改修など、重なる制度もありますが、介護保険はその名の通り皆様からの保険料で賄われています。

なので、保険料が未納な方のご自宅を訪問して納めてもらうようお願いする滞納整理の業務や、サービスを提供する事業所が適正に保険料請求しているか、保健福祉事務所(保健所)が監査を行い、監査に引っかかった事業所に対して内容を精査して指導、返還要求をするという業務などもありました。

既に給付した保険料の返還要請などでは、相手を追い詰めるようなことをしなければならない場面もあり、また市民の方からも「サービスを利用していなのになぜ払わなければいけないのか」といった保険料に対する怒りをぶつけられることも結構ありました。

事業所指導をする際に考えていたことは、私はこの業界に入ったばかりだけれども、相手は介護保険始まってからずっと携わっている方たち。大先輩です。対応に失礼があったり、もちろん間違いがあったりしてはいけないということで、分厚い介護保険六法を何度も読み込み、指摘事項に対する全給付データを精査してから臨んでいました。

また、詳しくは書けませんが、この課でも正義感が大爆発してしまい、今まで誰も氣づかず承認していたことにメスを入れてしまいました。全体の予算に対して削減できた金額はわずかだったかもしれませんが、おかしいものを流せず自ら仕事を増やす。関係者が複数いたのですが、今まで大丈夫だったのになぜダメになったのかと憤りをぶつけられる場面もありました。

予算を削減して誰かから褒められることも特になかったので、いま思うと、あそこに使ったエネルギーは何だったんだろうなぁとも思います。けれどもきっといま同じ場面に遭遇しても、同じように氣づいて指摘しちゃうんだろうなと思います。すでに同期がみんな役職ついているので、氣づいたら部下にやらせるめんどくさい上司となっていたことでしょう笑


正義感が強く、特に自分に対してはmust「ねばならない」でがんじがらめ。
お昼休みには、同僚から声をかけられていろんな方の相談に乗っていました。それでも自己肯定感は相変わらず低すぎて常に疲弊しきった状態。

休日にカウンセリングの勉強も続けていましたが、出勤時に階段から落ちてしまったり(足を引きずりながら出勤…汗)、激しい腹痛が収まらず駅のトイレで身動きが取れなくなったり(それでもカウンセリングの勉強に向かう…汗汗)、そのほかにも身体からでる様々なSOSに異変は感じていたのですが無視し続けたある日、とうとう限界を迎えます。

これ以上無理をすると腎盂腎炎になるよという診断がでて、1週間のドクターストップとなりました。

いわゆる「強制終了」と呼ばれるやつです。

それでもまだ「ねばならない」に囚われているので「娘を実家に預けて私は療養するにしても、家にいるならご飯くらいは自分で作らなければ、、、」と、診断書を片手に1週間分の食材を両手いっぱいに抱えて家に帰った様子を想像すると、もはやホラーでしかありません。

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