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札幌銭湯スタンプラリー2023のこと(その24・福の湯)

札幌銭湯スタンプラリー2023、24軒目は福の湯さんへ。

仕事帰りにバスで向かった。

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昨日まで2泊3日の東京旅行だったので、今日は大変に疲れていた。

私はバカなので、遠出すると予定を詰め込みすぎる。東京3日間の主なイベントを、備忘録も兼ねて記しておきたい。

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⚫︎根本敬 presents 蛭子能収「最後の展覧会」
認知症を患った蛭子さんによる抽象画(?)の展覧会。自分の語彙力と絵心を棚に上げつつ、ありったけの愛を込めていうが、それらはただのボケた老人による絵だった。

ロックンロールみたいな漫画を描き、ブリーフ一丁で芸人に混じり、漁師町でカレーを注文して太川陽介にいびられていた彼が、だ。生きるってすごいと思った。

タイトルは「また次のとびら」だそうだ。天才。

根本先生が在廊していて、ちょっとビビったりもした。

⚫︎Jリーグ観戦
いつもはJリーグ観戦が旅のメイン行事なのだが、今回はしゅの目的(後述)が別にあったので珍しくJリーグが「ついで」となった。たまたまスケジュールにハマる試合があってよかった。

⚫︎ルミネtheよしもと(日曜11時30分の回)
チュートリアルの漫才を久々に見た。徳井さんが相変わらず狂ってて安心した。

⚫︎モダンチョキチョキズのライブ
今回のメインイベント。少なくとも現世で彼女らのライブを経験することはないと思っていたのだが、歯を食いしばって生きていると時々こういうご褒美がやってくる。

マリちゃんが格ゲーのキャラみたいになっていた。可愛い。

⚫︎ルミネtheよしもと(日曜夜のビスブラ主催コントライブ)
隣人(という名のコンビ)のネタがすごかった。

⚫︎映画「福田村事件」鑑賞
札幌でもかかっているのだが、時間が空いたのでテアトル新宿で鑑賞。自分史上、最も陰鬱な月曜の朝となった。

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中年男性の旅行にしては少々ポップすぎると我ながら思う。
おっさんたるもの城を巡るとか、酒蔵を見学するとか、そういった旅をすべきだ。

しかし根本先生がいっていたではないか。

「でも、やるんだよ!」

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話を戻す。とにかく私は疲れていた。特にライブによる消耗が大きかった。ここは当然、銭湯だ。

スタンプをまだもらっていない銭湯は6軒。定休日、営業時間、その他の諸々を勘案し、本日は福の湯とした。2度目の訪問である。

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「でも、やるんだよ!」
叫びながらスタンプ用紙を差し出した。

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前回お邪魔したときは常連さんで賑わっていて、少しだけ肩身の狭い思いをした。
今日もアウェイの洗礼を覚悟していたが、客は私を含めて常時5名程度。会話もなければ目配せもない。

5名というより、独り×5といったほうが相応しい。
とはいえ、決めつけてしまうが、彼らには妻、子の待つ家がある。

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私は妻も子もいない。独身である。離婚歴もない。独身ガチ勢、あるいは結婚童貞だ。

そのことで自分を卑下したりはしないが、かといって胸を張ったりも当然しない。

ただ、先ほどのような狂った旅を敢行できるのも、独身だからこそではある。いや、狂った旅をするような人間だから独身なのかもしれない。

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妻や子どもを連れ立っての旅行であれば、東京何とかランドとか東京スカイ何とかリーとかに行かなくてはならない。少なくとも、日に2回もお笑いを観に行くのは無理だ。

月曜の朝っぱらから悲惨すぎる映画を観るのも無理だ。ピカチュウやコナンが出てこないとダメだろう。在郷軍人に食いつく子どもがいるとは思えない。

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銭湯スタンプラリー、終わりが見えてきた。ここまで来るのも家族がいたら難しかっただろう。

何が正解かはわからない。ただ、いまの私はそこそこ幸せに暮らせている。もっとハチャメチャな幸せを得られる選択肢があったのかもしれないが、別にこれでよい。

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自転車に乗って、歩きだす様な そんな速さの 幸せがいいな

一昨日、マリちゃんが唄っていた通りだ。

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遠くへ行くたびにTシャツが増える病気に罹っているんだぜ!

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