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【ライブレポ】水中、それは苦しい・現メンバー20周年 - 東名阪ツアー2024 in 大阪

日程:2024年2月3日(土)
会場:大阪・SOCORE FACTORY
時間:18時開場、19時開演
ゲスト:おとぼけビ〜バ〜

※思い出整理のために、ライブが始まる前のことも色々書いています。ライブ本編についてはChapter 3以降をお読みください。

Chapter 1:早めの夜ご飯

17時頃に会場の最寄駅である西大橋駅に到着し、17時20分頃においしそうなカレー屋さんに入る。店内はたくさんのLPや外国雑貨で彩られており、店主のこだわりをひしひしと感じた。

チキンカレー(¥1,100)

ジャマイカのスパイスカレーらしい。
写真左上の小皿はライムピクルスで、ルーに混ぜると酸味がプラスされて入れる前とは別種のおいしさが味わえた。

食べ終わって店を出たらコンビニでお札を崩して1ドリンク代を確保し(これってライブ前のあるあるですか?)、会場へ向かう。

Chapter 2:ライブ会場へ

会場のSOCORE FACTORYに着くと、すでに長蛇の列ができていた。いそいそと最後尾に並ぶ。

並んでいる途中、通りかかった小さな子どもが「ここは大人気のお店ですか?」と母親に訊いていた。そうだよ。

受付が進んで扉の前まで来た時、中からおとぼけビ〜バ〜のあっこりんりんさんがぬっと出てきた。憧れのミュージシャンが突然目の前に現れたのでショックで気絶しかけたが、舌を噛みちぎることでかろうじて意識を保った。

受付で1ドリンク代を払うと、受付の方に「今日はどちらの出演者が目当てで来ましたか?」と訊ねられる。なんてシビアなライブハウスだろう!と思った。オーディエンスの口コミを逐一収集し、今後の出演可否を決める際の判断材料にしているのだろうか。だとしたらここは水中の面子を立てねば、という気持ちで「水中です!」と回答した(本当はどちらも同じぐらい楽しみだった)。

中へ入るとすでにたくさんの人がいた。内部は奥に細長い構造になっており、なんとなくCBGBみたいだな〜と思った。
恥ずかしながら水中の音源をひとつも持っていなかったため、最新作の『ゆりかごから保育園まで』を購入する。

舞台前の人混みに加わり、開演を待つ。客入れ音楽には、スピッツからあやまんJAPANまで幅広いジャンルの音楽が使われていた。気持ちあやまんJAPANの登場回数が多かった気がする。

Chapter 3:おとぼけビ〜バ〜

開演時間を少し過ぎた頃、おとぼけビ〜バ〜が登場。

1曲目は「YAKITORI」。PAの具合でベースのひろさんの美声が大きめに拾われていた。
あまりにもキレッキレの演奏に目が釘付けになり、写真も動画も一切撮影できなかった。圧巻の一言につきる。

あっこさんの腰に手を回して歌う動作が本当にカッコよくて、偉人の銅像を眺めているような気分になった。フロントマン適性が高すぎる……。

よしえさんとひろさんの演奏の正確さに驚かされる。覚えている限りでは押さえ損じも音の外れも一切なかった。どれだけストイックな練習をしているのだろうか。

そしておそらく、おとビの背骨となってバンドサウンドをまとめ上げているのがかほキッスさんなのだろう。「携帯みてしまいました」の人外高速ドラミングを生で観られて感動。

夢中で観ているうちに、あっという間に終演。
よしえさんがMCで「今日は録音機材が多めに設置されている」と言っていたので、いつか音源がリリースされたらいいな。

Chapter 4:水中、それは苦しい

転換のあと、本日の主役である水中、それは苦しいが登場。

早速演奏に関係なくて申し訳ないが、林三さんの黒基調のお召し物がとてもカッコいい!スニーカーでカジュアルダウンしているところがオシャレ上級者という感じがした。

おとビのあっこさんの英語MCを真似る形で、ジョニーさんがたどたどしく英語MCをかます。バンド名を英語で言うと「In the water, it's painful」になるらしい。長ぇ〜。
なお、ジョニーさん曰く林三さんと吉田さんはふたり合わせてTOEIC2万点らしい。やっぱりインテリバンドだな。

MCの中で、入場受付でのお目当て聴取はジョニーさんたっての希望により行われていたことが明かされた。「現実を見ようと思って」とのこと。

何曲目かが終わったタイミングで、ジョニーさんが水の入った2Lペットボトルを掲げ、「てってれ〜〜〜、シ ン ナ 〜 〜 〜」と言い放ったところで完全に心を掴まれてしまった。シンナーを経口摂取するなよ。

特筆したいのは「保育園落ちた、吉田死ね」における即興の吉田ラッシュ(いろんな曲に合わせて「吉田死ね」を連呼する時間のこと)である。あのちゃんのゲロチューが出てきたときには笑い過ぎて腹が捩れそうになった。ジョニーさんのいい意味での節操のなさがそのまま楽曲を豊かにしている気がする。

※以下の動画の04:32〜が吉田ラッシュ。

ギャグ面にばかり言及してしまったが、演奏がかなり手堅く仕上がっていたのも印象的だった。ジョニーさんはえげつないカッティングをするし、林三さんも吉田さんも、担当楽器もさることながらコーラスがすごくうまい。おもしろくはあるが決しておもしろ一辺倒ではない、というのが水中のすごいところ。

最後はおとビのひろさんが登場し、「ガッツいちもつ」をコラボ演奏。大満足の3時間半だった(30分押しで終わった)。

「ガッツいちもつ」演奏時の様子

全体終演後におとビの『SUPER CHAMPON』を買い、物販を担当していたあっこさんとよしえさんから「「幸あれ〜」」と言ってもらえた。嬉しかったな〜。

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