もう何もしたくないな。あんなにも心を揺さぶり続けた過去も、なにもかもが、今はもうどうでもよくて、きっとどこかであの子に会えたとしても、延長線上のように「久しぶり」と言えてしまうのだろう。結局、私に残ったのは、あの街に対するあこがれと、どうしようもなく心地のいい孤独だけだった。
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