「後悔するなら」彼は今まで私が捧げてきたおよそ十通前後の手紙たちを目前に出した。「どうして渡すんだよ」手紙の束を目線より下げ、私をじっと見据える。「渡すまではあなたの助けになる言葉だと信じていて、でも手放した瞬間、ただの独り善がりだと気づくの」私は下唇を噛んだ。 #twnovel

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