未踏の時代


人工知能にも詩は書ける
人間は
未踏の時代に
なにを視て 伝えるのか

生身の人間が
苦しみを 喜びを
無数に記してきた
文字列は川に流される
なにを掬い残すのか

世界が変わる朝に
時代の過渡期に
想うことのできる
幸運に感謝する

詩を書く人間が
いなくなろうと
詩は死なない
核心を必ず
宿す命が生まれる
必ず

思想は人間の領分だ
苦しみ 喜び
歩いてきた果ての
あなたの言葉を聞きたい

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