【詩】rocker punks b-boy


音に言葉を乗せ感情が叫んでいる やり切れない痛みを燃やすみたいに
悪そうな服装で 指を立て 唾棄し 口汚く罵る
俺が格好よく感じるのは 目に見えないファッションの内側だ
お利口な社会に踏み潰されて消えそうな煙草の火
気に食わないなら宿主にさえ噛み付く癌細胞
見捨てられた汚いガラクタの戦車 いっそ大砲をぶっ放して全てをぶっ壊したい
行き場のないエネルギーが内で渦巻いている むかつく奴をぶん殴る前に言葉に換える 社会に飼い慣らされるよりは足掻いてみせる

音に乗せ叫べばアーティストなんて呼ばれる ライブに集まるのは僅かな数かもしれない 大した稼ぎにはならないでしょうだとよ 俺から見たら沢山の人 みんな本当はむかついているんだろ だからこんな歌を聴きに来る 俺みたいな社会不適合者がこんなにいて悲しさもあれば なんだか嬉しさもある 今夜はドデカイ花火を上げようぜ 外には聴こえない この空間を満たすハッピーな共感を

音が止んで照明が灯りパーティーの終わりを告げる 其々が胸に想いを灯し散り散りに別れる
柔らかなあたたかな灯火がゆらゆら街に溶けていく かつて鳴っていた音の残響が広がり ずっとずっと もっともっと続いていけばいいのに ライブハウスの一室を出て街へ国へ 其々の胸にハッピーな共感を

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