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きんかん

金柑が好きだ。だが私が好きだと言ってきた金柑ははちみつきんかんのど飴であったり馴染みのみかん農家さんが煮たところだからってくれる甘露煮であったり人の手で食べられる状態にしてもらった金柑であることに気付いてしまった。

ファーマーズマーケットで金柑を買った。18,000円で買ったのになかなか出番のない多機能なブレンダーでお菓子でも作ろうと図書館で見た本の金柑のタルトが美味しそうだったから。いつもは温州みかんやはるみなど手でむける柑橘か料理に使うゆずしか買わない。金柑の甘露煮をもらって金柑好きだから嬉しいです〜と言っておきながら買ったことはなかった。

タルト生地とダマンドとかいうクリームを冷蔵庫で寝かせている間に金柑を切る。厚めに輪切りにしようと2回ほど包丁を入れたところで初めて知った。金柑めっちゃ種多い。

えっこんなに種あるの?何個あるん?ここ2個も入ってるんだけどと格闘しながら種を取り出す。あの小さな実に4〜5個の種が入ってる。10個の金柑を輪切りにするには50個近い種を取り出すことになる。包丁が種を切ったら1個が2個になる。多いわ。

はるみだってデコポンだって種はあるし一房に2個とか入ってるけど金柑って大きいデコポンの一房くらいの大きさじゃん。あっていいのは種2個まででしょ。と文句を頭の中で流しながら出来上がったタルトは金柑の部分だけ美味しかった。

金柑が美味しくてよかった。

金柑のタルト
出来上がった金柑のタルト
クリームチーズもっと美味しそうに焦げてくれんか

金柑はまだ30個くらいある。丁寧じゃない生活をしている人にはなかなか難易度の高い果物だったけれどまたなにか加工してちゃんと食べきろうと思う。そしてこれからは金柑のスイーツが好きって言います。

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