13章 近くて遠い存在

私は通常通り仕事をしながら
休み日を利用して公園に写真撮影の練習に行くことが日課になっていた
上手くなるには健常者より時間がかかるのは当たり前だ
ゆっくり焦らず自分のペースで
無理せずカメラを覚えればいい
航平君になかなか、会えない中
いつもの公園に行き写真撮影を
していた
私の後ろに男性の影が見えた 
誰だろう?
肩を叩かれてビックリして完全に尻もちを付いてしまった
あ、航平君
私は恥ずかしさで顔が真っ赤に
なった
いきなり声をかけられてしまうとビックリしてしまいます
あ、ごめんなさい
いきなり声をかけて
ここに来たら会えるかもと思ってきました
少年のような笑みで私に笑いかけてきた
私の困ることをちゃんと伝えた
航平君はそうか…軽度知的障害の人によりも困ることは違うんですね
覚えておきます
私が楽しいそうに写真撮影して
いる姿がねカメラを始めた頃の
自分を思い出しました
あのワクワク感とドキドキ感と
なんともいえないけど高揚感に
なった頃を…
私は航平君に会えた嬉しさと
撮影した写真を見せたくて
テンションが上がり子供のようにはしゃいでいた
素の自分が出ていたけど
航平君はそんな私を見て微笑む
ように笑ったていた
夏美さんは好きなことになると
とことん学びたいと思うんですね
学ぶって大切だと思います
私は航平君に写真をみてもらった
よく撮れてますよ
やっぱり写真には人柄が出ます
心がキレイで純粋で素直で優しい人なんですね
照れながら笑った
あ、私ね食べることが好きなの…
間が空いてしまった
一緒にカフェにいってほしいとはいえなかった
何かを察した航平君がカフェに
行こうといってくれた
私は航平君にインスタの写真を
見せながらここへ行きたいと
お願いして連れて行ってもらい
ました