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MONOEYES Mexican Standoff Tour

MONOEYESの対バンツアー、大阪まで行ってきました…!対バン相手は、ASIAN KUNG-FU GENERATION。細美さんもゴッチも、わたしにとっては邦ロック黄金期のバンドの人たちで、青春ど真ん中。そんな二人のバンドが対バンだなんて激アツすぎて、休みは一日しかなかったけれど夜行バスをフル活用し、強行突破で参加しました。体力大丈夫か、とか、お金がかかるな、とかいろんな懸念はあったけれど、「この組み合わせはもう次いつ見れるかわかんない!」っていう想いが勝って、この機会は逃したくないと思って、弾丸で行ってきた。

大阪は数年ぶりだけど、ぜんっぜん大阪に来た感じはなかった。USJにほど近いZEPP大阪ベイサイドは今のところ一番新しいZEPPで、最寄り駅の桜島は会場以外にセブンイレブンとホテルがぽつんとあるだけで何もない。だから、駅周辺〜会場にかけてはライブに参加する人だらけの空間で、その空気感がなかなかカオスだった。

ファン層は圧倒的にMONOEYESのグッズを身につけていた人たちが多くて、30〜40代っぽい人はもちろん、10代〜20代前半くらいの若い人もいて、三年前に行ったMONOEYESのライブの雰囲気とはまた違う感じがした。三年前のファーストがリリースされたばかりのあのときは、どちらかと言うと新規のファンの集まりと言うよりも、昔を懐かしんでその場に集まった人たちという印象が強めだったので、ここ数年でおそらくファンを増やしていったんだろうな。


対バンの最初はASIAN KUNG-FU GENERATION。アジカンのライブを見るのは五年ぶりくらいかもしれない。ライブ映像は頻繁に見ていたので、そこまで久しぶりな感じはしなかったけども。一曲目は「サイレン」。ソルファに収録されている、高校時代によく聴いていた曲。久しぶりに聴いた「サイレン」は、なんだかとても艶かしい印象で、昔聴いていたときと全然違う曲に聴こえた。ゴッチの歌い方の変化のせいなのか、歳を重ねたからこその変化なのか、どちらもか。

その後は対バンライブということもあってか、定番曲が多めだった。「Re:Re:」はテンションが上がる大好きな曲。ギターのリフが気持ちいい!今まで何回もライブで聴いているけれど、今日はなぜだか2007年のRISING SUN ROCK FESの時のことを思い出していた。「サイレン」からの流れがあったからなのかな。懐かしくてぐっときた。

こういう懐かしい昔の曲たちもいいけれど、最近の曲もとてもよくって。最近の曲は、ゴッチのソロも含め、なんだかピースフルな気持ちになったり、あったかい気持ちになれるものが多い気がして好きだ。「今を生きて」はその代表だと思っていて、ほんとに聴いていて幸せになれるので、やっとライブで聴けてうれしかった〜。そして新曲の「生者のマーチ」が最高だった。イントロからもうやられた。この曲は音源で聴くより生で聴いた方がめっちゃエモいからほんとライブに行ってほしい。今のアジカン好きだなって思わせてくれる曲。MCでゴッチが「アジカンは陰湿なバンド」って言っていたけど全然そんなことなくって、わたしにとっては、じわじわと気持ちを動かしてくれるバンドだ。

ラストは「遥か彼方」。アツかった!


二組目はMONOEYES。アジカンのときにはあまりいなかった(気がする)若い人たちのモッシュが怖かった。笑
ダイバーも多発していて、女の子が多かった印象。リフトもダイブも怖いから絶対出来ないけど、ここだ!っていう時のタイミングでリフトされるのは気持ちいいんだろうなあって思ってちょっと羨ましい。

ライブ自体は数週間前にビバラロックでも見ているし、曲自体も被っているものが多いので新鮮さはないけれど、でも、やっぱりいつ何度見ても細美さんの楽しそうに演奏する姿は好きだなと思う。ライブでこそ輝く人なんだろうなあ。何の曲だったかは忘れたけど、めっちゃ気持ち良さそうに歌っているなあってときがあって、その曲の演奏直後に「気持ちいい〜!」って、めちゃくちゃ心こもってる感じで言っていたのがよきだった。

MCも相変わらずよくて、特に「Two Little Fishes」前のMCがいつもいい。毎回別の話をしているのだけど、でも行き着く先は同じで、本当に心からそのことを感じていて、話しているんだろうなあって伝わるMC。細美さんの話すことは、建前じゃない感じがして好きだ。10年前くらいに初めて細美さんを見たエルレのライブのときのMCは、なんだかちょっと鬱々しい部分もあって、どこか不安定さも感じられたんだけど、でもそれもまた、ステージ上でもありのままの自分でいるからこそなんだろうなと今なら思う。人間らしさが感じられる。


今回の対バンは、特にコラボとかはなかったのだけど、お互いのMCの中からお互いへの想いとか、関係性みたいのが感じられて、それが感慨深かったな。アジカンのときに、ゴッチが「細美くんを見ているとエネルギーチャージされる」と言っていたけど、すごくすごく共感した。だから、何度もライブで見たくなるんだよね。自分のライブ終わりに、「俺もこの後MONOEYES見てエネルギーチャージします」と言って捌けていったゴッチだけど、しっかりと二階の上手側で見ていて、ちょうどわたしの斜め上くらいにいたので、同じ空間で同じもの見てるって感じがうれしかった。さっきまでステージ上にいた人なのに、今は同じ立場だー!みたいに思えて。

細美さんは、アジカンのことを「文学的なバンドをずっと続けていてね」と、ちょっと揶揄するような言い方で言っていたけど、”ぶれずに続けていること”や”周りに流されずに貫くこと”へのリスペクトの姿勢と、自分は日々強くなっていきたいから変化していく、という自身のバンドに対する姿勢が対比のように語られて、ああそう感じているんだなあって。アジカンのように一貫して、コンスタントに活動し続けるのって考える以上に難しいことだろうし、細美さんのように、エルレを休止させて、でもその間に他のバンドで活動して、そこからエルレを再会させるっていうこともすごいことだし、どっちもパワーのいることで、並大抵の想いでは出来ないことだと思う。だからどっちもかっこよく感じるんだ。

それぞれ違いはあるにせよ、こうして10年以上も同じバンドマンを好きでいられること、追い続けられることは幸せなことだよなあ。同じ人や物をずっと好きでいられることってなかなかないことだし、特に昔からずっと好きなものなんて、歳を重ねるたびに少なくなっていくよね。だから、ちゃんと好きだと思えるものは大切にしていきたいと感じたライブだったな。

とても見れてよかった対バンだったから、この機会を逃したくないと思ってチケットゲットした自分ナイス。”次がある”なんて思わずに、見たいもの、行きたいところには、行けるうちに行っておくべきだよやっぱりね。

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