DIY Biologyとはなんぞや? ネットサーフィンまとめ
こんにちは! だいごです.
たくさん書きたいことはたくさんあるけど,なかなかnoteの更新が億劫になっていた今日この頃です.
さて,本日は「DIY Biology」についてネットサーフィンした結果得られた情報をまとめていきたいと思います.
今日3時間くらいネットサーフィンした結果をまとめた備忘録チックなものなので,間違っている部分もあるかもしれませんが,ご容赦ください.
DIY Biologyとは?
DIY BiologyというテーマでネットサーフィンをすることのきっかけとなったものがこちらのPDF.
自宅に研究室を持つ――DIY Biology の現在とこれから
この記事によると
DIY Biologyとは,自宅のガレージなどで生命科学の研究を行う「バイオハッカー」が,研究機器を自作したり,また自作したものを研究に使ったりすること.
らしい.
「おお,なんと素敵」
さらに,この中の「OpenPCR」というものにとても興味をひかれた!
PCRとは? OpenPCRとは?
最近よく耳にするようになったPCR.
ポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction)の略で,私が普段教えている高校生物の中でも出てくる必須知識.
PCRだけでnoteが1記事書けてしまうので,今回は詳細を割愛するが,授業の中で生徒たちに見せているのはこの動画.
DNAを増幅させる過程がとてもわかりやすくまとまっている.
このPCR法をおこなうために(DNAを増やすために)必要なのがPCR装置である「サーマルサイクラー」.
「サーマルサイクラー」の仕組み自体は,動画の通り単純で,反応液の温度を上げたり下げたりするだけ.しかし,その値段は…
数十万〜数百万円!!!
なんとお高い...
そんなお高い機器がうちの学校に置いてあるわけもなく…(秘密)
しかし,なんと前述した「OpenPCR」はオープンソースのPCR装置!
原価数万円から組み立て可能で,販売価格は驚きの$499!(送料等抜きで5万円程度で手に入ってしまう)
さらに調べていくと,このOpenPCRを日本の方々が改良した「MakersToyPCR」「NinjaPCR」というものがあるということ.
過去に「MakersToyPCR」は,学校現場用に販売されていた痕跡がネットに見られたが,どうやら今は販売されていないらしい.
NinjaPCRとは?
もう一方の「NinjaPCR」はというと今も販売されているようだ!
ハッカー夫婦の久川真吾と久川まり子だけの会社、株式会社鳥人間が開発しています。
久川さんご夫婦が開発されており,その価格も$499!
もちろんオープンソースなのでGitHubに情報が公開されている.
さらにこちらには自作するための手順も…(しかしかなりハードル高そう..)
とりあえず,初心者は,初めはコンプリートキットを購入して,その仕組みを理解してから自作に挑戦するのが無難そうだ.
電気泳動法もDIY!
PCR法で増やしたDNAをさらに分析するために必要なのが「電気泳動法装置」.
電気泳動法の仕組みも非常に単純で,試料を入れたゲルの両側に電圧をかけるだけ!
マイナスに帯電してるDNAが,プラス側に引き寄せられ,その引き寄せられ距離がDNAの長さに比例する仕組みを使って試料DNAの長さを定量する方法.
この電気泳動法もググってみるとちゃんと作り方が載っている.
簡単で安価な電気泳動装置の開発による実践的な電気泳動実験
こんな身近なもので生命科学の研究に使える装置がつくれるなら,早速作ってみたいなと思ってしまった.
まとめ
今回,DIY Biologyとして自作できそうな機器として出てきたのが「PCR装置」と「電気泳動装置」.
PCR装置はちょっとハードル高めの印象だったけど,電気泳動装置は自分たちでも作れそう.
3Dプリンタやレーザーカッターなどのように,多くの技術が一般家庭でも使えるようになった現代.DIY Biologyがもっと身近になるのもそんなに遠い未来ではないのかなぁと思いました.
遺伝子検査も1~2万円でできるようになったし(Amazonにキットが売られている)
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。いただいたサポートは、高校生と地域貢献をするのための活動費用として使わせていただきます。