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エンゼル

このあいだ、長男が使っていた部屋の机の引き出しで、ちょっとしたものを見つけたのだ。そして、私の心に、これまた、ちょっとした火がついてしまった。

以前、こんな記事で、当たりを狙っていると書いた。

これはこれで、ちょっとした夢を抱いている。

だが、おもちゃの缶詰というものは、子供の頃からの、永遠の夢である。

実は、かつて、一度だけ、銀のエンゼルをためて、おもちゃの缶詰を手に入れたことがあった。あのときの感動と言ったら、なかった。

その夢を、半世紀以上も経ってから、また、抱くことになろうとは思わなかった。

銀を、あと4つだ。

ひとつ、買ってみた。

ラムネ味。なかなかの、美味であったが、黄色のエンゼルだった。

つまり、はずれだ。

そしてまた、もうひとつ買ってきた。

コーラ味。これも、なかなかの味であった。だが、黄色いエンゼルだった。

またもや、はずれだ。


心の中の、リトルkojuroが、笑いながら、呟いた。

そんなに簡単に、あたるわけ、ないだろ。



隣町に、「おかしのまちおか」という、お菓子のお店がある。そこのお菓子は、なかなか安い。そして、種類がたくさん、ある。

そして時々、チョコボールも、売っている。

いつか、おもちゃの缶詰が、当たるだろうか。

噂によると、当たる確率が、銀のエンゼルが3%。金のエンゼルが0.1%未満だという。

単純に計算すると、確率的には、170箱くらいで、銀のエンゼルがあと4枚集まり、おもちゃの缶詰がもらえることになる。


心の中の、リトルkojuroが、池の中からゆっくりと現れて、ふざけながら、呟いた。

あなたが当てたエンゼルは、金色のエンゼルですか?

それとも、銀のエンゼルですか?


いいえ。

黄色のエンゼルです。


すると、心の中の、リトルkojuroが、笑いながらこたえた。

そうですか。それは、残念でした。さようなら.....。


いずれにしても、遠い、遠い、先のことになるだろう。

夢というものは、永遠に、夢のままなのであろうか。






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