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馬鹿(うましか)

☆今日は少し記事が長いです。全部で3,333文字あります。ご注意ください。

ながた師範との約束なのだ。本当は、今日は、別の記事を投稿するつもりだったが、この記事を、差し込むことにした。いや、たいした話ではないのだ。ながた師範の記事と、私の経験が、どうも、奇妙なことに、シンクロしてしまったのである。

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ながた師範は、全く実態の無い秘密結社、詭弁論部のおひとりである。

この、師範という呼び名も、詭弁論部の、秘密のコードネームなのである。

本来は、生業である整体関連の、体を整え、いたわることに役立つ記事を投稿していらっしゃるのだが、ときおり、「箸にも棒にも」というシリーズで、面白いエッセイを書いていらっしゃる。

ちなみに、詭弁論部のことは、庵忠名人のこの記事が詳しい。


本題に入ろう。

ある日のことだ。私は、昼間からいい気分でお酒を飲んでいた。あるお寿司屋さんで、ごく親しい友人と、磯自慢という、おいしいお酒を飲んでいたのである。

日本酒というと、のぼる師匠と、コラボで、なぐなぐさんが、とても上質な記事を投稿されている。元来日本酒好きな私は、なぐなぐさんとのぼる師匠の、この、コラボレーション記事が大好きなのである。

これにあやかって、磯自慢を、所望して飲んだ。結果的には、ちょっと、ガブ飲み程度に。

すると、ふと、自分の出身地域のことに話の流れが向かったのである。

私が、言った。

私は、阪神間で、これというほどの珍しいものはないけれど、家内の田舎は、かなりの山里で。丹波篠山市のいちばんはずれで、京都に近い、山間部で、という話になった。

そして、お酒で気分を良くしていた私は、家内の実家から程近い山の中を車で通っている時に、巨大な鹿に遭遇したことを、面白おかしく饒舌に話していた。

そして私は、こう言った。

鹿は、私の身長の、倍はあったんです。もののけ姫に出てくる、シシ神さまみたいな感じでした。


.......。


私のその発言で、その場は、完全にシラケ、その、自分の発言を補う言葉を発し続けたが、ますます疑いの泥沼に引き摺り込まれ、2度と私の姿が浮上することはなかった。


私の身長は、180cmある。倍というと、360cm。そんな日本鹿が、日本にいるわけがない。まして、人里近くに。

常識で考えると、そうだ。

だが、先の、ながた師範の記事に、kesun4さんが、こんなコメントを寄せている。

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添付のURLに飛ぶと、これが出てくる。

ながた師範は、こう、返している。

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kesun4さんは、心の沁みる詩、エッセイを書いていらっしゃる。いつも人を笑わせてくれるコメントを書いてくださるが、ちょっと、わざと皮肉を混ぜた言葉もあり、だからこそ愛あふれる、優しい心に、いつも、触れることができる。

このお2人のかけあいが、また、実に面白い。

でも、残念ながら、ダイオウイカのことだった。


話が逸れてきた。もう一度、本線に戻ろう。


私は、その日、ホラ吹きの称号を得た。

家内と街中で合流し、車の中で、この話をした。その鹿に遭遇した時、家内と長男が一緒に乗っていたのだ。

運転は家内。助手席に、長男。後部座席に、私。

家内は、ホラ吹きkojuroの称号のことを、相当おかしかったのか、お腹をかかえて笑った後、こう、言った。

私じゃあれだからさぁ、(長男に)聞いてみたら?

私は、すぐさま、長男に電話をかけた。だが、出ない。何度かかけたが、出ない。そしてようやく、深夜になってから、繋がった。


すると、長男は、こう、言ったのだ。


角まで入れると、私の背丈よりも高かったのは、事実だな(車の車高、当時、210㎝でした。前の車でしたので)。


だけれど、倍は、言い過ぎだよ。本当に、いつも、コジは、大げさだ。


もしも、言うとすれば、感覚として、奈良の鹿の大きいものの、倍くらいの感じの、角を入れて、背丈が2mを優に超えているであろう鹿と遭遇。

これが、正しい。


心の中の、リトルkojuroが、聞き逃さず、つぶやいた。

いつも、って、言われているぞ。

密かに、ディスられてる。

ホラ吹きkojuroが、大げさkojuroに昇格だ。


家内にこのことを話すと、笑ながら言った。

あの子の言うことの方が、正しいわね。確実に。


心の中の、リトルkojuroが、また聞き逃さず、呟いた。

確実にって、最後に付け加えられている。

よほど、信用されていないんだな。ホラ吹きで大げさなコジは。


少し話は変わるが、ながた師範は、さきの記事で、ヘラジカの話もされていた。

記事の中の男Bも、「これはゼビオにある剥製のヘラ鹿です。日本にはおりません」とこたえている。私も、スポーツ品店のゼビオに剥製が飾ってあるのを、関東近縁の複数店舗で見かけたことがある。昔のことであるが。

今朝ほど、家内が土曜の朝に見ている番組で、この鹿を絵本にしている、鈴木まもるさんの絵本が紹介されていたのだ。

星野道夫さんの写真から、インスピレーションを得て、描いたという。

私は、テレビをほとんど見ない。見ても、家内が撮り溜めているドラマを、マッサージの合間に、なかば強制的に見せられているくらいのものだ。でも、時には、見てよかったと思える情報がある。

この絵本は、是非とも、一度、見たいと思った。そして、気に入ったら、購入して手元においておきたい。そう、思った。


それにしても、世の中、奇妙なシンクロ現象があるものだ。


話をまた、戻そう。

実は、このストーリー。まだ、ここでは終わらない。私の記事は、この人が登場しないと、本当の意味で、終わらないのだ。


先週の月曜日、私は、テレワークだった。家内が帰宅し、ニコニコしながら、一方的に会話を始めたのだ。

わたし、調べたのよ。丹波篠山市の、森づくり課に電話して。

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家内によると、その、森づくり課に電話をすると、懇切丁寧に対応してもらったという。

担当の方も丁寧だったが、どうも、たまたまその場に、猟師の方もいらっしゃったようで、その方の生の情報を交えて教えてくれたという。

それによると、最近は、鹿も小さくなってしまって、超大物でも、180cmだそうだ。そして統計があるのは、丹羽市、丹波篠山市、京都府の統計資料まで調べてくれたらしい。

私は、家内に、言った。

それは、体長のことではないか。私が知りたいのは、角も含めて、すくっと立った状態の、足先からつの先までの高さ、体高のことだよ。

すると、家内は、返した。

何度も電話の先で、高さですかって、聞いたよ。何度も。


恐らく、これは、尻尾の先から頭までの、体長のことだろう。そして、惜しむらくは、昔の超大物は、どれくらいだったのか、という、この話の流れの核心をつく、伝説情報であろう。

もう、それは、残念ながら、永遠の謎として蓋を閉じられた。


心の中の、リトルkojuroが、ちゃちゃを入れて呟いた。

コジが山中で見たのは、ダイオウイカなんじゃない?


私は、思った。

リトルkojuroよ、お前も、冗談を言えるようになったな。

ふふふ、ふふ。


家内が、今、記事を書いている私のそばで、笑っている。

そして、言うのだ。

まだ?

え?

だって、私、働いたよね。あなたの、趣味の、noteのために。

市役所にまで、電話して。

貴重な情報を、得たよねぇ。

家内は、そう言いながら、ベッドに寝転がり、片足を上げて、ブラブラしている。


心の中の、リトルkojuroが、囁いた。

丙午の妻は、夫の寿命を縮めるって噂、信じたくなるな。


私は、馬にも、縁がある。

馬といえば、noteの世界では、この方だろう。

竜神さんは、サッカーの記事や、私の早朝の心の友、朝活BGMも書いていらっしゃるが、競馬記事を、スポーツ記事として上げられている。どうにか、競馬のことを、盛り上げたいという思いも、馬に縁のある私には、あるのだ。

だが、この、馬の話は、また、別の機会に、したいと思う。


心の中の、リトルkojuroが、呆れたように、呟いた。

馬と鹿で、なんと読む?

コジって.....。


恐らく、夜、私は、録画のドラマを見ながら、家内の足を、マッサージしているだろう。シシガミ様を、思い浮かべながら。


くれぐれも、タイトルを、馬鹿(バカ)とは、読まないようにして頂きたい。今日の記事は、あくまでも、馬と鹿の、ショートストーリーである。



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