6両編成
東京の在来線の電車は、だいたいが10両。短い編成でも、8両編成までが普通である。
だが、このご時世もあり。相対的に乗客が減っていることも影響しているのであろう。編成が極端に少ない時間帯、路線が、最近、結構なたいみんぐで、存在する。
私は、ちょっと、隣の県に、次女のスポーツの試合を観に行こうとしていただけだったのである。
スマホの乗り換え案内で検索すると、途中駅で乗り換え。降りたホームでそのまま待つと、コメントが出てきたので、ぼんやりと、降りたその場所で待っていた。
そこは、後から考えると、妙に待ち人の少ないレーンだった。
違和感がありすぎるところで、それでも気にせずにひとり待っていたら、列車が行き過ぎ、かなり前の方に停車する。
ちょうどそこには、かなり、ごった返した人ごみがあって。電車が停車すると、見る見る、どやどやと人々が乗り込んでいく。すぐに、乗り込むことすら憚られるくらいに混み合ってしまった。
編成両が少ないのであれば、予め教えてもらえればよかったのにと思いつつ、移動した。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
文句を言うのは勝手だが、どうせ、聞き漏らしてたんでしょ。社内のアナウンス。
だろうね。
観戦の前に、どっと疲れてきた。
案の定、次女のチームは、相性が悪いチームに、また、今シーズンも、敗戦を喫した。足取り重く、また、長距離を電車に乗って帰宅した。
家内は、あるプロジェクトに参画していて。仕事が忙しくて、事務所の側のホテルに寝泊まりしている。日曜日の深夜に戻り、月曜日の昼過ぎにはまた、ホテルに泊まりに行って、そこで仕事をしているのである。
マッサージは、とんと、しなくなった。そのかわりに、家内の健康のことを心配をしている。これならば、マッサージをしているほうが、よほど良かった。
心の中の、リトルkokuroが、ボソリと、呟いた。
さっちゃん(注1)がいないと、観戦も、寂しいもんだね。
ましてや、敗戦となると、ひとしおだね。
やりとりからすると、さっちゃん(注1)は、元気なようである。
だから。
これで、いいのだ。
(注1)我が家の家内の呼称は、「さっちゃん」である。さっちゃんは、女王陛下という別の呼称もある。だが、リキとの関係で、そもそもの飼い主が長男であることから、私は、おじいちゃんだが、家内に対して「おばあちゃん」なんて呼び方は、まかり間違っても、してはならないのである。
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