(予告?)新企画について
私は、カビ臭く、不完全な遺産を持っています。
それは、私の叔祖父(大おじ)に関するアルシーヴで、信書、関連書籍、名簿等です。
私の叔祖父――一人の少年戦車兵は、昭和二十年三月十七日にルソン島サラクサク方面の戦闘において戦死した、と「死亡告知書」にはあります。
公開していくもの
まだ、正確には決めていませんが、主に信書を記事にしていこうと考えています。つまり、いわゆる戦史、経緯などは対象ではありません。個人が個人に宛てて書いたもの、あるいは手記。それらを必要に応じて部分的に伏せながら、ものによっては写真で公開する感じです。
なんのための企画か
私の手元にある経緯
祖母(叔祖父の姉)から直接渡されました。親父をとばしている理由は分かりませんが、祖母は「あんたに持っていてほしい」と言っていました。
意図
アルシーヴの内容は、当然すべて戦争に関することになります。ところで、私は政治的関心が全くないということを過去に書きました。それは、戦争についても同じです(……正確には戦争と政治は同じものです)。
したがって、このアルシーヴを公開することに、例えば、反戦や国家権力へ抗するような、その種の意図が含まれることはありません。もしくは、その逆……ですか。そっちもありません。
私自身、彼(と三人称で呼びましょう)のことを、誇りに思うこともなければ、バカだなぁと思うこともありません。そこにあるのは……
単なる事実。平凡なテクスト。歴史に埋もれた、しかしながら実際に存在した/する、事実です。
契機
昨今、いわゆる国家間戦争は私たちにとっても現実味のあるものになってきています。ひとつの客観的な意図は、そういう状況によります。
祖母も亡くなってずいぶん経ちます。もっと前に祖父も亡くなっています。私は(祖母のように子孫に渡す以外)このアルシーヴを手放すつもりがないのですから、ただのホコリ臭い紙です。しかし、notoに部分的に転載するなら、全く違った(価値とはいいませんが)ものになるだろうと思います。
条件
ただ、この企画は「告知」ではありません。「予告?」としたのは……これが妥当な基準なのか、分かりませんが、この記事の「スキ」の数で決めたいと思います。
私の他の記事の出汁(広告)のつもりはありません。その種の世俗さから最も遠いところにあるものだからです。「スキ」の数で決めるのは、ニーズが有るかどうかを図るため(もちろん他にも手段はありますがどれも妥当性は変わりません)です。
50。スキが50に達したら、このシリーズの記事を掲載していきます。その際、どなたが押したのかは一切考慮に入れません。単なる数。それが50。
実際に掲載に至ることがれば、週一ぐらいのペースになります。手紙の場合、文字の解読作業が必要だからです。
その他、ご意見がありましたら、コメントください。
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