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救急現場での対応『脳梗塞』編

脳梗塞とは

簡単に言いますと、脳の血管が詰まって、脳細胞が死んでいく病気です。

いつものことながら、もっと詳しく知りたい人は、ネットで検索してね☆w

私の脳ミソではこのぐらいしかわかりませんw

でも、いいんです!脳の血管が詰まってヤバイとわかっていれば、現場では全然大丈夫です!

重要なのは、『脳梗塞だ』と疑ってから、どういう行動をとるのか、また、どうしたら脳梗塞と気づけるかの方が重要です。

では、早速、現場での考え方を説明したいと思います。




活動の流れ

救急活動の流れは『119番通報』『出動途中に内容を聞く』『現場到着して活動する』『病院へ搬送する』となっています。

なので、現場に直接関係しているのが、『出動途中に内容を聞く』からとなるので、そこから話をしていきたいと思います。

指令内容

救急車に乗り込んで、現場の『家』に向かう間に、通信指令員から情報が来ます。その指令内容から、考えてみましょう。

例えば『75歳女性。起床時から動けなくなったため、家族が救急要請したもの』とこんな感じの内容が流れてきました。

さぁ~何を考えますか?

心筋梗塞編でも軽く話をしましたが、この内容からどれぐらい考えられるかが重要となりますからね!少し考えてみてください。

『75歳』なので、若くはないかなぁ。(決して非難しているわけではありませんからねw)
今回は『性別』はそれほど気にならないかなぁ。

『起床時』はポイントだね。起床時から考えることは、今まで寝ていて、目が覚めたり、起き上がったりするってことだね。
なぜ重要かというと、寝ている間は、休んでいるので、血流も穏やかだよね。でも起き上がった瞬間ってのは、穏やかなところから、パワーを使って動き出すので、血圧が一気に上昇するタイミングだね。
そう考えると、もしかしたら『脳出血』や『クモ膜下出血』かもと思えるね。
もちろん、今回の『脳梗塞』も考えるよ。これはAfって言う不整脈が関係してくるからね。このAfは下の方で説明します。

『動けなくなった』は、日本語を考えると、『普段は動けるけど、今日は動けない』と言うことだね。ということは、ADL(日常生活動作)は、ある程度は動ける人とわかるね。そして、動けないと言うことは、『下肢に何かあるのか?』と考えられるね。例えば、『右腕が痛い』場合は、腕が痛くても足が痛くなければ、歩けますよね。この場合は、みなさんならどう表現しますか?『動けない』とは言いませんよね。『動けない』という言葉には、『足が動かないから、その場から動けない』と言うことになります。もちろん全身に力が入らないから動けないと言うことも考えられます。

『家族が通報』これも重要ですね。この内容から確定で『家族がいる』と言うことがわかります。傷病者に接触してみて、もし意識レベルが低下している場合は、情報が取れないですよね。そういう場合は家族から情報をとることになります。さらに、傷病者が脳梗塞で『顔面麻痺』があった場合、正直何を言ってるか聞き取れない場合があります。要するに、傷病者に問診がうまく出来ない場合は、家族が頼りになるというこです。なので、現場では必ず家族を捕まえて、そばにいてもうことが重要となります。

こんな感じのことを考えると、『頭の病気?』の可能性が高くなりましたかね?そうなると資機材として必要になるのが、『嘔吐を受け止めるやつ』になりますよね。脳疾患の場合は、頭の血圧が高くなり、気持ち悪くなって吐くことが結構あります。なので、『受水盆(嘔吐受け止めるやつ)』を持っていきましょう。
あとは、もし途中でCPAになった場合、嘔吐してCPAになる可能性もありますので、『吸引器』は必要となりますね。


現場到着

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