見出し画像

推しが結婚した

推しという言葉、この10年くらいでめちゃくちゃ普及してなんなら最近もうあまり聞かなくなった。えっ既に死語なんですか?勘弁して。ちなみに今はガチ恋とは言わずリアコと言うらしい。

推しってマジで便利な単語ですよね。有名人に対してだと「ファン」とほぼ同義で使われてることも多いけど、個人的にはファンよりももっとライトな感情でも使えるのが「推し」なのかなと。

ファンを名乗るにはある程度の知識が必要なイメージがあるのに対し、推しはもっと直感的。

好き!!!!って思ったらそれはもう推し。

別にファンクラブに入ってなくてもライブやグッズにお金を落とさなくても好きというピュアな気持ちさえあれば推していると言うには充分である。

だから対一般人でも使われるようになったのかな〜と思う。高校生の頃とかクラスに3人+先生に2人くらい推し作って騒いでる女の子とかいたよね。そいつに彼女できると「彼女さんマジ可愛い!カップル単位で推しだわ」とか言うやつ。あれ全部嘘だからね。彼女⤴︎さん⤵︎って発音するの辞めてほしい。

まあ付き合うって考えると考慮しなきゃいけない色々な部分をすっ飛ばして好き!!!!だけをストレートに表すことができるのが「推し」という文化だよねという話です。

だからその分その人のファンをガチでやってる人からしたらイラッとしてしまうのも事実。私も長いこと尾崎世界観のガチファンだったので「推しがパーマかけたのマジ尊い…」みたいなツイートみかけるとアカウント凍結させたくなる。こちらは売れる前の黒髪サラサラきのこマッシュしか愛せないので。左耳を聴け。

とはいえ好きなものを好きと言いやすくなったのはこの推しという文化の功績ではあると思う。

そして先述の通り推しはその人に詳しい必要はないため、一般人有名人問わず誰かを「推し」とする条件(直感を感じるところ)は様々。顔が好き、雰囲気が好き、歌が好き、演技が好き、考え方が好き、金持ってるところが好き、エトセトラ…

私は断然、顔です。

河村拓哉の顔が好きでした。


そうなんです。このnoteは別に「推し」文化に噛みつこうって訳ではなく、単純に私の推しであるところのQuizKnock河村拓哉氏が結婚を発表したことについて書きたかったんです。

これが推しの近影。

タイプもタイプ、どタイプです。

薄い顔立ちともさもさの髪、表参道にいる人たちが掛けてるそれとは真逆のデザインの眼鏡。謎のだせえ柄と色のフード。1言ったら5万返してきそうな神経質っぽい雰囲気。マジで好き。

もう本当にこういう男性が大好き。顔が薄めで品が良さそうで声の小さい男。こういう人を見ると無条件で好きになってしまう。モジモジとしてしまう。あとは松田龍平と井浦新にも同じ感情を抱く。


私はどちらかというと「推し」より「ファン」でいたいタイプの厄介なオタクで、これまでも応援している芸能人の方に対してはファンと名乗ることが多かった。後は私がプロフィール廚なのもあって、好きになった人は身長体重から好きな色まで隅々まで知りたくなってしまう。その結果「推し」と呼ぶには重すぎる「ファン」が出来上がる。良いか悪いかはともかくとしてそういう性質なのだ。


でも河村さんに対しては違った。彼は本当に顔がめちゃくちゃ死ぬほどタイプだった。同じコミュニティにいたら一生を棒に振ってでも付き合おうと奮闘していたと思う。そして一生振られ続けていたと思う。

それくらい顔が好きすぎて彼の顔以外の全てがどうでも良くなってしまったのだ。いやもちろんQuizKnockの動画で知った訳だし動画自体いまでもすごく好きである。河村さんが企画をやる時はハズレがないし、クイズというコンテンツで彼らがここまで人気を博したのは本当にすごいと思っている。

でも別に私は河村さんがQuizKnockのメンバーじゃなくてもいい。なぜなら顔がめちゃくちゃ好きだから。

私は河村さんが俳優でもバンドマンでもコンビニ店員でも同じように狂おしい程好きになっていた。東大近くのコンビニでバイトする河村さんめちゃくちゃいいな…通いたい、そして疎まれたい。

「顔」というある一点が特別に好きな状態だと、その人の属しているコミュニティややっていることについてはどうしても二の次になってしまう。彼がどこで何をしてようが美しいその顔が付いていればこちらとしては何の問題もないのである。

だからもちろんQuizKnockの動画が純粋に好きで、ライブ配信で一緒に勉強してる人たちには疎まれて当然である。本当にすみません。でもちゃんと他のメンバーのことも好きだし上がった動画は見てるんです。クイズの内容より河村さんの顔面を定点カメラで見たいと思ってるだけで。


自身がこういう状態になってみて今まで同一視していた「推し」と「にわか」の差異にも気が付いた。

にわかと呼ばれる人たちは多分好きとか嫌いとかの感情よりも、「興味」が先行してるんだと思う。どんな人なんだろう、どんなことするんだろう、こうじゃないのかな…と首を突っ込んでる状態をにわかと呼び、どのオタクでも必ず通る期間である。にわかであることには何も問題はない。いわばオタクの赤ちゃんなのだから。にわかが度々叩かれるのは興味の段階でオタクの方の目に入る場所で「それは違うんじゃない?」という内容の発言をしてしまうところにあると思う。

曲もロクに聴かずに「〇〇きゅん尊い…」みたいなことを昼夜問わずツイートするからそれが定期的に晒されてやっぱりにわかはダメだとなるわけです。

にわかが好奇心のもとアイドルやバンドマンの「枠」に興味を持つのに対し、推しを作る人たちは「点」に恋をする。私でいえば河村さんの顔ですね。だから推しを作る人たちの中にはその人の「点」以外には興味が薄い人も多い。もちろんそうじゃない人もいます怒らないでください。

だから「枠」でも「点」でもなくその全てを愛し応援している(と自負している)ファンやオタクは怒るわけです。何も知らないくせに顔だけ見てキャーキャー騒ぐなと。本当に耳が痛い。でも私も尾崎世界観のオタクなのでこの気持ちはよーーく分かる。難しい問題です。


話が逸れた。今回はそんな対象に向ける熱量の大小について話したいわけではない。人のどこをどれだけ好きになるかは個人の自由である。勝手にしてほしい。


そんなことより推しが結婚してしまった

これに限る。そう、私の推しである河村拓哉氏が先日結婚を発表したのだ。お相手は作家の女性だそう。QuizKnockメンバーでは初の既婚者爆誕である。

いやーーーまあ薄々気付いてはいたよ。だってここ数年の垢抜け方が尋常じゃなかったもん。あの会社にお洒落についてアドバイスできる人がいるとは思えない(失礼)ので高確率で女性だろと。

だって

これが

こうだもん。こんなの好きな女性が何かしらアドバイスしたと考える方が自然じゃん!!!東大生時代のビジュアルが終わってる河村さんも私は好きですけどね!!!

ダメージとしては普通にデカかった。例えるなら高校の時気になってたけどロクに話せず卒業した子の結婚報告を聞いた気持ち。いや私が出る幕ないのは分かってるけど何かつら…今日は飲むか…みたいなアレ。

この感情も対「推し」ならではだと思う。尾崎さんとあいみょんの熱愛報道が出た時は特段なにも感じなかった。「結局尾崎さんも若い女の子が好きなのか〜人間っぽいなあ」と思ったくらい。嫌悪感とかもなかったと思う。これは私にとって尾崎世界観という男性は「推し」ではなく生き方から何から全てを尊敬する「ファン」だったからだと思う。あと単純に別に顔はタイプじゃない。

顔が好きの一点で応援してる人の結婚報告はキツい。

あと個人的に顔面に恋してる場合でも結婚をノータイムで受け入れられるケースは普通にある。私の場合、松田龍平がいやに若い女と結婚した時は特に何も感じなかった。結婚じゃないけど10年以上キャリアがあってほぼ初めてレベルの熱愛報道が出た尾崎世界観の時も普通。

でも河村さんはだめ、マジで

この違いは何なんだろうと考えたけど、「単純に顔が好みか」と「付き合いたいと思うタイプの顔か」の差なのかなと。付き合いたいってなんだよ馬鹿かこれだから私立文系女子大生はよぉと思うかもしれませんが黙って聞いてください。ここは私のnoteなので。

私にとって河村拓哉氏の顔はキャーキャー言うような顔ではないのです。真顔で「文京区辺りで偶然出会えないものかな…」と思案したくなるような顔。1回でもリアルで出会える方法を本気で模索したらそれはもう結婚報告に手放しでは喜べないでしょう。普通に付き合いたいもんこんなどタイプな顔。

とはいえ私はもう成人済み女性ですので薬を多めに飲んだり本人やお相手の方にトチ狂ったリプライを送ったりはしない。当たり前であるが大事なモラル。

あと河村さんの好みが才女然とした大人びた方なのもとてもいい。流石にこれでロリっぽいアイドル崩れみたいな方だったら泡吹いてた。これは完全にこちらの偏見と一方的な願いに過ぎませんが。

普段あまり顔面に全振りして誰かを好きになることはないため、この結婚報告では不慣れなリアクションをしてしまった。次に推しができたら推しの人生の全てを穏やかに見守りたい。

いや無理だろうな。多分また線の細い理系眼鏡に執着して文春砲等で分かりやすく狼狽える図が見える。

何はともあれ暗いニュースが続く中本当におめでたい発表ではありました。QuizKnockの方でも引き続き河村さんに酷似した顔面の方々を引き入れていただきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?