見出し画像

【しぞ~か #1】富士山は誰のもの?

お話シリーズ「第二弾」でございます。
お題は、拙者のお膝元『静岡』。
静岡人は「しぞ~か」と発音します。

1)境界線

静岡と言えば、富士山。
それは、世界文化遺産にも認定された「日本のシンボル」と言って良いでしょう。

さて、富士山は静岡県と山梨県のちょうど県境にありますが、果たしてその頂上は誰のものなんでしょう?
国土地理院の地形図で調べて見ましたが、山頂付近には境界線がありません。(?_?)

画像1

2)浅間大社

歴史を遡りますこと、江戸時代。
当時、富士山は徳川家康が所有していましたが、のちに静岡県富士宮市の浅間大社(せんげんたいしゃ)へ寄進したと伝えられています。
その後、明治政府により国有地の指定となりましたが、戦後の紆余曲折を経て、再び浅間大社へ返還されたとの事。

結論を申しますと、富士山頂は「私有地」。
換言すれば、浅間大社の境内(神社の敷地)と言うことになります。

かつて火山活動が活発だった頃、富士山は自然の脅威として恐れられ、それを鎮めようとして建てられたのが、全国に1,300ヵ所以上ある浅間神社の総本山「富士山本宮浅間大社」だったのです。

-----

3)表側はどっち

実はもう一つ、富士山を巡るテーマがあります。それは「表側はどっち?」という問題。

私たち静岡人は、オレっちが表だら〜(※静岡弁)って考えますが、反対に山梨県のある一部の方は、ウラん方が表ずら(※甲州弁)と、おっしゃるのです。(@_@)

確かに、南側から見た富士山がポピュラーですが、富士山の痘痕(あばた)と言われる宝永山は、静岡県側にあります。
反対に、北側から見た富士山には葛飾北斎の描いた「逆さ富士」など、風光明媚なポイントが多いのも事実です。

画像2

4)付記

例年であれば、7月1日が「山開き」です。
しかしながら、今年はコロナの影響で全ての登山道が閉鎖。

毎年、大勢の登山客で賑わう富士山ですが、「たまには富士山を休ませてあげたら...」と、同じ想いを馳せる静岡県民と山梨県民なのでありました。とさ。

to be continued ...


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?