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みんなの力の調和で

Oct 4, 2005(楽天blogより)

みんなの力の調和で

年に何回も来られないけれども、何とか時間の都合をつけて通って来ている人たちがいます。
今日の火曜クラスにその一人
Tさんが栃木から来てくださいました。


「今日久しぶりに教室に来て、本当に衝撃を受けました。
 からだの探索が以前からみて更に深まっていました。

 だからでしょうか、練習中それぞれの抱えている
 問題について言うほうも、言われるほうも総て
 受け入れ合っていて、どうやったらあんなに素直な
 気持ちでいられるのかと思いました。

 私は、自分のやりたいことをやるためにも家庭でも、
 地域でも総てに気を遣い、期待されていることは全部して
 差し上げようと頑張り続けてきました。
 そう言えば、一度もイヤだ、出来ない、と
 言ったことがなかった・・・
 ああ・・・いま・・・はじめて気がつきました」

「私はからだのことをいろいろやっています。
 久しぶりにここに来て、
 ここでやられているからだの動きにも、目的にも
 世間との距離を感じました。
 野口体操を教えている場でも孤独です」


一人で立ち向かっているTさんの苦労が染みてきて、
つらくなりました。
Tさん、教室のみんなと共に応援を送ります。

みんなの力の調和で、やっとこの頃、


「教室は神の前であり、神は自然の原理である」
             (野口三千三)


〜と言えるようになってきました。
教室で当たり前のように、こんなに素直にまっすぐな気持ちでいられるのはそのためです。
わたし達はたくさんのことを共有しています。
やっと本来の教室として機能しはじめたのです。
一点の曇りもなく、からだの動きに集中できる場を
創っていきたいものです。


「違うものが、ある一点で同じ場をもつことによって
 今までのAでもない、Bでもない
 全く新しいものが生まれる
 あるいは生まれてくる可能性がある。
 これはコミュニケーションの本質でもあります」
                   野口 三千三

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