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ねぇ、なんでヤクルトって弱いの?@スワローズ

僕の家でのプロ野球観戦スタイルは居間でタブレットを使ってみています。

そうすると上の子(小2)が覗き込んできて、あーだこーだ言いながら一緒に観ることになります。

ちょうどスワローズが連敗しているタイミングで上の子が言いました。
ねぇ、なんでヤクルトって弱いの?」

長々息子に説明するのは難しいので、まだ4月だから分かんないよ、とだけ言いました。

色々考えたので、思いの丈をここに書いていこうと思います。(本文中、名前に選手をつけると冗長になるので割愛します)

そもそも弱いのか?

21年、22年とセ・リーグを連覇しているので弱いと言っていいものか、というところもありますが、基本的には弱い部類に入るチームだと思っています。なんか知らないけど、急に強くなることがある。というチームです。

どういうときに強くなるかというと、怪我人がいない、みんなが割と調子がいい、みたいな時かなと思います。(どんなチームにも当てはまるかもしれないですけど)少し前になりますが2015年の優勝時は山田、川端、畠山の3人で打撃タイトルを獲りましたし、あのときは館山も戻ってきてました。2022年は奥川がブレイクし、村上は三冠王でしたし。

怪我人が多いチーム

弱いときというのは、その裏返しになります。今だってエースの小川は怪我で調整中ですし、山田は開幕戦で怪我をして調整中です。ほぼ最下位だった去年は奥川がほとんど投げず、塩見も山田も離脱が多かったです。

全く怪我人がいないチームもないでしょうけど、スワローズは夏頃になるとスポーツ新聞で「ヤ戦病院(野戦病院)」と揶揄される状態になります。

戸田の施設が悪いのか、神宮球場のせいなのか、乳酸菌が体に良くないのか。

短期的な怪我だけでなく、年単位長期離脱が多いのも特徴で、投手に多いです。肩やら肘の靭帯をやってしまうことが多い。その結果、投げられる人・怪我しない人がエースになっているような気がします。

しかも最近はあまり情報を出さないので、投げてないなぁ、と思ったらオフのインタビューで怪我してました、リハビリしてました、っていうのを見るのもあったりします。

とはいえ、その怪我を乗り越えた選手を応援するというのがスワローズファンの醍醐味です。由規や館山の復帰登板を神宮で観ましたが、本当に祈りながら、見てました。気づいたら胸の前で手を組んでいました。もう女子高生のように。

そんな経験が出来るのはスワローズファンだけかもしれません。

ドラフト上位投手が先発として大成しない

投手に多少怪我人が出たところで、層が厚ければ代わりはいます。が、残念ながら層が薄いんです。素人目にも先発投手が補強点のチームですから、当然ドラフトの上位では先発投手として即戦力をとりにいきます。即戦力なので、基本は大卒以上になります。(奥川は別格)

が、それらの選手は先発ローテにほとんど入らない…。

ドラ1を上げていくと

西館→怪我
吉村→ローテ投手
山下→怪我からの復帰中
木澤→中継エース格
奥川→1年だけ輝く、そして怪我からの復帰中
清水→中継エース
村上(唯一の野手)→神
寺島→一瞬だけ中継、戦力外
原樹理→先発ローテに入ったり入らなかったり、最近はずっと二軍
竹下→いたっけ…?

と、まぁこんな感じでローテに入ったのは吉村、奥川と原樹理だけ。吉村は去年、後半調子を落としたので1年間フルに働けるか、が今年の課題なのかな、と思います。

あとはドラ1が競合したときのくじ運があまり無い。のに、競合上等だ!っていう感じで突っ込んでくじを外す。奥川くらいです、多分、くじで当てたの。

でも山田も村上もくじを外したあとのハズレ1位(山田はハズレハズレ1位)なのでまぁ、なんとも言えませんけど。

ドラ2は野手だったり投手だったりしますが、近年の投手だと星が中継の一角になってるだけです。もう後は首…。

広島やら横浜はドラ1(大抵大卒)を単独指名して獲り、それがローテ投手になって、いきなり10勝!みたいなことが多いような気がします。(あくまで印象)うちにもそういうのが欲しいですが、もうそれは小川(ドラ2)まで遡るので10年以上前の話になります。小川のときのドラ1の石山も中継やってるな、そういえば。

スカウトの見る目の問題なのか、育てる方の問題なのか…。それは分かりません。

じゃあ高卒投手を下位で獲ってそれを育てるのはどうか、といえば今出てくるのは高橋奎二のみ。

逆に野手育成は得意

でも、高卒野手を育てるのは上手いんですよね。ドラ1の村上や山田は当然ですが、川端とか長岡、中村も高卒で獲ってますし、ちょっと前だと畠山もそうです。そこら辺はできるんだよなぁ。

戦力外の選手の活用も得意

得意ついでにいうとすれば、戦力外の選手を活用するのも得意です。近年だと今野、近藤、ローテ投手になってる小澤。ちょっと前だと山中とか坂口、新垣とか。

30年近く前だと野村再生工場とか言われましたが、その伝統は続いています。

パ・リーグからヤクルト、特にホークスからヤクルトはなんか知りませんが、よくあるルートです。ホークスさん、ありがとうございます。

身内で固めがち?な首脳陣

あと弱い理由として、僕の観戦友達が言うのはコーチや監督がスワローズで選手だった人が多いこと、です。

確かに、引退からの即コーチというのも結構いてそれが考え方を硬直させているんじゃないかと。その友達はかなり昔からのファンなので、廣岡監督やらのむさんのように外部招聘の監督がチームを優勝に導いているんだから、そうするべきだ、と言っています。

ただ高津監督は確かにOBですが、メジャーや台湾、韓国と渡り歩き、独立リーグの監督まで経験しているので、あんまり当てはまらないかも、という気がしますが。

と、まぁ、データ的なものも見ずに、単なるファンの感情論というか印象論をつらつら書いてみました。データ等と齟齬があったらすみません。

スワローズは打線がいいけど投手がね。ということはしょっちゅう言われますが、まぁその通りかな、と思います。

でもスワローズ、好きなんだよなぁ。惚れた者の弱みですわ…。



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