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ライブ、ライブ、ライブ!

このご時世に仕事があるのはありがたいことだとは思いつつ、とにかく仕事が忙しく、休憩除いて12時間労働(でもみなし残業扱い)みたいなのが続いており、発狂しそうになって「うわぁあああワシはもう旅行に行く!行くのだ!」ってなって、半年ぶりに旅行サイトを開いたら、首都圏からのGOTO解禁を前にさまざまな旅館、ホテルが宿泊料金を十月から値上げしており「…ですよね…」ってなりました。

テレビのニュースでは「今年もあと3か月」みたいなセリフがサラッと流れてくるようになって、「マジか!!」と顎が外れる思いですが、実際もうコロナ禍で身動きとれなくなってから三つ目の季節に突入しており、クローゼットも衣替えしよっかな…ってなっている。

8月末、めちゃくちゃ楽しかったKing Gnuのオンラインライブから一か月、忘れた頃に紙チケットが届いた。なんだか不思議な気分。そして土曜も在宅社畜として働く私のもとに「もうじきOfficial髭男dismのオンラインLIVEでっせ」というアプリからのご案内と、First Takeに故・ぼくのりりっくのぼうよみくんが出てますぜというポップアップメッセージが一緒に届いた。

ぼくりりくんは、私が「ああ、行けるライブには行けるときに行っておかねばならぬ、なぜならアーチストはいつ引退してしまうかわからず、バンドはいつ喧嘩別れで解散してしまうかわからないから!」という気持ちにさせてくれた人なので、とても感謝しています。息子ぐらい若い人だけど。なんなら息子より1学年下だけど。

髭男は売れてる曲しか知らないので、興味本位でとったチケットだったけど、とても楽しいライブでした。ていうか売れてる曲しかねぇなすごいな!って思いました。特に追いかけたことないのに、テレビほとんど見ない私がほぼ全部聞いたことあるってすごくないですか。みんな知ってる感としては今、米津玄師か髭男かって感じでしょうか。髭男の曲ってエレクトリカルパレード感あるよね。なんかめちゃくちゃ楽しい、楽しいけど終わっちゃうの寂しい、うわぁああ、的なあの感じ。こりゃライブ盛り上がるタイプだよなぁと思った。普通にライブ行ける時期がきたらぜひ行ってみたいです。雰囲気的に、ファンの治安もよさげでニワカにも優しそうである。

髭男はボーカルの彼しか顔わかってなかったので、配信ライブで他のメンバーの人の認知できたのもよかったです。私が若い頃はパンクとかヘビメタブームだったのもあって、バンドマンといえばみんなガリガリで栄養失調っぽい顔をしていて、そりゃクスリでもやってなきゃ立ってられないのでは…という不健康体が大半であり、実際問題不健康で早死にしてしまう人も多かったです。でも髭男のメンバーはみんな、ハグしたらちょっとふわっとしてそうな感じで健康的でかわいいです。完全にイメージだけで言ってますが、タバコとか吸わなさそうだし仲良さそうだし楽しそうだし、好感度のカタマリでした。

髭男は配信終了後のコメンタリーも、古舘伊知郎か!というぐらいのサービス満点の実況で「えらいなぁ」と感心してしまった。っていうか途中からどんどん楽器の話とかオタクトークになっていって、正直ついていけないところがよいと思いましたです。バンド男子がすっかりわからない話で盛り上がっててついていけなくて、喫茶店で一緒に座ってるんだけどもう無言で待ってるしかなくてちょっと氷が溶けすぎたアイスティーをちびちび飲んでいるみたいな学生時代の気分を味わえます。誰かわかってこの感じ。

もちろん、King Gnuの、自分たちのライブに聞き入っちゃって黙りがち(←自宅待機の新井さんだけがサービストーク頑張る)な緩いコメンタリーもよかったのですが。そして見た目はバーボンとかロックでがんがん飲んでそうな常田さんがビール1缶半ぐらいで結構おねむになってしまうところもかわいかったですし、配信中に「ちょっとトイレ」いっちゃう井口くんが井口くんですごくよかったですが。

ステイホームの間、なんにもしてなくてちょっと不安になってしまった常田さんとぜんぜん平気だったという井口くんが、ホントに想像どおりの常田さんと井口くんでにやにやしてしまったとか、せきゆーが案外硬派だったとか、いろいろ書きたいことのあるKing Gnuのコメンタリー、本人たちの評価は670円(田舎の最低賃金)ぐらいの価値だったらしいけど、あのgdgd感を共有してくれるだけで十分1000円の価値があったので、いつかなにかのおまけとかでいいので売ってほしい。

話がどんどん横滑りしていってますけど、オンライン配信ライブってもちろんアーチストの人たちにとっては不本意なんだろうけど、お客からするとこんな感じで普段は体験できないちょっとお得な部分もあって、これはこれで新しい形として続けてほしいなぁって思います。これがあれば、私おばあさんになっても音楽とか演劇とか楽しめるなぁって思う。髭男のメンバーが「生のライブを超えるものなんかないと思ってたけど、これはこれですごくアリだなと思った」「これ経験してからの次のライブはきっとすごいと思う」「ライブの没頭感もいいけど、オンラインでチャットとかしながら交流できるのもいいと思った」と言ってたのも印象的。

コロナ禍も半年続いて、もう「世界が元どおりに戻る」ということはないんだなと思うし、だったら「新しいことを始めよう」って思いたい。いろんな形で舞台やライブを届けようとしてくれている人たちに、そういう気持ちを分けてもらっています。

そして来月、久しぶりの生公演のチケットも、手に入れました。なんだか、こんなに特別でありがたいものとして舞台とかライブに出かける気持ちも、コロナ禍になるまで忘れてたかも。とてもとても、どきどきしてワクワクしています。

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