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メンタリストに騙されない。

悪質な大衆煽動に引っ張り込まれないためには、知能ではなく知性を養うことしかないと思うのですが、さて知性をどう養い育てるのか、というのが問題。

結論的には、小さな事であっても自分の哲学を持ち言語化するということに尽きるのかなと思ってます。言語は思考を形作るもので、語る時に他者の言語に依る人は、他者の文法によって容易に精神を支配されるからです。

というような話をアマプラで遅ればせながら映画「メッセージ」(ばかうけのやつ)を見てて思いました。いやー、ばかうけの印象ばかり強くて劇場版は見そびれたんですが、映像の没入感すごそうなので、映画館の大スクリーンで観ておきたかったなぁ、と思いました。残念。

外国語を学んでいたときにしばしば感じてたんですが、その外国語で喋ってるときって日本語で話してる時とほんの少し性格が変わるんですよね。会社でビジネス会話してる時の性格と、家族や友だちと喋ってる時の性格がほんの少し違うように感じるアレと似てます。

私は仏文科卒業なのでフランス語が第一外国語、英語が第二外国語だったんですが、フランス語ってまわりくどい嫌味やあてこすりの表現にめちゃくちゃ適した言語で、これを使ってると嫌でも頭使うし、深読みが癖になる。

それに対して英語は少ない単語で活用も少なく喋れちゃうんで、その場のノリで、大して頭を使わずなくても会話っぽいものが成り立っちゃう。フレンドリーな言語ですが行間よむ必要も多く、すれ違いやすさもあると思います。主語なし文がいくらでも成り立つ日本語の曖昧さには負けますが。

プログラミング言語というのも外国語の一種だと思うのですが、あれを大雑把な仕組みだけでも知ってるかどうかで、世の中の出来事を見た時の脳内整理の仕方はどっと変わると思います。あれが日常会話になってると、何を見ても構造に着目せずにはいられなくなるでしょう。

こういう感じで自分の中に複数言語のチャンネルがあると、単一言語によるプロパガンダに容易には影響されないメリットがあると思います。

で、いまSNSで話題のメンタリスト氏の優生思想動画の通報のやり方は、こちらのリンク先がわかりやすいです。こういうゲスい文法に簡単に支配されないようにしたいものです。みんな伊藤計劃の「虐殺器官」読もうぜ。あれは名作です。

https://twitter.com/nu_nyan/status/1425827641047666692?

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