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NCT2020:SHOTAROくんデビューおめでとう。

男子グルではビッヒのばんたんの圧倒的人気、女子グルではYGのぶれぴんちゃんの圧倒的人気、かわいい系ではJYPに水をあけられ、何よりオーディション番組出身者が(たとえ下手でも)人気を総なめにするという時代の変化の中、かつては読売巨人軍的な意味で絶対王者の地位を誇ったSMエンタが「普通の事務所のひとつ」になりつつある中で、中小事務所だったらエース級の多国籍メンバーを一山いくらで売り出す、しかもメンバー流動制、という、なにか深いことを考えてるんだか考えてないんだかわからないグループNCTがデビューして、早くも4年が経ちました。そして今回、NCT2020として、久しぶりの大所帯とシャッフルユニットでのカムバックです。

私はもともと彼らのいかつい系の音楽はわりと好きだったんですが、とにかく人数多くて、カムバのたびにメンバーがちょっとずつ入れ替わるシステムがわかりにくいのと、ルーキーズと呼ばれる時代から見てて子供だと思ってた子が、数年ぶりのカムバで見たら成長して背が伸びて顔も変わっちゃってて「くそう、また1から顔と名前覚えるのか…!」みたいなのの繰り返しのめんどくささに、しばらく見てなかった時期がありました。

例:成長前。

成長後。よそんちのお子さんは成長するのが早いです…

ようやく全員ある程度育ち切って、だいたい弁別できるようになったぞ…というところで、新メンバー2名加入…!しかも一人は日本人で、練習生期間たったの3か月でデビューらしい!ということで、今回のNCTのカムバックはちょっと注目してました。

新人ちゃんのお披露目はこの2曲。

韓国人の新人メンバー、ソンチャンくんはラッパーにつき一曲目、日本人の新メンバーのSHOTAROくんはダンサー系ということで、二曲目に出てます。活動曲もこっち。というわけで、SHOTAROくんの初ちっけむ(個人カメラ)の再生数がすごいことになってます。

お兄さんたち抜いて、ダントツ一位の再生数です。なんなら全体のFANCAMより再生数多い…

くっそ上手い。そしてなんだろう、このルーキーらしからぬ安定感。まったく緊張感を感じさせないというか、このちょっぴりルーズな感じの曲調を全然壊さないリラックス感で、本人も楽しそうだし見てるこっちもまったく緊張せずにパフォーマンスを楽しめるし、えっとこの子、前からメンバーだったっけ…ぐらいの感じで溶け込んでて驚きました。

BOSSで初舞台だったジョンウくんは、デビュー時には緊張やら何やらでパンクしたんだと思いますが、リハの段階で泣いちゃってたし、見てるこっちも過呼吸起こしそうなぐらい張りつめてたのになぁ。しょうたろうくんときたら、驚くほど普通ーにその場にいるんですよ。あれ?昨日もここで踊ってました?みたいな。

しょうたろうくん、事務所入る前のTikTok動画が出回ってて、まぁまぁネットでは叩かれてたんですよね。でも、このデビューステージで、実力でアンチを黙らせた感じで、私は、日本人なんかまだ誰もまともに活躍できてなかった時代に単身アメリカに渡った野茂が大リーグ投手としてデビューしたときのことを思い出しちゃいましたね…

野茂って本当に前人未到のすごい活躍をしたんですけど、全然「日本を背負ってやってる」みたいな暑苦しさがない人だったんですよ。そもそも当時は日本人が大リーグきて勝負になるとか、誰も思ってなかった時代だし。そういう時代に飛行機にのってシュっとアメリカきてパっと投げて三振とって勝っちゃう、みたいな。もちろん本人の努力がないわけがないんだけど、観客から見たらそう見えるわけです。ワーオ、COOL!というやつです。

私がしょうたろうくんに感じたのはそういう感じでした。もちろん、デビュー前のショーケースで、自己紹介とかさせられる場面では、おそらくまだ韓国語もよく聞き取れてないし、ニコニコ笑ってるだけの柴犬ちゃん(あちらではカワウソちゃんと言われてるようですが)、という感じで印象薄かったのですが、ステージでのパフォーマンスは全く印象が違いました。

たまにいるんですよね、ステージが「じぶんち」みたいな子。球技では「ボールと仲良くなりましょう」とかよく言われますが、そういうレベルで「ステージと仲がいい」子。お魚が水の中で泳ぐように、呼吸するようにステージにいられる子。そういうタイプだと思います。

ちょくちょく微笑むんですよね。本人も楽しいんだと思います。ダンスの圧倒的な実力ゆえだと思いますが、この二次元感すさまじい奇跡の顔面とスタイルおばけのお兄さんたち(各ユニットのセンターだらけ)の中で、これっぽっちも気後れしてない。大物だなぁ。あと足ながすぎ、頭ちいさすぎ。何頭身なんだ…

ダンスのテイストは、同じNCTの中だと、ヘチャンくんと少し似てるかなぁ…と思いました。何やってもブレない上半身の安定感とか、とにかくサラっとこなしちゃうところとかが。ヘチャンくんのほうが、ちょっと気怠い色気を盛ってくるとこがありますが。

このチームではマンネ(最年少)で若くて体力あるのかなんか知りませんが、これだけの細かい振り付け多いダンス踊って、終わったときにもハァハァ感がない。この「難しいことをサラっとやっちゃう」(ように見える)感じは好き嫌い別れると思うんですが、私はわりと好きです。この先どんなにハードル高い振り付けがあっても、全部このニコちゃんマークみたいな笑顔でこなしちゃったりするとカッコいいよなぁって。さらに年齢重ねたらどんなダンサーになるのか、今から楽しみです。

彼の顔のこともごちゃごちゃいう人多かったですが、私SUPER JUNIOR-Mのメンバーだったヘンリーの幼いころの顔と、しょうたろうくんの顔、雰囲気似てるなーと思うので、立派にえっせむ顔だと思ってます。

SHOTARO。

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HENRY。

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ちょっと似てません?

いいんですよ、かわいい系もアリ。案の定、彼の動画には海外ファンから日本語にすると「か”わ”い”い”し”ぬ”」的な内容のコメントがつきまくってます。

ちなみに2000年生まれ。この、レッド・ベルベットのカバーダンスの個人カムでミリオン再生達成し、グループのカムバの躍進に一役かった、STRAY KIDSのヒョンジンくんと同い年なんですねぇー。

いつかなんかで共演してほしいな2000年生まれズ。ちなみにこのヒョンジンくんのファンカムについても語りたいことはありまして。これ、一緒に出演してたデフィくんが「女子ドルの女子らしいダンスの究極コピー」を目指してるのに対して、ヒョンジンくんは「女性のダンスをなぞるんじゃない、自分のPSYCHO」を踊ってるんですよね。比較するとすごくよくわかると思うんですけど。

デフィくんが立ち姿のシルエットから、手の曲線的な動かし方まで、女性的なものに徹底的にこだわってるのに対して、ヒョンジンくんのダンスは、もっと硬質で男っぽい上に、エモいのです。これカバーした4人の中では、正直かなりダンスの実力差があって、とりあえず音外さず振りに合わせるだけで精一杯みたいな子もいたんで、余計にうまいヒョンジンくんが目立ったというとろもあるんですが、それにしても彼のPSYCHOはエモかった。

サビの「サイコ、サイコ」で両手を伸ばすところで若干白目になる勢いで指先を見つめるとこ(60秒あたり)とかもう「サイコー!」ですよね、おやじギャグじゃないですけど。ていうか、こんなの音楽番組の余興なわけですよ、2000年生まれの別グルの子あつめてカバー曲やりました、という。にも拘わらず、彼全力で、自分の持ち歌やる勢いで踊るんですね。そういう根が真面目そうなとこ含めて好きです。

かなり多くの人が、この動画でSTRAY KIDSを見つけたと思うんですけど、若干ボーカルが弱いかなーとは思うのですが、ダンスはバキバキだしラップはかっこいいし、性格もよさげな子たちなので、売れるきっかけになってよかったなぁ、と思います。明らかにこのカバー動画の前と後では再生数違う感じだったので。

最新のカムバでも目立つパートが増えてるヒョンジンくん。こういうアメリカンドリームならぬYouTubeドリーム的な展開すき。

話はずれましたが、このへんの2000年生まれの中にSHOTAROくんも混じるんだなぁ、と思うとワクワクしますね。早く韓国語や英語もものにして、みんなとコミュニケーションとれるようになるといいなぁ。でも、本人のキャラなのか、周りの子たちがいい子たちだからなのか、ちゃんとこの大所帯のメンバーの中にも仲良しができている様子なので安心します。

はじっこで、中華メンバーのシャオジュンくんときゃっきゃしてるのとても微笑ましく可愛いです。

ちなみに新人のしょうたろうくんのことばかり書いてましたが、実際のところ、今回のこのカムバ曲の優勝はシャオジュンくんじゃないか…とも思います。wayVでのシャオくんのことは、中華組のボーカルの子ね、ぐらいに見ていて、ぱっと見て弁別できるほどには注目してなかったんですが(推しのTENくんがいるので他をあんまり見てないっていうのもある…)、なんだろう、WayVのときより上手になってる気がした。余裕が出てきて表情がよくなったというか。

最初から圧倒的にできる子を見るのもいいのですが、努力して少しずつ上手になっていく子を見るのもいいんですよねぇ…

いやー推しちゃんたちの話を書いてると時間を忘れますね。ルーキーたちの今後の活躍も、楽しみにしてます。

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