立野由利子

95年生まれ、ライター。 菜の花が好き。派手な柄のワンピースを纏うのがもっぱらのブーム…

立野由利子

95年生まれ、ライター。 菜の花が好き。派手な柄のワンピースを纏うのがもっぱらのブームです。 お仕事の依頼などは nabanatoyuri@gmail.com までお願いします。

マガジン

  • あのひのひかり

    ふと時間をよぎったひかりとことばたち

  • Fáni

    気になる同年代にお話を聞くインタビュー企画。 「ふぁーに」と読みます。アイスランド語で旗という意味です。

  • ひび

    ひびのこと

最近の記事

2021年執筆記事をまとめました。

今年もあと3ヶ月ですね。 会社の案件がひと段落したので、タイトル通り今年書いた記事をまとめてみました。 個人でお引き受けした仕事と自主企画のみを載せています。会社を通してお引き受けしたものやいまのお仕事状況などについては、メールにてお問い合わせいただけますと幸いです。アドレスはプロフィールにて。 【制作記事一覧】 コロカル  特集「新しい働き方がつなげる、やまぐち暮らし」 vol.007〜012取材、構成、執筆 〈ミヤノオート〉植田祐司さん https://col

    • ZINE『この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね』をつくりました。

      ZINEのはなし〜10zineとか手紙とかあれこれ〜3月にZINE『この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね』をつくりました。 大学時代からの友人の太田垣百合子に誘われて2020年の7月から始めた交換日記をまとめたものです。一応、いろんな人に助けてもらいながらだけどデザインやらなにやらもがんばってやりました。 福岡と佐賀で行われているZINEイベント・10zineと書店での取り扱い、私と太田垣それぞれからの郵送で売っていたのですが、数日前ついに在庫が0にな

      • 「これが自分の遺作になるかも」と思いながら映画を撮っていた |Fáni vol.3 映画監督・工藤梨穂さんインタビュー

        自らの目標に向かって精力的に活動する同年代の方に話を聞くインタビュー企画、「Fáni」。 第3回目は、映画監督の工藤梨穂さんにお話を伺いました。 高校時代に映画の魅力に目覚めた工藤さんは、高校卒業後、京都芸術大学映画学科(旧:京都造形芸術大学映画学科)に進学。2017年に大学の卒業制作でつくった長編映画『オーファンズ・ブルース』が、すぐれた自主制作映画を発見する大規模な映画祭「ぴあフィルムフェスティバル(PFF)2018」でグランプリを受賞。その他、国内外の映画祭でも出品

        • (笑)をめぐるひょんな顛末 |ひび

          6月3日。 後輩のブログを読んでいて思わず「うわっ」と言ってしまった。 わたしも昔は、と言ってもiphoneを使い始める前やから6年以上前(!)は 「(笑)を使う人」が苦手だった。オブラートに包まず言うと、嫌いだった。 らいふいずでりしゃす「(笑)「うたうおばけ」より」より。 後輩は、くどうれいんさんの「うたうおばけ」にある「(笑)を当たり前のように使う人と、どうにも仲良くできない」という書き出しで始まる文章を読んでこ

        2021年執筆記事をまとめました。

        • ZINE『この窓のこの角度からの景色には世界でいちばん詳しくいるね』をつくりました。

        • 「これが自分の遺作になるかも」と思いながら映画を撮っていた |Fáni vol.3 映画監督・工藤梨穂さんインタビュー

        • (笑)をめぐるひょんな顛末 |ひび

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        記事

          また会いましょう。 | ひび

          地元唯一の大型書店が6月末で休業するというので、買い納めに行ってきた。 午前中、自室で買いたい本をメモに書く。最近は「未知の感覚」に出会いたい気持ちが強いので、知人や友人がSNSのブックカバーチャレンジで勧めてて気になったり、電話で話したときにおすすめしてもらったりした本を書いていく。あとは、ずっと買いたいと思ったのに買えてなかった本。7つの書名がそろったところでメモの線がなくなったのでやめた。 テレビで今日明日は大雨ですと言っているアナウンサーの声を3回ぐらい聞く。みん

          また会いましょう。 | ひび

          黒い蝶と伊勢丹の紙袋 | ひび

          日記です。 病院の待合でスマホ眺めてたら、突然「しっし、しっし」という声が聞こえた。受付の女性が何枚か重ねたティッシュを持って、小さくて黒い蝶を追い回していた。壁に止まったところをティッシュでくるんでギュッと握りしめる。命が握り殺された…!と思わず固まってしまう。ここ、産婦人科ですよ? 他の待合にいた人も女性の声と動きで、蝶の存在に気づいたみたいだったが、そこからティッシュの中で死んでしまうまでが早すぎて、どこかとまどったような顔をしていた。 その間に女性は、入り口のドア

          黒い蝶と伊勢丹の紙袋 | ひび

          愛しい場所、大切な人の思い出がずっと残りますように | Fáni vol.2 デザイナー・東成実さんインタビュー

          自らの目標に向かって精力的に活動する同年代の方に話を聞くインタビュー企画、「Fáni」。 第2回目は、デザイナーの東成実さんにお話を伺いました。東さんは2019年8月にZINE『呉服元町商店街』を発行。佐賀市に唯一残っているバラック商店街「中央マーケット」を中心に、人々が行きかい、生活の一部となっている店々にスポットを当てた内容が注目され、多くの人の手にとられました。 2年の歳月をかけて、80ページ近い冊子の企画、取材、執筆、撮影、デザインのほぼすべてを一人で行った東さん

          愛しい場所、大切な人の思い出がずっと残りますように | Fáni vol.2 デザイナー・東成実さんインタビュー

          黄色いそれはお守りの代わり|あのひのひかり

          今年の初売りで黄色のマフラーを買った。カシミヤ100%で15,000円もするそれは、仕事を辞めて地元に戻ったばかりの私にはもったいないようにも思えた。でも多少足が出るなんてことには構ってられない、だってそれはお守りとして買ったのだから。 大学を卒業して会社に入ってから、「自分そのものでいること」がとても心もとなくなった。私は私でしかないと思っていたのに、当たり前のように「新卒」「女性」「23歳」というタグをつけられて、上司が私に何か言うことを聞かせたいとき、ミスを糾弾したい

          黄色いそれはお守りの代わり|あのひのひかり

          ひかりが歩いていくのを見送って|ひび

          昨年の夏はある日突然やってきた。太陽の光がするどく銀色になって、照らされるもの全ての生命力がみなぎってるかのように輝きはじめた。 勤めていた会社の最寄り駅を一歩出たときに、夏が突然そこにいたので思わず高い高い空とぎらつくビル群を写真に収めた。それをインスタに次のような文言とともに投稿している。 「急に夏がきた日。いつの間にか記憶の中で曖昧になってるこんな季節の変わり目をちゃんと覚えていたい。 夏はなにもかも彩度が高くて、輝いていて、いのちが満ちているので本当に好きです。

          ひかりが歩いていくのを見送って|ひび

          ひだりてが掴む | ひび

          この一ヶ月の間に立て続けにものが壊れた。というよりは、折れた。 最初は、気に入っていたスプーン。朝、寝ぼけた頭で残り物のカレーとご飯を食べるだけお皿に移して、盛り付けの最後にグッと押し付けた途端、ポキっという音とともに柄の真ん中あたりでまっぷたつになった。 次は、携帯の充電器。延長コードのコンセントから抜いた、と思ったらバキッという音がして、慌てて目線を落としたらプラグ部分はコンセントにささったまま。手元にはプラスチックの塊が残った。慌ててプラグ部分を抜こうとしたら延長コ

          ひだりてが掴む | ひび

          更地にぼける |ひび

          何日も何日も引きこもっていて、さすがに足の裏がムズムズしてきたから散歩に出かけた。 大きい道を避けて、住宅街の中をくねくねと歩いていく。ふと、目の前がバン!と大きく開けた。近所のスーパーの隣が更地になっている。この場所には、確実に何かが建っていた。それは確かなのだが、思い出そうとしても思い出せない。 子どもの頃から何百回も通った道なのに思い出せないなんて。 愕然としたけど。 同じことこれまでに何回もあったな。 18歳から7年ほど地元から出ていた。その頃は、帰る度に近所

          更地にぼける |ひび

          ひと彫り、ひと彫りした先に唯一の作品が出来あがる| Fáni vol.1 工芸作家・森崎湧斗さん(『SALAK』代表)インタビュー

          自らの目標に向かって精力的に手を動かしている菜花と同世代の方に話を聞くインタビュー企画、「Fáni」。 第1回目は、福岡を中心に活動する工芸作家の森崎湧斗さんにお話を伺いました。 森崎さんは大学で工芸を学び、2019年7月に自身のブランド『SALAK』を立ち上げました。 今では工房にこもり、食器やカトラリー、アクセサリーなど多くの作品を生み出す毎日。木材ならではの暖かみや柔らかい雰囲気をたたえた作品は女性を中心に人気を集めています。 「20代半ばで自分のブランドを立ち上

          ひと彫り、ひと彫りした先に唯一の作品が出来あがる| Fáni vol.1 工芸作家・森崎湧斗さん(『SALAK』代表)インタビュー