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日記:ぼくはこんなことを考えている 7月編

日記記事の更新をしばらく怠っていたら、なんと7ヶ月前の日記を書くことに。でもまぁ、逆に今振り返ると懐かしいものがあっていいかもしれませんね。

まとまりのない文章ですが、よかったら読んでくれると嬉しい。今回はかなりインターネットの話が多めかもしれません。




2日 インターネットがたいへんだ!!


Twitterがこわれた!!!!!!!!!!

いや、冗談やミームではなく本当に崩壊に向かっているのである。こんなことを言うと大袈裟かもしれないが、いま多くの人々がちょっとしたネット災害の当事者になっている。

API制限、とやらで1日に見れる投稿の数が制限されているのだ。もはや、昨日までのようにまともにTwitterを見ることはできない。

…今起こっている現象について理解しているはずなのに、何度もホーム画面をロードしてしまう愚かしい自分の姿ったらないね!


映画やドラマでよくある「相手に唐突に電話を切られ、"もしもし!?もしもし!?!?"と呼びかける」シーンを、自分はずっと小馬鹿にしていた。電話が既に切れていることは明白なんだから、そんなこと言わないだろ、と。

今、自分がこうしたTwitter災害に巻き込まれて初めてあの描写がリアルだと分かった。


本当に驚いた時って、意味がないと分かっていることに何度もトライしてしまうんだな。
行動に対していつも通りの反応が返ってこないことに焦り、「頼むから日常に戻ってくれ!」と無意味な祈りを繰り返してしまう。

みんなのツイート、見たい〜〜〜!!!!!!と思いながらも、我慢せざるを得ない状況というのは実に新鮮だ。いつも我慢できずにTwitter見てしまうので…

ただ、ここまで強制的にインターネットから"絶"状態にされるのはある意味では稀有な体験だよな〜どうせなら、極限まで我慢してみたいところ。



「何かが終わる瞬間のこの雰囲気がたまらん」みたいなイキリ発言をしているしょーもないオタクもいるが、普通に大二病を拗らせすぎだと思うのでさっさと正気に戻って欲しい。

本当に、早く復旧して欲しいもんだなぁ…




3日 インターネット人とご対面


アニメが大好きだ。アニメが世界で1番面白いと感じているし、今のところはアニメを強く信じることが出来ている。アニメファンになってしまった後悔……みたいな感情も、ない!

しかし唯一の懸念点は、人との繋がりが非常に生まれにくいことだ。
「アニメを見ることによって人とどう交流を持つのか?」というのはなかなか解決の糸口が掴めない難問だと思う。


流行りのゲームなら、オンラインで一緒にプレイ!みたいな交流フォーマットがあるだろう。同じチームを組まずとも、麻雀のように対戦することで交流するゲームもある。

たとえそこまでアクティブなコミュニケーションが生まれるタイプのジャンルでなくても、「フレンド交換しようよ!」をきっかけに信頼できるオタクを見つけることも可能だ。


しかしアニメ視聴というのは、どうしようもなく孤独なもの。ひとりでモニターに向かい合って、流麗な作画やあっと驚かされる演出に身を委ねる時間は確かに幸せだ。

だがその時間から、人との繋がりが生まれるわけがない!!!!!!

『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』1話
このオタクを俺は何度引用するのか


「お前は友達増やすためにアニメを見てるわけじゃあねぇだろ!!!!」という指摘をされでもしたら、自分としては返す言葉もない。

でもやっぱり、同じような趣味でつながる人間関係への憧れはあるんだよな〜
アニメに限らず作品というのは、「感想を語りあう」段階までが総じて「体験」だから!


改めて考えてみると、自分は「感想を書く」事はしていても「語り合う」事はほとんど行ってきていない。
高校2年あたりから個人のgoogleドキュメントに、誰に読ませるでもないアニメの感想をひたすら書き連ねているだけだ。

王様の耳はロバの耳~~!てな感じにアニメの感想を暗闇に向かって吐き続けていても、何も広がっていくことはない。
しかもアニメの感想は王様の秘密と違って、隠さなきゃいけない情報でもないのだ。


くどくどと日記らしからぬ記述が続いたが、要は今日初めてインターネットでしか交流がなかったオタクと話した!!楽しかった!!!という話がしたいだけなんだ。素直に本題へ入るのが苦手なもんで、すみませんねぇ……

初めての通話だというのに、22時から明け方まで話し込んでしまった。あな恐ろしや…………

『ウマ娘』の電話、めっちゃSFですよね


そのオタクとは偶然にも実年齢も一致していて、さらにアニメを見始めた年齢もほとんど一致していた。そういう偶然が重なると、ものすごく話が合うものだ。

しかし会話の内容自体の次に面白かったのが、"境遇が似ているからこそ"浮き彫りになる互いの趣味嗜好の違いだ。


彼はかなり趣味の範囲が幅広く、SFや萌えを軸にさまざまなジャンルに対する知識がある。
マンガやエロゲに触れつつ新たな文化への興味も尽きないようで、すげぇバイタリティだな〜と感心してしまった。

一方で自分の方はというと、まずSFが基本的に苦手!その上でアニメばかり観まくっているわけだ。ハングリーさの絶対量がそもそも違うのを感じたな………


あとは『コードギアス』『攻殻機動隊』あたりは「凄いな」とこそ思えても、別にそこまで刺さらないという話をしたら非常に驚かれたのがとても印象深い。


彼の周りにはSF好きばかりなので、「SFファン・エコーチェンバー」が起きていたのだろう。残念ながら俺ぁそういう硬派な嗜好はしていない。

しかし自分の方にとっても「そういう作品は傑作とされている前提で話す」相手との交流は刺激的だった。アニメ観が違う相手と話すのはこれが楽しいのだな〜ということも再認識。


お互い作品に対して全く異なる感想を抱いているからこそ、それを話し合うことで更に作品理解を深めることができる。
そんなクソ真面目でなかったとしても、単純に他人の目線は凄まじく新鮮なので、ひとりでは得られない刺激をもらえる。


非常に面白いオタクの方だったし、「アニメを観る」ことについてものすごく考えさせられる体験だった。機会と場所があれば、オタクを集めてアニメの鑑賞会とかをやりたいぜ。

たかだか1回通話しただけでこんな色々書き散らすのもアレだけど、それだけ楽しかったということです。ある意味照れ隠しみたいな…?




10日 なんとなく自戒のフレーズ


「インターネットにいるオタク」にはなったとしても、「インターネットのオタク」にはなっていけない…………と自戒も含めて思う。じゃあ自分はどんな人間になりたいのか?


やはり自分は"ディガー"のような人間に憧れる。例えばレコード・ディガーなら、レコードを店舗で買いまくって途轍もなく音楽に詳しい人を指す。ゲームのディガーなら、様々なゲームをやりこんでいる人を指すのだろうな。


自分がディガーと言って思いつくのは、やはり1990年代のヒップホップアーティストたちだ。特にDev largeとMURO、KZAあたりはその知識量が作品にも表れていて素晴らしい。


90年代日本語ラップシーンに颯爽と現れた最強のグループ・「Buddha brand」。
アメリカ留学していた彼らはまさに黒船としてシーンから受け入れられた訳だが、そのサウンドをひとりで支えていたのがDev largeだ。


携帯式レコードプレーヤーを使って、トイレに行っている間も一日中レコードを聴き続けていたという彼の知識量はまさに規格外。

噂によればDev largeはドラムのフレーズを聴いただけでそのフレーズが何の楽曲のものか判別できたらしい。流石にそれは変態すぎるだろ!!!!!!

YMOパロ(?)で写真に写るBuddhaの面々、最高


何が言いたいかというと、「軸を持っているオタクはカッコいい」ということだ。

先ほど例に挙げたDev largeは劇画や漫画のファンでもあったが、その趣味すらカッコいいのは彼が音楽に並々ならぬ熱量を持っていたからこそ。

ぶれていても軸を持って生きているオタクになりたいもんだな〜と、ここんところ毎日思う。
アニメを観始める時期が遅かった自分だけれども、少なくともアニメに対する熱量では誰にも負けたくないな〜


………そう思いながら、レポートをひたすらこなしていくのであった。こういう時間をアニメ視聴に充てたいんだけどな〜〜〜!!!




14日 『君たちはどう生きるか』



観てきましたよ、宮崎駿の新作……!まぁ感想としては「つまらない」の一語に尽きる。


冒頭の大平晋也さんパートにおけるキャラクター芝居以外は何一つ琴線に触れることがなかった。終始作り手の自慰行為を見させられてるな〜という感覚で、シンプルにエンタメとして不出来だと思う。


たぶんこの後ネットで「このキャラは高畑勲で、このキャラは宮崎駿で、これはスタジオジブリの隠喩で〜」と語りだす、自称考察系アカウントが乱立するのではないか。

お前らのやってることはゴシップと変わらないんだから、作品を巻き込むなよと言いたい。昨今の下世話な考察ブームにはもう辟易しきりだ。

こんな眠たい作品見るくらいなら、明らかに内容良さそうなシャフト制作『五等分の花嫁』を観に行った方が絶対に良かった!!!


まぁ「宮崎駿×スタジオジブリの最新作を前情報なしで公開日に観る」という経験は人生でも最初で最後だろうから、これも良い経験…などと自分を慰めてみたりして。

実際、そういう「体験の希少性」という観点では面白い映画だったのではないだろうか。

逆に言えば「あらすじも何も公開しない」という宣伝戦略は、そうした体験の希少性を提供できた時点で成功なのかもしれない…つって!


ともかく『君生き』はつまらなかった。宮崎監督よ、山田尚子の『君の色』が今年公開じゃなくなってよかったなぁ!!!!




17日 最悪のインターネットが眼前に


教室で昼ごはんを食べながらアニメを観ていたら、ひときわうるさく騒いでいる女子が男性Vtuberの中の人についてケラケラと語っていた。



この世の終わりだ。




20日 ネットで叩かれる夢


あの平松禎史さんが俺を名指しで批判するツイートをしていて驚く……………という夢をみた。


怖。




24日 アニソンの館、新宿に誕生か!?


「ディスクユニオン」という店がある。
レコードやCDといった音楽関連製品を販売・買取している店で、少し前に顧客の個人情報を漏らしまくったことで話題になった。


おそらくここ1年で自分が最もお金を落としたのは、この店だろう。のっけから不祥事情報を喧伝してしまったけど、普段からめちゃくちゃお金払ってるんだから許して欲しい。

行きつけのユニオンレコード新宿
たぶん皆さんが想像するよりも通っている


レコード収集を趣味としている自分にとって、こういう大手の販売店は安価で大量のレコードを漁れる天国のような場所だ。
行かないわけがないし、個人情報が漏洩したとしても店舗取り寄せを辞められるわけがない。


最初は1970年代の邦楽ロックを中心にコレクションしていたが、ここ最近はめっきり90年代の日本語ラップに熱狂している。

アナログレコードはもちろん音質も良いのだが、自分はかなりそういう"耳"がよくない。聴力の問題とかではなく、たぶん根本的なセンスがないのだと思う。

初めて買ったお値段5桁のレコードがコレ。
オリジナル盤は表題曲の音が化けます。


じゃあなぜ集めるのかと言われれば、やはり「所有感」としか言いようがないだろう。
自分の大好きなアルバムが手元に残る喜び、棚に好きな音楽が詰まっていく快さ、こういう感情は唯一無二の楽しさだ。


特にヒップホップというジャンルは、アナログレコードとの親和性が高い。ジャンルが誕生したきっかけが、そもそもレコードをプレイしている時に起きたからだ。

まぁその詳細はぜひ検索などして欲しい。インターネットやってるんだから、お手のものでしょ?

ともかく、ヒップホップというジャンルの音楽をレコードで所持することは"文脈が通っている"のだ。こういう許しを得てしまうと、我々オタク気質の人間は際限なく集めてしまう!


そんな私の支出の行く末ことディスクユニオンが、新宿に新たな店舗をオープンしたのだ。その名も「アニソン・ゲームミュージックストア」!

なんとディスクユニオングループとしては初の、アニソンなどを専門に取り扱う店舗がついに誕生!これはめでたい〜!!!!


店舗自体の誕生も嬉しいのだが、この店舗が出来たことによってユニオンの通販サイトに「アニソン」「ゲーム音楽」という個別ジャンルが出来たのが個人的に最もありがたい。

これまではアニソンジャンルでどんなレコードが出ているかを調べようにも、固有のジャンルが無い為に、かなり手間がかかったからだ。


自分のような典型的アニメファン・にわかアニソンファンが心地よく過ごせる場所なら良いな〜と、今日さっそく足を運んでみたというわけだ。

店内は決して広くない………というか狭いものの、内装が綺麗で統一感があるため居やすいと感じさせる。そしてやっぱり、見渡す限りアニソンやゲーム音楽のCD・レコードで埋め尽くされているのは壮観だ!


ただ唯一気がかりだったのは、かかっている店内音楽の古さ。もちろんオープン初日だから王道アニソンで行こうと考えているんだろうけども、『ドラゴンボール』や『タッチ』『サザエさん』って流石にどうかと思うぞ!?

地上波でやってる「アニソンランキング」系番組以下の薄っぺらさ!もうちょっと、未知の名曲との出会いにつながるような選曲をしてほしいところだよな〜もっと訪れる客のdig精神を刺激するような選曲をしてくれよ!


(以下、完全に追記部分)

なんて文句を言いつつ、これから数ヶ月にわたって自分は色々なレコードを買いました!!!!!!!!!!!!!!アニソン・ゲームミュージックストアさん、これからもよろしくお願いします!!!!!!!!!!!!

レコードが作られていない時期すぎて
ジャケットが紙ペラ1枚なのが逆に貴重
カルト名盤!全員買いなさい
こういうロックはあまり趣味じゃないけど、
「買わない」という選択肢はなかった
みんなも『白金ディスコ』をレコードでぜひ!




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